詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

Estoy Loco por España(番外篇427)Obra, Juan Manuel Arruabarrena

2024-01-16 22:59:51 | estoy loco por espana

Obra, Juan Manuel Arruabarrena

 Sentí que estaba soñando.
 La flor artificial frente a la obra no era flor artificial al principio. Era una flor ordinaria. Sin embargo, en el momento en que se colocó frente a la pintura, se convirtió en una flor artificial debido a la influencia de la pintura. Es más, se trata de una flor artificial única.
 No tengo idea de lo que representa la pintura detrás de la flor. Pensé en un paisaje deshidratado por la luz. Podría ser un campo. Podría ser una gran ciudad. Quizás un lago o el mar.
 La flor ha llegado a reconfortar el paisaje (la pintura), pero no puede interactuar con el aire mientras retiene la humedad. Entonces libera toda la humedad, se seca y se convierte en pura luz.
 Esta flor artificial, no la pintura, es la belleza que ha surgido "aquí y ahora".
 Hay un diálogo extraño aquí.

 Lo siento por Juan, pero eso es lo que pensé.

 私は夢を見ている気持ちになった。
 絵の前の造花は、最初は造花ではなかった。ふつうの花だった。しかし、絵の前に置かれた瞬間、絵の影響で造花になってしまった。しかも、一回限り、一個だけの造花に。
 背後の絵が表しているのが何なのか、私は考えない。私は光によって水分を奪われた風景を思った。野原かもしれない。大都会かもしれない。もしかしたら湖、海かもしれない。
 花は、その風景を慰めに来たのだが、水分を持ったままでは、その空気と対話できない。だからすべての水分を放出し、乾き、純粋な光になろうとしている。
 絵ではなく、この造花こそが、「いま、ここ」に出現してきた美である。
 ここには不思議な対話がある。

 Juanには申し訳ないが、私はそんなことを考えた。

 

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Estoy Loco por España(番外篇426)Obra, Joaquín Llorens

2024-01-16 22:19:22 | estoy loco por espana

Obra, Joaquín Llorens

 ¿Es este un árbol, una hierba (flor) o una persona que baila?
 Me parece una planta que ha brotado de la tierra, balanceándose y creciendo con la luz y el viento, o parece un ser humano que no puede contener su alegría y comienza a bailar con la luz y el viento.
 Ya sean plantas o humanos, hay algo en común. Una vida que nace cambia a medida que interactúa con el mundo; esta obra captura el movimiento natural que ocurre en ese momento.
 Siempre me sorprende.
 Joaquín no está creando obras. El hierro quiere adoptar una nueva forma. Joaquín apoya esa esperanza y la ve tomar una nueva forma. Como este es hierro, el escultor probablemente también usaría un martillo y una llama. Sin embargo, más que un martillo o una llama, siento la delicadeza de la mano que lo sostiene, una delicadeza que sólo la fuerza puede tener.

 これは木だろうか、草(花)だろうか、ダンスをする人間だろうか。
 大地から芽生えてきた植物が、光と風のなかで、揺れ動きながら生長している形にも見えるし、光と風のなかで、喜びを抑えきれずに踊りだした人間にも見える。
 植物であれ、人間であれ、そこには共通するものがある。生まれ出たいのちが、世界と触れて変化していく--そのときの自然な動きが、この作品にはある。
 私はいつも驚くのだ。
 ホアキンは作品をつくっているのではない。鉄が「新しい形」になりたがっている。その希望に手を添えて、新しい形になるのを見守っている。素材が鉄なのだから、ホアキンもハンマーや炎はつかうだろう。しかし、ハンマーや炎ではなく、それをつかんでいる手の優しさ、強さだけが持ちうる優しさを感じる。

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吉田義昭「余命」

2024-01-14 21:47:27 | 詩(雑誌・同人誌)

吉田義昭「余命」(「みらいらん」13、2024年01月15日発行)

 吉田義昭「余命」は「正しい土地で死にたい」という一行で始まり、何度も「正しい」が繰り返される。

正しい死に方で死にたい
余命三ヶ月
なかなか日も暮れていかない
正しい黄昏の時間なのか
波打ち際を漂っていた彼が
波音に消され語りだす声
私に語りかけてはいない

 「正しい死に方で死にたい」の「正しい」は彼の言った「正しい」。一方、「正しい黄昏の時間なのか」は吉田が考えている「正しい」。それは、一致しているとは言えない。それは吉田が、彼の言った「正しい」を正確に受け止めていないからだ。「正しいって、いったい、どういうことなんだろう。何が正しいのだろう」という疑問が吉田には残っているからだ。
 では、いったい彼が言いたい「正しい」は何なのか。それは「正しい」としか言いようのない何かである。彼には「正しい」ということばしか思い浮かばないのだ。彼は「正しい」を納得している。しかし、それを別なことばで言いなおすことはできない。
 この「正しい」は、最後の最後で、少しだけ変化する。

