原子力安全保安院が、日本各地の原発説明会やシンポジュウムでやらせの発言をやらせていたと、大騒ぎである。海江田大臣も、あってはならないことと苦悶の表情で(これこそ演技か?)謝罪会見している。
こんなことどこでもやっている、政府や各自治体の説明会では見慣れた風景である。何をいまさらと思う。誰もが知っていたハズである。
賛成発言やわかりきったような質問をするばかりではない。家族や請負業者の社員を並べさせて、拍手をしたり最も良い席を独占したりと、こんな風景は見慣れたことである。
少なくとも、関係者なら知っていたはずである。メディアが知らないと言うなら、取材不足か彼らもやらせ側の人たちかである。
福島原発で事故が起きたから、直後の九州電力の原発説明会で証拠が残るような、メール問題で騒がれただけである。
こうした説明会には、賛同者に買い占められた「ガクシャ」がまことしやかな説明をする。聞いていて腹が立つほどである。センセイの経歴は見事に粉飾され。カラーの厚手の紹介パンフレットも用意されていたりする。誰もが知っていることである。
ただ、今回保安院は表立った学者や評論家を排除するばかりでなく、一般人のネット上の発言まで、特別に人を雇用してチェックしていたことが判明したが、これには少々驚いた。8300万円も計上していたとのことである。
こうした国家権力の、いわば大衆の意見を買い占め封じ込め誘導する、言論弾圧と言えるような事をしなければ、出来ない胡散臭い事業は異常なのである。
原発に限ることなく、地方に持ってくる様々な開発事業は、土建業者を潤し環境を破壊するだけの、胡散臭いものが多いのである。もっと大騒ぎして、彼らがこれからそうしたことをやり難くなるようになればと思うのである。