詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

三木清「人生論ノート」を読む

2022-09-25 19:21:21 | 考える日記

イタリア人(18歳)と一緒に三木清「人生論ノート」を読んでいる。そのときの、私のノート(といっても、本の書き込み)をアップしておく。
三木清は、ことばを少しずつ変えながら、ことばを定義していく。その過程がとてもおもしろい。
最初につかっていたことばが、あとで復活してきて、動く。そのとき、定義がより強靱になる。そういうことばの運動がとてもおもしろいのだが、この「日本語授業」についてこられることに私は仰天している。
きょう読んだのは「虚栄心について」。その前に「作文」の添削をするので、解読は90分くらいだが約7ページ(旧字体、旧かな)を読んで、理解してしまう。

私は、この「精読教室」を、ほんとうは日本人相手にやってみたいのだが。
興味のある人、います?

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Estoy loco por espana(番外篇198)Obra, Javier Messia

2022-09-25 10:32:26 | estoy loco por espana

Obra, Javier Messia "Voluptuosidad"

Estas mirando el mar.
Estoy mirando a ti ver al mar.
El mar que miras brilla en el oro del crepúsculo.
No necesito ver el mar para saberlo.
Porque en tu perfil se cruzan la luz dorada y la noche que comienza en silencio.

¿Lo sabe el mar lo que estás mirando al mar?
¿Lo sabe el mar lo que te estoy mirando?
Una larga brisa de finales de verano entra por la ventana.
Las cortinas que cuelgan del dosel de la cama dudan en oscilar.

*

La "Voluptuosidad" de Javier.
Como ocurre con cualquier obra, el "aspecto" depende de la luz del lugar.
En particular, cuando se utiliza hoja de oro, los reflejos pueden cambiar la impresión de manera significativa.
Las gradaciones también afectan a los colores del entorno.
Y aquí es donde nacen los encuentros puntuales.
¿En qué posición me colocas?
Un paso a la derecha o un paso adelante. Sólo eso cambia el trabajo.
En una habitación con luz natural, la impresión cambia cada segundo.
La forma de la superficie dorada creada por la intersección de los círculos escarlata. Debería ser inmóvil, pero parece que se mueve debido a los cambios creados por la luz.
Todo está en flujo, cambiando.
Por eso son necesarios los colores intensos del oro y el escarlata, que dan la impresión de absoluta inmovilidad.

 


君は海を見ていた。
私は、海を見ている君を見ていた。
きみの見ている海は、夕暮れの黄金に輝いている。
海を見なくても、私には、わかる。
君の横顔で、黄金の光と静かにはじまる夜が交錯するから。

海は知っているだろうか。君が海を見つめていることを。
海は知っているだろうか。私が君を見つめていることを。
窓から夏の終わりの長い風が入ってくる。
ベッドの天蓋からつるされたカーテンがゆれるのをためらっている。
*
Javierの "Voluptuosidad"
だれの、どのような作品でもそうだが、その場の光によって「見え方」が異なる。
特に、素材に金箔がつかってある場合は、反射が印象を大きく変える。
グラデーションは、その周囲の色にも影響する。
そして、そこに一回限りの出会いが生まれる。
私をどの位置に置くか。
一歩右へ、あるいは一歩前へ。それだけでも作品は変化する。
自然の光が入ってくる部屋なら、一秒ごとに変化する。
交差するスカーレット円がつくりだす金色の面の形。それは変わらないはずのものなのに、光がつくりだす変化のために動いているようにみえる。
すべてが流動し、変化する。
だからこそ、絶対的に動かない印象を与える強烈な色、金とスカーレットが必要なのだろう。

 

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Estoy loco por espana(番外篇197)Obra, Jose Javier Velilla Aguilar

2022-09-25 00:04:07 | estoy loco por espana

Obra, Jose Javier Velilla Aguilar
Acrilico sobre madera 180x120

Los cuadros de José Javier son siempre tranquilos. No hay rastro de gente. En esta obra, la composición simétrica acentúa esa sensación de ausencia. Es geométrico y no hay lugar para la emoción.
La estatua del guerrero de la izquierda contrasta con las nubes de la parte superior derecha. No es "simetría" en realidad, pero evoca conscientemente la "simetría".
Es una estructura interesante, a diferencia de la "simetría" del seto del parque, que es una "simetría" del espacio cercano y del lejano, y también del tiempo lejano (el guerrero) y del tiempo cercano (la nube contemporánea).
Este cuadro de José Javier evoca una soledad de espíritu (aislamiento). Quizá le guste estar solo. Tal vez sea una persona que siempre vuelve a la soledad.

Jose Javierの絵は、いつも静かである。人の気配がない。この作品では、左右対称の構図が、その人がいない感じを強調する。幾何学的で、感情が入り込む隙がない。
左の戦士の彫像には、右上の雲が対比されている。現実的には「対称」ではないのだが、意識的には「対称」を呼び覚ます。
それは公園の生け垣の「対称」とは違って近くの空間と遠くの空間の「対称」であり、また遠い時間(戦士)と近くの時間(現代の雲)という、興味深い構造を持っている。
Jose Javierの絵は、精神の独自性(孤高)を感じさせる。ひとりでいるのが好きなのかもしれない。いつも孤独へ帰っていく人間なのかもしれない。

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