余命三ヶ月
正しく決められた日に
私は愚かな友の弔辞を読むだろう

 「正しい」ではなく「正しく」。このときの「正しく」は誰が判断した「正しさ」なのか。私は「彼」が決めたのだと思って読んだ。「彼」が決めたのだが、その定義がはっきりとはわからないから、吉田は「正しく」と言ってしまう、書いてしまうのだ。
 このどうしようもない間違いの中に、人間が生きていることの切なさがある。私たちは他者を理解できない。しかし、理解できないけれど、近づき、いっしょに生きなければならない。
 別なことばで言えば、吉田のこの「正しい」を「正しく」と間違えてしまう間違え方の中に、吉田の「正直」がある。私は泣いてしまった。

 

 

 

 

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中井久夫訳『現代ギリシャ詩選』読む(71)

2024-01-14 21:18:54 | 中井久夫「ギリシャ詩選」を読む

 「仕事を果たす」。「仕事」は何を指しているか。読者の想像力に任されている。

木の葉が一枚。その微かなそよぎ。もうそこからおれは入れる。

 「そこ」とはどこか。これも読者の想像力に任されているのだが、「そこへ入ること」、それが「おれの仕事」だとわかる。それは誰もができる仕事ではない。彼にしかできない。
 詩は「そこ」を起点にして、劇的に変化するのだが、この劇的な変化の前に、「木の葉が一枚」と書き、それを「その」で受け止めながら「微かなそよぎ」へ「入っていく」という運動がある。すでに運動が始まっていて、そのあとで「そこ」からということばがつづく。この畳みかけるスピードが、読者の想像力を引っ張っていく。すべては読者の想像力に任されているのだが、一方で、その想像力は強い力でリッツッォスに引っ張られている。この呼吸を、中井は句点「。」を多用することで「演出」している。
 映画で言えば、「長まわし」ではなく、非常に緊張感のある一瞬のカットの連続。切断されているのだが、それがあまりにも緊密なので連続して見える。そういう手法だ。

 

 

 


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Estoy Loco por España(番外篇425)Obra, Joaquín Llorens

2024-01-13 21:48:30 | estoy loco por espana

Obra, Joaquín Llorens
Técnica .Hierro macizo. 44x17x15 Serie .A.S.T.

La obra de Joaquín Llorens es completamente diferente a la obra de Jesús del Peso. Si les mostrara un dibujo a dos y les pidiera que crearan una pieza de esta forma, creo que terminarían con algo completamente diferente.
La forma de Jesús del Peso está dominada por un fuerte espíritu mecánico. Por otro lado, no siento ningún elemento mecánico en las obras de Joaquín Llorens.

Lo que me fascina de la obra de Joaquín Llorens es que hay algo en su obra que proviene de una larga amistad con el hierro, una especie de sabiduría práctica. El tiene una extraña comprensión del hierro.
El hierro es un "mineral" (algo que no tiene vida), pero cuando pasa por las manos de Joaquín Llorens, el hierro tiene como la flexibilidad interior de la vida y la flexibilidad del ser humano vivo. Aunque está hecho de hierro, para decirlo sin rodeos, "no es como el hierro, es como humano vivo".
No vemos todas las "elememtos" de  cosas (existencia). De entre las "elememtos ", elegimos aquellas que son útiles para nuestras vidas y distinguimos entre cosas. En otras palabras, inconscientemente elegimos vivir en "cosas (elementos)". También puede significar elegir una forma de vida. Hay algo en esa "selección"  de Joaquín Llorens, que sólo puede describirse como flexibilidad.
Esta obra, que es una combinación de pilares cuadrados y cilindros, me da la impresión de haber sido realizada amasando arcilla a mano. Siento el movimiento de sus manos más que el del hierro. Me percibe una especie de "amistad" creada por las manos vivas de Joaquín Llorens interactuando con el hierro.

