民主党代表選挙で、私は小沢一郎の勝利を予測した。国会議員の多くが小沢になだれ込むと予測したのである。結果は菅の勝利で終わった。菅直人の勝利は地方議員と、サポーターという一般人の支持があつかったことにある。国会議員が、これを受けて菅支持へとい回ったもの と思われる。小泉の時に似た現象である。
現代日本の政治が、ワイドショウ化というべきかポピュリズム化していることの表れである。地元に戻って、小沢の支持を表明すると次の選挙で戦えないと思っているようだ。嫌われ者は一般人は嫌がるのである。それにしても、ポイント制というマジックがあって、投票実数は13万8千対9万票である。それにしてもサポ-ターで5倍の差は大きい。国会議員先生の選択は正しかったのかもしれない。国会議員の差は僅か6人であった。同数と見るべき数字である。
さて菅は人事は白紙としながらも、早速党代表経験者たちと話をするとしている。つまり、小沢とは話をしないということ思える。ノーサイドとしながらも、脱小沢で支持率が上がったし、今回のサポーター票の差を見ても、菅は下手に小沢を処遇すると支持率が下がる。小沢は、閑職をあてがわれても受けるタマではない。
菅が勝利を受けても笑顔を見せなかったのは、小沢派への配慮とは思えない。小沢はこれ以上外されると党を打って出るかもしれない・・・とする、選挙前の懸念を選挙討論で払しょくした感がある。国会運営の中で、小沢は連立を組む腹でなかったかと思われる。菅にはそんな裏技をする人脈はない。党を打って出ないのであれば、小沢は国会運営で菅が行き詰るのを待つのかもしれない。
官政権も短命内閣に終わるだろうと思われる。小沢とい毒まんじゅうを食べるかどうかである。いずれにしても、菅が小沢派をどれほど取り込むかが、菅政権を1年以上存続させるカギとなるだろう。