そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ガンジーに学べ

2008-12-11 | 教育勅語

小学生時代に初めて読んだ伝記本が、「ガンジー伝」であった。子供心にも感動した。NHK教育テレビの「知るを楽しむ」の、今月はガンジーである。毎週火曜日夜10時25分からやっていGhandi る。4回放送である。2回終わった。再放送が同日の朝5時5分から行われる。

ガンジーの同時代の政治家として、スターリンとヒトラ ーがいる。あるいは東条英機もこの括りかもしれない。暴力が席巻する時代にあって、ガンジーは人民に訴える方法として自らが行動することで、人々を動かした特異な政治家である。

イギリスが統制品としていた塩を、私たちで作ろうと300キロの道を歩いて海に向かった。次第に人々の共感が大きくなり、長い長い行列になった。いわゆる塩の行進である。無数の人が加わることで、政府は投獄できなくなった。

イスラムとヒンズーが諍いを起こすと、断食を行って中止を訴えた次第に痩せてゆく自分を見せつけることで、争いを鎮めたのである。

インドはガンジーの、非暴力・不服従から何を学んだのだろう。ムンバイのテロ事件は悲しい事Art_terrorist_mumbai_081201件である。多くの若者が命を投げ出すテロは悲しい限りである。英国からの独立後、パキスタンとインドは際限ない抗争を続けている。

ムンバイの事件の背景は複雑なものがあり、単純にパキスタン側の問題ではないだろうと思われる。誰かを悪者にするのではなく、相互の非のなかにこそ未来がある。他者を許すことで相互の信頼が成立する。60年前には、そうした理念のもとに英国から独立を勝ち取ったのではないだろうか。

今こそ、ガンジーの非暴力・不服従の精神が生かされなければならない時代である。NHKのこの番組にはテキストも用意されている。時間のある方は、番組を見ていただきたいものである。4回番組が終われば、DVDにまとめるつもりでいる。

コメント (1)
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