 Joaquin Llorens の作品はJesus del Pesoの作品とまったく違う。たとえば私が二人にデッサンを見せて、「こういう形の作品をつくってほしい」と依頼してもまったく違うものが出来上がるだろうと思う。
 Jesus del Pesoの形を支配するのは、メカニックな、強靱な精神である。一方、Joaquin Llorens の作品にはメカニックな要素を私は感じない。

 私がJoaquin Llorens の作品に魅了されるのは、彼の作品には、鉄との長い親交から生まれてくる何か、現実的な知恵のようなものがある。鉄に対する不思議な理解がある。
 鉄は「鉱物」(命を持たないもの)であるが、Joaquin Llorens の手を通ってくると、生命の内的柔軟性、生きた人間の柔軟さに通じるものを感じてしまう。鉄なのに、極端に言えば「鉄らしくない/人間らしい」のである。
 私たちは、なんに対してでもそうだが、「もの(存在)」のすべてを見ていない。「もの」のなかから、自分の生活(行動)に役立つものを選び、それによって「もの」を区別している。つまり、無意識のうちに「もの」生きていくことを選びとっている。それは「生き方」を選ぶということでもあるだろう。その「選び取り」のなかに、何か、柔らかみとしか言いようのないものがある。
 四角柱と円柱の組み合わさったこの作品は、まるで粘土を手でこねあげてつくったような印象がある。鉄よりも、手の動きを感じる。Joaquin Llorens の生きている手が、鉄と交流し、生み出した「友情」のようなものを感じるのである。

 

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中井久夫訳『現代ギリシャ詩選』読む(70)

2024-01-13 16:26:17 | 中井久夫「ギリシャ詩選」を読む

 「残骸」。記憶の残骸。残骸ということばには、否定的な意味がある。しかし、

きみの耳の下にちらりと小さな影が見えた。

 これは、どうだろうか。
 このあとの行に「これだけ」ということばがあらわれるが、「これだけ」は美しさをひめている。「影」だから、永遠に存在するわけではない。光があるとき、その一瞬だけ「ちらり」と存在した。
 しかし、ひとはなぜ、そういう「小さいこと」を忘れることができないのだろうか。思い出は小さくなれば小さくなるほど美しくなる。
 それにしても、この「ちらりと小さな影が見えた」ということばの順序の絶妙さ。「小さな影がちらりと見えた」では、何かが違ってくる。「ちらり」は、これからあらわれるものを予感させる。その予感によって「小さな影」が小さいけれどとても印象深くなる。こんなところにも中井の訳のおもしろさがある。

 

 

 


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中井久夫訳『現代ギリシャ詩選』読む(69)

2024-01-12 21:45:05 | 中井久夫「ギリシャ詩選」を読む

 「屈伏」。この作品も、映画の一シーンのよう。その一シーンの中にある、微妙な動き。それを、中井は、こう訳している。

髪は、二羽の大きな鳥のように肩に止まった。

 「髪は、」の読点「、」。
 これは、すごい。
 意味としては(情景としては)、この読点があってもなくても変わらない。前の部分を説明すると、女が窓を開ける。風が入ってくる。その風に吹かれた髪が……。
 ここで、大きな問題が起きる。
 その髪の動きを見ているのは誰か。詩人(リッツォス)が見た、と判断するのがふつうかもしれない。もし映画のシーンなら、観客がそれを見る。
 しかし、私は、違うと思う。
 この髪を見たのは、女なのだ。女が自分の髪が風に吹かれ動いたの見た。そして、「二羽の鳥が肩に止まった」と感じたのだ。「髪は女の命」とはギリシャでも言うかどうかは知らないが、髪に思い出があるのだ。だから、女は髪に、自分の髪の動きに目を止めたのだ。しかも、「すぐに」ではなく、「髪は、」と一呼吸がある。「二羽の鳥」は比喩だが、女自身も、そのとき「比喩」になっている。比喩になることによって、女自身であるよりも「感情」が強くなっている。感情がより鮮明に動き始めている。
 どう動いたか。
 それは後半に書いてあるのだが、五行の詩の中に、一回だけあらわれる読点の、絶大な力。中井の訳は、ほんとうにおもしろい。
 ついでに書いておけば、ギリシャ語(原典)を知らずに書くのだが、リッツォスは読点を書いていないと思う。中井が女の「呼吸」を感じ取って、女とシンクロして、読点を書き加えているのである。ここに、中井の誰にもまねすることができないすごさがある。

 

 

 


