そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

アラファト死亡の怪

2013-10-19 | 政治と金

2004年11月11日にフランスの病院で死亡した、パレスチナ解放機構のアラファト元議長は、当初からその死亡に疑惑がもたれていた。Photo
先週イギリスの医学誌ランセットが、衣服からポロニュウム210が検出されたと発表した。これでほぼ、アラファトが薬殺されたことが裏付けられたことになる。

同じ年の3月22日には、ハマスの精神的支柱の象徴的存在であった、ヤシンがイスラエルの戦闘機で、ピンポイントの空爆で殺害されている。戦闘機で乗用車を爆撃したのである。

アラファトの暗殺が確認されたが、実行犯の特定は困難であろうが、どの国の差し金であるかは明らかであろう。放射性物質のポロニュウムの生産が可能な国家も、限定される。6年前にイギリスで元ロシアのスパイのリトビネンコが、ポロニュウムで殺害されている。大国の意思は明瞭である。

1993年にオスロ合意が行われている。仲介したのがクリントン大統領である。パレスチナ和平は世界的にも高く評価され、イスラエルのラビン首相とパレスチナのアラPhoto_2ファトがノーベル平和賞を受賞した。しかし、イスラエルのラビン首相は2年後にイスラエルの右翼の青年に、アラファトは11年後にこのように暗殺されることになる。

今年もパレスチナ和平の交渉が繰り返されている。行為としては理解はするが、民衆の怨念は消えることなく、極めて遠い道のりと言える。パレスチナ問題の場合、異なる文化と歴史を持つ人々の混在は困難であると言える。

左のフォトアルバムに<今年も来ました冬の使者>アップしました。

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