そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

仮面をかぶる中国共産党

2011-07-01 | 中国

 中国共産党が90周年を迎えた。中国人はこんなのが大好きである。001 共産党を粉飾するために、北京-上海間の高速鉄道や、航空母艦の建設などに躍起である。おまけに海底資源獲得にも熱心で、ベトナムやフィリッピンともめている。

 はたして、中国は社会主義国であるのか?今年になって、大きな暴動が13件も起きている。しかも、国内での報道はなされていない。全てが地方で起きている。

 中国共産党を建設した人物が13名いるが、毛沢東などを除いて9名が日本で学んだ人たちである。彼らの熱き思いはすでに失われている。「富めるものから富む」と言った、鄧小平の命題は明らかに、資本主義の思想である。

 彼の言葉通り、現在は富める階層と、貧困にあえぐ階層とのさが拡大する一方である。90周年記念大会でも、胡錦濤主席は「富の分配」と発言している。それでも社会主義体制とは思えない現状の打開の、具体的な内容はなかった。

 一党独裁体制が自らの足元の改革などできるわけがない。共産党Photo_2に新たな利権体制が、進行するだけである。

 10%台の経済成長を突き進む中国であるが、インフレと物価上昇は当然の成り行きである。インフレで大いに富を蓄えるのが富める階層であり、インフレによって貧困が加速するのが貧困層である。

 つまり経済成長こそが、格差社会の生みの親である。経済成長を享受するのが、支配層であり中国共産党はその中枢にあると言える。その関係を守るために、当然のように汚職が流行ることになる。

 胡錦濤は汚職についても触れているが、共産党を中心とする権力構造・利権体制は容易に崩れるわけではない。彼らこそがその対象者であるからである。

 労働者の要求を吸い上げることが出来ない共産党は存在意味すらない。彼らこそ収奪の主役になっているのではないか。

 中国は大きな転機に差し掛かっているが、自浄能力を独裁体制に求めるのは、無理な話である。民主化と情報開示こそが、中国の再生につながる。

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