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Estoy Loco por España(番外篇424)Obra, Jesus del Pesos

2024-01-12 11:37:31 | estoy loco por espana

Obra, Jesus del Peso

 Cuando miro esta obra bidimensional (pintura) de Jesus, me parece el plano de obra tridimensional. Y, aunque nunca me he entrenado en la lectura de "plano" (tal vez porque nunca me he entrenado), el trabajo bidimensional me parece ser tridimensional. Es decir que la pintura me parece más tridimensional que la escultura (obra tridimensional) colocada frente a la pintura. Además, el cuerpo sólido (la pintura) se mueve en mi cabeza. El objeto tridimensional en mi cabeza se mueve a medida que se desarrolla el "plano". Aunque esta escultura está hecho de hierro, es tan ligero que no parece hierro.
 Todas las obras tridimensionales (esculturas) de Jesus son extremadamente ligeras, quizás porque sus "planos" persiguen la ligereza al máximo. En el "plano", se diseña el "movimiento", no la "forma" del objeto tridimensional. Movimientos mecánicos como aviones y coches de alta velocidad.
 
 Jesus の平面作品(絵)を見ていると、まるで立体作品の「設計図」に見えてくる。そして、私は「設計図」というものを読み取る訓練をしたことがないのだが(訓練をしたことがないからなのかもしれないが)、その平面作品が立体に見えてしまう。絵の前におかれた彫刻(立体作品)よりも、絵の方が立体に見えてしまう。しかも、その立体は動くのである。「設計図」が展開している形に、私の頭のなかにある立体が動いていく。鉄なのに、鉄を感じさせない軽やかさで。
 Jesus の立体作品(彫刻)は、どれも非常に軽やかだが、それは「設計図」が軽やかさを極限まで追求しているからだろう。「設計図」のなかに、立体の「形」ではなく「運動」が設計されている。飛行機や高速の車のような、メカニックな運動が。

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金野孝子「米研ぎするずと」

2024-01-11 16:52:44 | 詩(雑誌・同人誌)

金野孝子「米研ぎするずと」(「ミて」165、2023年12月31日発行)

 金野孝子「米研ぎするずと」におもしろいことば(言い回し/表現)が出てくる。

米研ぎ 始めっと
たまぁに 昔ァ来るもんなァ

 「昔が来る」。「ミて」発行者の新井高子も、この表現に注目したらしく、どういう感覚なのか電話で問い合わせところ

昔というのは、それを語ったときに自分の中におのずと入ってくるもので、他のお年寄りたちもこの言い方をしたのだという。

 私は、こういう感覚が大好きなのだが、この表現に出会った瞬間、フアン・ルルフォの「ペドロ・パラモ」の一節を思い出した。レテリア神父が、生まれたばかりのミゲルを父親のペドロのつれて言ったときのこと(昔)を思い出している。こういう文章が出てくる。

Tenía muy presente el día que se lo había llevado, apenas nacido.

 杉山晃・増田義郎の訳(岩波文庫)では、こうなっている。

 まだうまれたばかりのミゲルをペドロ・パラモのところへ連れて行った日が、ついこのあいだのことのように思い出された。

 「ついこのあいだのことのように」というのは「Tenía muy presente」にあたる。Tenía は「持っていた」(持ち続けていた)muy は「とても(強調)」presenteは「現在」である。直訳すれば、その日のことを「まるで現在のように(意識の中で)持ち続けていた」ということになろうか。これでは日本語としてなじまないので「ついこのあいだのことのように」と「現在」をと表現されているものを「過去」として言いなおしているのだが、何か、似ていないだろうか。
 「昔」が「いま」として自分の中に入ってくる。「昔」が「いま」のまま、ずーっと自分のなかに存在し続けている。
 違うけれど似ている。その感覚が交錯する瞬間。

 すべての文学(詩)は、ある国語で書かれるのだが、それは「ある国語」というよりも、ひとりひとりの「ことば」。「ひとり語」。たとえば、金野語、あるいは新井語、フアン・ルルフォ語。それを理解するには、自分のことばを捨て、「ことば」がどんなふうに動いているかを直につかみとるしかない。そのとき、何かしら「人間に共通する動き」が見えてくる。
 「昔が自分の中に入ってくる」「昔が昔にならず、いまのまま、自分の中に存在し続ける」。金野語にもルルフォ語にも「自分の中」ということばはないのだが、そして「入ってくる」と「存在し続ける(持ち続ける)」というのは違う動詞なのだが、人間の「肉体/意識」を媒介にすると、その瞬間に同じことが起きているのがわかる。
 私は簡単に「同じこと」と書いたが、これが「同じ」であることを「証明する/論理的に言いなおす」のは、とても面倒だ。こういうことは、「証明する/論理的に言いなおす」よりも、ぱっとつかみ取るに限る。「直観」には、そういうことができる。
 文学(詩)は、こういう直観を共有するための「装置」だろうなあ。

