円高が進行している。今日ついに77円台まで上がった。そのおかげで、日本は高騰する食糧も石油にも無関心である。ちょっとした値上げに目くじらすら立てない。
財政破綻と大震災の最中で、間抜けた政治状況でありながら、なぜ円が高くなるのか理解できない。実質ドル安であるともいわれても、現実には世界の穀物を買い漁っている。
アフリカが干ばつである。とりわけ北東部地区は深刻な状況である。そ の中でも、ソマリアは末期的状況である。国連は7月20日に、21世紀初となる飢饉宣言を行った。
90年代にアメリカが介入してから、無政府状況が続いている。国連アメリカが支持する暫定政府は、アルカイダ系のアルシャハブを抑えきれない。その結果内戦が続いている。
ソマリアの干ばつは末期的状況といわれている。さすがにアルシャハブも国連の支援を受けるようになった。余程深刻なのであろう。毎日1万人に2人が死亡していると言われて いる。国連の発表によると、今年末になると350万人が飢餓状態になると言われている。
ソマリアのこうした状況は、先進国の軍事的介入と、世界的な食糧価格に引き上げに原因がある。
国力とは無関係に引き上げられる日本の通貨である。マネーゲームは、後進国の食糧を収奪していると言える。