民主党党首選挙はどうやら、小沢一郎の勝利のようである。国会議員の多数を 取り込んだようである。世間の評価はとても面白いものがある。左の表であるが、新聞各紙の世論調査では圧倒的に菅直人が有利である。ところがネットでの評価は全く逆である。小沢に期待する声が圧倒している。(クリックすると大きくなる)
このアンケートの見方は微妙である。新聞各紙はランダムな受け身の声の結果であるが、ネット上の声は積極的に意見を発言する人たちの意見である。期待感が大きいという意味で、一定の見識を持った意見といえなくもない。こうして見ると、民主党内の一般党員の意見は、菅・小沢と互角か菅がやや有利という程度と思える。そうなると、小沢党首、首相の実現となる。
ところでこの小沢一郎の金銭感覚であるが、今問題になっている政治資金の 問題であるが、これは多分シロであろう。角栄以来多くの金権体質の政治家の末路を身近で見てきた小沢が、ギリギリの線で法に触れないところを歩いていると思われる。こうした小沢の行動、体質に、検察の追い込みもきな臭いものがある。
それでは、政治家は法に触れなければそれで良いのか?
これは交通違反を例に挙げるのが解り易い。60キロ以下で走行していたから違反ではないとは、小沢の主張である。車の速度制限は安全運転の目安として、設定されているに過ぎない。60キロを超えていなければ、安全運転をしていたとする保障にはならない。速度制限が目的ではないからである。ましてや、国会議員は最大の公僕であり公人である。小沢はこのことが解っていない。
行き詰った現状を「ゴーワン」に期待する意向が働いて、ネットでの支持者が増えているのかもしれない。この男を首相としなければならない我が国の政治土壌の貧困と、政権交代しながらもたった一年で、3名の首相を持つこととあわせて、極めて危機的状況といえる。