 これは詩の感想というものではないかもしれないが、私がきょう考えたこと。そういう意味では、ある種の「感想」であると思う。

 

 


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池田佳隆と政治資金(読売新聞から見えてくること2)

2024-01-11 12:30:28 | 読売新聞を読む

 自民党安倍派の裏金問題で、なぜ池田佳隆が逮捕されたのか。だれが「情報を提供したのか」ということをめぐって、私は背後に統一教会の存在があるのではないか、と8日に書いたが、2024年1月11日の読売新聞は、とてもおもしろい記事を書いている。

 自民党派閥「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーで、池田佳隆衆院議員(57)(比例東海、自民を除名)を支援するパチンコ関連などの5社が2019~21年、パーティー券を計860万円分購入していたことがわかった。パーティー1回当たりの購入額は各社ともに法定上限(150万円)内だが、5社の代表は同一人物で、合計額は各年ともに上回っていた。識者は「法規制の趣旨に反する」と批判している。

 池田の裏金(キックバックされた金)の総額は「4800万円」とされている。今回の記事は、その総額の2割弱が同一人物(5社)から提供されていると書いている。で、その5社というのが「パチンコ関連」というのだが。
 私は、この「パチンコ関連」にとても驚いた。
 私はパチンコをしないのでよくわからないが、パチンコというのはいわゆる「小銭のジャンブル」であって、それが政治家に献金しないことには「恩恵」が受けられないような企業なのか、いったい政治家に働きかけてどんな「恩恵」があるのか、という疑問である。
 そして、このパチンコ(小銭ギャンブル)と「統一教会商法」はなんとなく似ているなあ、と感じてしまったのだ。パチンコ業界が成り立っているのは、小銭ギャンブルをするひとが、とてもたくさんいるということである。統一教会商法が成り立ったのも、詐欺にあって人がとても多いということ。そして、その「被害」は一気に1億円になったのではなく、少しずつ(といってもパチンコよりは高額)が積み重なって巨額になった。一種の「中毒」といえばいいのか、「依存症」のようなものが被害を大きくしている。何よりも「被害者(依存症の人)」の数が多い。統一教会問題では、被害者の総数、被害総額が把握しきれないという問題が起きたが、パチンコ依存症で苦しむ人(家族)の数も、きっと把握しきれないだろう。「小さな被害」は「存在しないもの」とみなされてしまう。
 「実態が把握できない」。これが似ている。
 実態が把握できない、という点では、今回のキックバック問題も同じ。池田に限って言っても、やっと860万円のパーティー券がわかっただけである。
 もうひとつ。
 統一教会の詐欺が問題になったとき、集められた金の「行方」が問題になった。韓国の組織に送金されているというニュースがあったと思う。パチンコ店の「収入」をめぐっては、たしか利益の一部が韓国だか北朝鮮だかに送金されているということが問題になったことがあると記憶している。統一教会と韓国、パチンコ店と韓国というつながりはないか。つまり、どこかで統一教会と韓国(あるいは北朝鮮)とのつながりはないか、ということも、ふいに気になったのである。
 これは池田のパーティー券を買った5社の「代表者」について調査すればわかることかもしれない。
 5社の代表者の行為は「脱法的な行為」と読売新聞は岩井奉信・日大名誉教授にいわせているが、池田のように厳しく罰せられることはないだろう。言いなおすと、いわば「肉を切って骨を切る」というような感じで、統一教会側からの「情報提供」があり、今回の事件が明るみに出てきたのではないか、と私はまたまた勘繰ってしまったのである。
 だってさあ。
 いろいろなパーティー券購入先があるはずなのに、読売新聞は、なぜ5社の分だけ克明に把握できたのか。記事に「わかった」ということばはあるが、どうやってわかったのか、それが書いてない。「読売新聞社の調べでわかった(政治資金収支報告書を読売新聞が入手し、分析した結果わかった)」とも、「調査期間関係者への取材からわかった」とも書いていない。「情報源」がまったくわからない。
 最後に、申し訳のように、

