そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

検察はそれほど偉いのか

2010-09-25 | 中国

尖閣列島を巡って、珍しく日本が筋を通していた。領土問題は存在しないという考えであるが、何処まで貫き通せるか案じていた。案の定、民主党には外交経験者が少ない。野党暮らしが長かったので仕方ないが、最初に言ったことから何の変化もない。筋だけ通す朴念仁でしかなかった。相手がある外交には筋だけでは通らないことが少なくない。

国会議員140名も連れて北京を訪れた小沢一郎が首相だったらどうなっていたかと考えてみたくはないが、今回は中国にやられた感が強い。それほど大きくなない反日運動である。筋は通すべきだった。中国も上げた拳の落とし所に困っていたのである。

ところが・・・なんとここに、那覇地検が登場したのである。那覇地検が、国益を考えたような判断で船長の釈放を発表した。検察は国際情勢も判断するのだろうか? 検察はそれほど偉いのだろうか? 政治家が考えないから、検察が判断したのであろう。大阪特捜の証拠作成事件でもつくづく思ったのであるが、検察はそんなに偉いのか。検察の驕りの構図としては同じである。

仙石官房長官は「良しとする」などと良く解らないコメントをしている。どうも検察が政府の判断を待たずに独自の判断をしたらしい。これほど大きくなった国際問題を、政府は判断しなかったというのである。変な国である。

中国は共産党の一党独裁国家である。選挙制度もない。この国には、司法の判断だとか、検察が独自にやったことなどとは考えるシステムを持っていない。時期を見て、突如としてギョーザ事件の犯人を発表する国である。当然今回の事件は政府が判断したと理解する。更に国民には、官製の情報しか流すことがない。中国民にはペコペコした日本の姿しか映らない。

落とし所を探しあぐねていた国を見かねた検察の判断と思われるが、どうも腑に落ちない。妙な事件の結末である。中国がこれで溜飲を下げればの話である。

コメント (3)
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