そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

危機的なソマリア

2011-07-27 | 政治と金

 円高が進行している。今日ついに77円台まで上がった。そのおかげで、日本は高騰する食糧も石油にも無関心である。ちょっとした値上げに目くじらすら立てない。

 財政破綻と大震災の最中で、間抜けた政治状況でありながら、なぜ円が高くなるのか理解できない。実質ドル安であるともいわれても、現実には世界の穀物を買い漁っている。

 アフリカが干ばつである。とりわけ北東部地区は深刻な状況である。そ001 の中でも、ソマリアは末期的状況である。国連は7月20日に、21世紀初となる飢饉宣言を行った。

 90年代にアメリカが介入してから、無政府状況が続いている。国連アメリカが支持する暫定政府は、アルカイダ系のアルシャハブを抑えきれない。その結果内戦が続いている。002

 ソマリアの干ばつは末期的状況といわれている。さすがにアルシャハブも国連の支援を受けるようになった。余程深刻なのであろう。毎日1万人に2人が死亡していると言われて003 いる。国連の発表によると、今年末になると350万人が飢餓状態になると言われている。

 ソマリアのこうした状況は、先進国の軍事的介入と、世界的な食糧価格に引き上げに原因がある。

 国力とは無関係に引き上げられる日本の通貨である。マネーゲームは、後進国の食糧を収奪していると言える。

コメント (1)
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