読売新聞は、5社側に書面などで取材を申し込んだが、10日までに回答はなかった。

 と付け加えているが、5社は、そんな質問に答えなくたって問題ないと判断しただけだ。だって、問われているのはパーティー券を買ったこと(資金提供をしたこと)ではなく、キックバックがあったことなのだから。
 そして、意地悪い見方をすれば。
 この、読売新聞の最後の「言い訳」は、裏金問題を自民党(議員)の問題ではなく、パーティー券を買った方に向けさせるという「自民党方針(池田方針)」に沿ったものかもしれないなあ。これからきっと、パーティー券を買った方にも脱法行為があった、悪いのは自民党だけではないというニュースが増えてくるぞ。

 邪推派の人間にとって、新聞ほどおもしろい「情報源」はない。「ことば」ほどおもしろいものはない。ことばは、何かを表すとと同時に、かならず何かを隠すものである。

 

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中井久夫訳『現代ギリシャ詩選』読む(68)

2024-01-09 22:14:27 | 中井久夫「ギリシャ詩選」を読む

 「罪」。リッツォスの詩は映画的手法で書かれている、と中井は言う。この六行の詩も、そうである。非常に短い。しかし、映画のアップのように、ぐいと迫ってくる一行がある。

それから誰かに言い訳するように

 これは、いわば「顔」のアップである。あるいは「手」のアップかもしれない。ほんのわずかな動きなのかに、感情の動きが見える。
 他の行が人の動き、ものの動きそのものを描いている。いわば、ふつうの映画のように、その「情景(あるいはアクション)」が見える。しかし、この一行だけは「アクション」が見えない。映画でいうなら、こういうシーンでは「情」を読み取らなければ、何も見えない。肉体は動かないが感情が動いている。その瞬間を、ことばにしている。リッツォスが見た感情、中井が共感した感情が、そこにある。

 さて、「誰に」言い訳をするのか。それは、読者に任されている。スクリーンから読み取る感情がどういうものか、それが観客に任されているように。
 中井が、いかに映画が好きかわかる一行である。

 

 


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池田佳隆って、知ってる?(読売新聞から見えてくること)

2024-01-08 21:02:50 | 考える日記

 自民党安倍派の裏金問題。池田佳隆が逮捕された。そこで私が思ったことは、ただひとつ。池田佳隆って、誰? なぜ、池田が逮捕された? 誰が情報を流した?
 池田佳隆は読売新聞(2024年1月8日)の情報によれば

日本青年会議所会頭などを経て12年衆院選愛知3区で初当選。21年衆院選は小選挙区で敗れたが比例復活し、4回目の当選を果たした。文部科学副大臣などを歴任した。

 政治に強い関心があれば「文部科学副大臣」で記憶している人がいるかもしれないが、ふつうは知らないだろう。そのとき、だれが文科相だった? ほら、言えないでしょ? だいたい小選挙区で敗れ、比例復活する人である。支援者だって「限度」があるのだろう。つまり、知らない人は投票しない、という感じの人なのだと思う。
 で、これからである。
 私は邪推が好きな人間というか、なんでも想像してしまう人間なのだが。
 この逮捕劇の裏には、たぶん、こう思う人間がいるのだ。つまり、

お前は下っぱ議員のくせして、金をネコババしすぎるぞ。

 だって、そうでしょ? 小選挙区で当選できない(支持者が少ない)人が、どうやってパーティー券を「ノルマ」以上に売りさばける? 誰が買う? きっとパーティー券を大量に買った人(買わされた人)がいる。そして、その人はパーティー券の売り上げがどういう風に動いているかを知っている。キックバックされることを知っている。そして、そのキックバックは、私の推定だが、きっとパーティー券を買った人へとさらに「還流」していくはずである。
 つまり。
 選挙のときの「買収費用」となって、返ってくる。
 みんな言ってるでしょ? 選挙には金がかかる。言いなおすと、買収しないと当選できない。
 きっと「買収」の金が少なかったのだ。だから、パーティー券を買った人は怒っている。もっと「還元」しろ。(もっと金をよこせ)。お前が当選できたのは、おれが支えてやったからだぞ。いろいろ手を回したからだぞ。お前なんか、お前だけの力では小選挙区では絶対当選できないんだぞ。キックバックされた金はネコババせず、みんなよこせ。

