1人世帯が急激に増えてる。「おひとりさま」が、31%にもなるそうである。おひとりさまは、結婚しないおひとりさまと、核家族で子どもたちが独立し伴侶を失ったおひとりさまに大きく分かれる。
伴侶を失った高齢者のおひとりさまは、高齢化社会の一側面である。これから増えてくるだけでなく、深刻な問題を社会に提起している。
これまで社会を支えてきた自負心と、高齢者であるがために起きる、介護や医療や福祉の問題が、おひとりさまでは顕著に問題化する。 これは統計学的な処理さえすれば、十分予測されたことである。
自民党政権下では、高齢化社会の対策は放棄され続けてきた。その最も大きな矛盾が、高齢者のおひとりさまで起きている。そして深刻な問題となている。
もう一方の、結婚しないおひとりさまは大いに問題である。人類は雌雄が結ばれることで、進化し社会を形成してきた。社会的にも個人的にも理由はあるかもしれないが、非婚は生物学的には極めて由々しき問題である。
そしてこの、結婚しないおひとりさまは勿論、若い世代である。世代が移り変わらないことになる。彼らの、非婚に対応するには、税法上の対応しか今のところない。
1人生活を謳歌する、非婚のおひとりさまは自由であることを、まず第一に掲げる。そして、社会全体がおひとりさまの総菜を販売したり、様々なサービスを提供し始めている。
こうした傾向は結婚年齢も上げることにつながって行く。社会学的にあるいは倫理上の問題は良く解らないが、生物学的には明らかに逆行する非婚のおひとりさまの選択である。しかも、高齢者も含めておひとりさまは当分の間増えて行くそうである。社会の活力が失われてゆくことになる。