特別なことがない限り、NHKの9時のニュースは長年見ている。これまでも問題はなくもなかったが、現在の大越は、安倍カラーに染まっての大礼参の偏向報道人物である。
首相就任でも早速番組でいいだけしゃべらせている。消費税導入を政府が表明す
るや、直接首相を招き入れ良いだけ持ち上げている。消費税導入については、以前からこの番組で、賛同の意をあからさまに表現していもいた。
今回、国会承認が必要な、NHK経営委委員に見事に札付きの右翼の人物を並べている。特に、小説家の百田尚樹は先の戦争の正当性を主張、日本の正当性を認めなければ”自虐史観”と断じる人物である。安倍晋三は首相である間に、憲法改正と軍隊創設をするべきであると進言している。
長谷川三千子は家長制を中心とした、日本の社会体制の必要性を説いている。先ごろの婚外子を平等に扱えという最高裁の判決に、何でも平等の国連にひれ伏していると批判している。
本田勝彦は、東大時代に小学生だった安倍晋三の家庭教師であった。中嶋尚正は、全寮制で知られる海洋学園の校長である。安倍も会員の、四季の会の会員である。菅官房長官は、知っている人物を推薦するのは当然であると発言している。
また多くの右翼団体は、安倍の一連のこうした人事を大歓迎している。そりゃそうだろう。彼らは委員長ポスト人物を、息のかかった人物を任命させたいのである。
NHKは日本最大の放送機関である。我々の視聴料で運営されている、公共性の極めて強い報道機関である。報道そのものが、偏向して次第に安倍カラーに染まってゆく現実はあってはならない。
安倍はかつて、亡くなった中川昭一らとNHKに、慰安婦問題の報道で乗り込んで、放送内容を変更させた経緯がある。
新聞なども含めた報道機関は、権力の番人であるべきである。権力は放置したり長年続くと腐敗する。報道機関にはそうしたことに警鐘を鳴らす責務がある。
今回の国会選出のNHK経営委員の極端な右傾化人事、そして一般放送の権力へ擦り寄る姿は、NHKの偏向放送が始まる兆しと言える。NHKは急速に右傾化する。
左のフォトアルバムに<落葉の黄葉が始まる>アップしました。