この国はいつまでこんなくだらない、まるで罰ゲームのような辞任劇を繰り返すのであろう。今日本で最も大きな問題(政局はたいした問題ではない)、震災の対策の責任者がたった9日で辞任した。
バカな発言の中で最も気になったのが「長幼の序」と言う言葉である。松本復興担当大臣は、自らがお上であって君たちはそれに従う位置にあると言う、思いあがりである。これは官僚が長年持っていて、一般国民がそれに従う構図の基本である。
お上は間違いをしません。お上は気に入ったものだけ助けてやる。お上は法的にも権力構造上でも、お上である。という意識である。彼の発言はここに依拠している。官僚はこうした平民の意識を支配することで、政治を動かしてきた。
この男、辞任も「素にして野」とか言っていた。なにも反省していない。九州男児を演じている。
それにしても菅内閣はこれで終わりである。菅首相は「一定のめどがついたら」と、盛んに言っていた。しかしこれで、菅内閣は一定のめどがついたのではないだろうか。
勿論建設的な意味ではなく、終焉への一定のめどが復興大臣がたった9日で辞任したことでついたと言える。
そもそも、姑息と思える改造内閣をチマチマやってきた。大臣数を増やさないためにも、兼任を連発して猫だましをやってきた。
その中でも、目玉になったはずの復興大臣の、僅か9日での辞任劇である。4カ月近くも担当大臣すら置かなかった菅首相である。やっと設けたポストである。これで、退陣への一定のめどが立ったと言うべき事態である。