 ここで思い出すのが、統一教会。安倍と親密な関係にあった。
 統一教会が信者をだましてあつめた金が、どうつかわれたか私は知らないが、きっと「選挙対策」にもつかわれたはずだ。統一教会は、統一教会の力(組織力)で議員を当選させ、その議員を操るということを試みていた。きっと池田もその「標的」のひとりだろう。それは「文部科学副大臣」という肩書にもうかがうことができる。統一教会は、「教育」を通しての「洗脳」も狙っていた。

 パーティー券の売り上げのキックバックというのは、たぶん、他の派閥でもやっている。それなのに、なぜ安倍派が標的になっているのか。統一教会と関係があるのではないか。それは、今回の問題が表面化したときからあちこちでささやかれていた。でも、その糸口が見つからなかった。(私には、見つけられなかった。)
 今回、池田の「経歴」というか、過去の肩書を読売新聞で読んだとたん、私には以上のようなことがぱっと閃いたのである。
 これは、やっぱり、統一教会からの「反撃」なのである。
 誰もが知っている「大物議員」ならパーティー券の売り上げも多いかもしれない。したがってキックバックされる金額も多いかもしれない。しかし、私のような政治に疎い人間には、池田佳隆というような「下っぱ」の議員がそんなにたくさんパーティー券を売りさばけるとは思えない。安倍派のキックバック総額は5億円といわれる。池田が受け取った金額は4800万円。約1割弱。信じられないね、池田がそんなにたくさんのキックバックを受け取るほど「集金能力」があるとは。きっと「集金」を支える影のシステムがあったのだ。その「影のシステム」が、いま、自分たちが冷遇されていることに対して起こっている。反撃し始めたのだ。正義の名を借りて「情報」を流すことで。

 しかし、新聞はおもしろいね。いろんな情報が「無意識」に書かれている。その「無意識」を掘り起こすと、いろんなものが見えてくる。

 

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中井久夫訳『現代ギリシャ詩選』読む(67)

2024-01-07 22:35:02 | 中井久夫「ギリシャ詩選」を読む

 「見知らぬ部分」。この詩も八行。その終わりの方。

あんな上に靴と衣服を置いて来た。さて、

 なぜ「あんな上に靴と衣服を置いて来た」のか、理由は書いていない。「あんな上に」とは、いったいどこを指しているか。解釈は読者に任せ、

さて、

とつづける。「さて」は話題を転換するだけではなく、その転換のなかに疑問を含んでいる。その疑問へ、リッツォスは読者を誘い込む。この呼吸がとてもいい。有無を言わさない。「それでは」「ところで」では間が抜ける。長いし、疑問が含まれている感じも減ってしまう。
 中井の訳文は、意味だけではなく「呼吸」を伝える。疑問は、急を要している。

 

 

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高橋順子『泣魚句集』

2024-01-07 21:49:16 | 詩集

高橋順子『泣魚句集』(思潮社、2023年12月31日発行)

 詩人・高橋順子の『泣魚句集』。「現代詩詩人」の多くがつくるような「現代詩くささ」がないのがいい。もっとも初期の

しらうをは海のいろして生まれけり

夕焼けの桃売りにつきまとはれし

 は、少し「現代詩」の作為を感じさせるが。

腸(はらわた)のごとき鉄管夾竹桃

 も「現代詩」っぽいかもしれないが、どこか初々しさを感じてしまう。やたらと凝っていないところがある。特に、この「腸」は、あ、本当にむき出しになった鉄管を見たんだろうなあという印象を呼び起こす。「正直」があらわれている。
 高橋の現代詩の特徴は、「正直」と「初々しさ」にあるが、それがときどきとても自然な感じで顔を出す。そういう句が、私は好きである。
 次の句は、遍路の途中で詠んだ句か。

一列に烏の歩く春田かな

 きっと高橋も「一列」に歩いているのだろう。だから自然と「一列に」ということばがシンクロして高橋のところへやってきた。なんでもない句のようでもあるけれど、このなんでもないところ、ありまま、というのが句の醍醐味なんだろうなあ。

