高橋睦郎『語らざる者をして語らしめよ』(思潮社)
「13」。「無数」ということばが出てくる。
すべての「詩」、あるいは文学、さらには芸術のありようを定義したことばとも読める。
私たち人間は無数に存在する。対象をどうとらえるか、対象のなかから何を引き出すか(呼び起こすか)。その数に限定はない。
それが「無」である。
「13」。「無数」ということばが出てくる。
私の名は無数にある
いや そうではなくて
おまえたちの 私を呼び起こす
起こしかたが無数にある ということ (32ページ)
すべての「詩」、あるいは文学、さらには芸術のありようを定義したことばとも読める。
私たち人間は無数に存在する。対象をどうとらえるか、対象のなかから何を引き出すか(呼び起こすか)。その数に限定はない。
それが「無」である。