そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

マニフェストを放棄した民主党

2011-07-22 | 政治と金

 前回の総選挙で民主党は圧勝して政権を獲得した。国民の多くの支持を得て、得票率を上げ単独過半数を獲得した。平成の維新と自ら言い、01政権交代を成し遂げた。

 この時掲げた民主党のマニフェストが、国民の支持を受けたのである。政権交代後、マニフェストにあった公約を高らかに掲げたが、ガソリンの暫定税率を放棄したのにはじまり、一旦宣言したダム建設の停止も高速道路の無料化も、なんだかどこかに消えてしまった。

 普天間移転は、政策以前の虚言を平然と重ね、地方選挙などは候補者すら擁立できない状況になってしまった。結局は普天間移転は、自民党案以下になった。政治不信を増大させた罪は深い。

 今日民主党の岡田幹事長たちは、マニフェストには間違いがあったと発言した。菅首相も未熟だったと発言している。野党から赤字国債発行の賛同を得るための発言ではあるが、小沢一派に責任転嫁させるためでもある。

 民主党など野党は、下手に菅直人が降りて新しい政権が誕生するより、支持率低迷を続ける、菅直人で選挙をしてくれた方が勝算が高いと呼んだ。民主党に失政の責任を負わせての選挙の方が与し易い。もうちょっと政権にいて欲しいのである。

 野党は協議に応じない振りをしながらも、渋々応じて政党としての損得勘定をしているのである。小異を捨て大同につく不利は、寛容なところを見せ付けた、選挙へのパフォーマンスである。

 いい面の皮になっているのが、騙されて民主党に政権を託した国民である。政党は、政局を操る方が絶対に面白い。国民のことなど考えていないのである。民主党に理性はないのか。

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