今回の中国の高速鉄道事故は、最も中国らしい対応を見ることが出来る。臭いものに蓋をする。それでも臭うようだと、防臭剤を振りかける。それが上手くいかないようだと、担当者を処刑する。
決して臭い原因を探すようなことはしない。臭い原因を究明しているようでは、次の鉄道の建設が出来ないからである。鉄道建設は国家の威信である。
中国が、自らが主張するような社会主義国だとは決して思えないが、基本には共産主義体制の思想が、国家のフレームとして残されたままである。社会主義は、強大な権力構造からなる、中央集権国家である。
国家の威信は、建前によって守られている。
今回恩家宝首相が駆け付けたが、抑えきれない民衆の怒りに対する、ポーズである。時が経って記憶が遠のくのを待っているだけである。
この国が、原発大国になろうとしている。彼らは、原発事故をどのように隠蔽するか、今からトレーニングをしているのではないか。