山笑ふ中に鈴の音まじりけり

 「中に」がぎごちなくて、それがとてもいい。「鈴の音」だけではなく、一緒に遍路しているひとの「笑い」(高橋も含む)が混じっている。「山笑ふ」は春の季語だが、その「笑ふ」を人間の「笑い声」と結びつけている「中に」ということばの力。
 俳句というか、その前身の「連歌」は「場」の文芸だが、「場」の「中に」動くものが俳句の精神だとすれば、知らず知らずのうちに高橋はその「場」の感じを「中に」ということばに呼び込んでいるのかもしれない。
 高橋は自分に閉じこもるのではなく、その「場」を構成する誰かとの「中に」入っていく。その瞬間に句が生まれるという境地に達していると言えるかもしれない。「しらうをは」は、まだ「自己主張」が強いが(だから「現代詩」っぽいと感じるのだが)、「一列に」「山笑ふ」には、「自己」を離れた豊かさがある。

長吉の笠が見えてる麦畑

 「笠が」の「が」が、なんとも無邪気な感じでいい。高橋は、高橋自身を忘れている。「自己」を離れて、広い麦畑、遍路の「場」にいて、その「広さ」のなかで、あ、あそこに長吉がいる感じている。その素直なこころの声が「笠が」の「が」を広々としてものにしている。
 こういう句は、高橋にしか作れないだろう。一句選ぶとしたら、この句を私は選びたい。

 

 


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小川三郎『忘れられるためのメソッド』

2024-01-06 22:00:45 | 詩集

 

小川三郎『忘れられるためのメソッド』(七月堂、2023年11月16日発行)

 「もの思う葦」に

仮に人間だったとしたら
座っているのと走っているのとでは
どちらがいいだろうか。

という行がある。馬と人間とどちらがいいか、という設問を受けての展開なのだが、私はこの「仮に」につまずいた。このあと「仮に走っているのだったとしたら」「仮に裸だったとしたら」とさらに展開するのだが、この繰り返しもおもしろい。なぜ、小川は繰り返したのか。
 何か、強引なものがある。「むりやり」がある。
 だいたい小川は人間なのだから「仮に人間だったとしたら」ということば自体にむりがある。「仮に馬だったとしたら」ならば、まあ、自然だ。
 この不自然さの中に、どうしても書かなければならない何かがある。「馬」がある生き方の「象徴/比喩」だと言う前に、「仮に」が「比喩」なのである。「比喩」とはある存在を別のことばで言いなおしたときの、その「ことば」ではなく、「ことば」にした瞬間に、「ことば」の背後に隠れた存在を、隠したはずなのにより強烈に押し出すための運動なのである。
 より強烈に、その存在が「世界のすべて」であるかのように存在させるために、いったん別な「ことば」で隠すというのが比喩の運動である。
 だから、考えよう。「仮に」は何を強烈に噴出させるために準備された「比喩」なのであるかを。

 「仮に」に似たことばというか、同じような運動をすることばに「別に」がある。「重要性」という詩の中に出てくる。

そこの花瓶に生けてある花が
本物かどうかなんて
別にどうでもいいことだ

 この「別に」もなくても意味は同じ。そして、この「別に」も「仮に」と同じようにこの詩の中で繰り返される。そして、何かしら強引に意識を動かすように働く。
 この「重要性」には、「仮に」「別に」の対局(?)にあるものを「本物」と読んでいるように私には感じられる。「本物」がある、しかし、一方「本物」でもないものもある。詩は、多分、その「本物ではない」と思われているものこそ「本物である」ということばの運動かもしれない。
 「本物」を別なことばで、どう言うか。小川は、とても丁寧な詩人なのだろう。自分自身の思考に対して丁寧にことばを動かす人間なのだろうと思いながら、私は詩を読み、その丁寧を裏付ける行に出会った。
 「樹上」という作品。

ならばもう私たちには
ほんとうのことなど
必要なかったはずなのに。

 「本物」と「ほんとう」はどう違うか。「本物」は「私(小川)」とは無関係に存在する。「本物の花」は誰にとっても「本物」である。しかし、「造花」が「私(小川)」にとって「ほんとうの花」であるということもある。
 誰かから「造花」をもらう。それは「造花」だが、「私にとってはほんとうの花だ」と言うとき、そこには「こころ」が含まれる。「こころ」が含まれるとき、それは「ほんとう」なのであり、その「ほんとう」は他人から見れば間違っているかもしれないが、そういう他人の客観的(?)判断など、どうでもいいのだ。
 先に引用した「仮に」も「別に」も、「こころ」が発したことばである。「仮に」理性の運動として、こう考えることができたとしても、あるいは理性はそれを「別に」してそう考えるかもしれないが……。「こころ」はそういう「理性」の運動を拒絶して、「こころの求めるほんとう」をとらえるものである。ここに「正直」がある。

 

 


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