今日、韓国のスポーツ紙で久しぶりにプロ野球の張本(元)選手の
元気な姿を目にした。
氏が鳥取県で定住外国人の地方参政権問題をめぐり講演した
ことが記事になっていたのだ。
「ヲタク」自身、定住外国人の地方参政権が一刻も早く認められる
ことを願っている。
定住外国人からもいわゆる住民税を徴収している以上、少なく
とも自治体レベルにおいて、住民としての諸権利は尊重されて
しかるべきだと考えているからだ。
ついでに個人的な要望を言えば、自治体レベルで定住外国人を
「住民」として処遇するシステムも早急に整備してもらいたいと
考えている。
小さなことだが、例えば「ヲタク」家族の場合、妻が定住外国人で
あるため、市役所で家族(世帯)全員の住民票を取っても、そこに
妻は存在しない。
住民票には、日本国籍を持つ「ヲタク」と子どもたちしか記載され
ないからだ。
いくら外国籍だからとは言え、「家族(世帯)全員の住民票」に
妻(場合によっては夫や子ども)の存在が全く記載されないのは、
常識的に考えておかしい。
一方では「配偶者」や「扶養家族」としては認められているので
経済的な損失はないまでも、役所で家族の住民票を取るたびに
釈然としない思いを抱き続けて来たのは事実だ。
外国人は別途、国家的に登録・管理しているので、各自治体で
「正式の住民」として遇する必要はないとでも言わんばかりの
現行制度は、国際化する地域や家族の実情にそぐわないものに
なっているのではないだろうか。
「ヲタク」は、地方参政権問題をはじめ、様々な面で定住外国人を
かけがえのない一人の人間として処遇する日本社会になって
ほしいと切に願っている。
では、記事の全文を翻訳練習してみた。
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■ 장훈, 재일교포 참정권 지지 강연
張本氏講演、在日韓国・朝鮮人の地方参政権シンポジウム
(OSEN 11月5日)
・"인간이 달에 가는 시대에 차별이 있을 일인가?".
・「人間が月に行く時代に差別があっていいのか?」
차별을 딛고 끝까지 한국 국적을 지킨 일본 프로야구 유일의
3000안타 타자 장훈(67) 씨가 재일교포의 참정권을 청원하는
강연으로 재일교포 차별 철폐를 주장했다.
差別を乗り越え韓国籍を守り通している日本プロ野球唯一の
3000本安打打者、張本勲(張勲、67)氏が、在日韓国・朝鮮人の
地方参政権を求めるシンポジウムで講演し、在日韓国・朝鮮人に
対する差別の撤廃を訴えた。
장훈 씨는 지난 4일 일본 돗토리 현에서 열린 '영주 외국인
지방참정권 심포지엄'에 강연자로 나서 "인간이 달에 가는
세상에 차별은 있을 수 없는 일이다. (일본) 영주권은 있지만
참정권은 조국(한국)에도, 일본에도 없다"란 연설로 자신을
포함한 재일교포의 현실을 지적했다.
張本氏は今月4日、鳥取県で開催された「永住外国人の地方
参政権シンポジウム」での講演の中で、「人間が月に行くこの
時代に差別などあってはならない。日本では永住権はあるが、
参政権は祖国(韓国)でも日本でも認められていない」と、氏を
含めた在日韓国・朝鮮人の現状について語った。
영주 외국인의 지방 선거 참정권은 일본 내에서도 첨예하게
대립 중인데 '납세의 의무를 지고 있는데 지역의 사안에 대해
발언권을 주지 않는 것은 모순'이란 주장이 끊임없이 제기되고
있다. 그러나 일본의 우익 세력은 '참정권을 갖고 싶거든
귀화하면 될 일'이라고 맞서고 있는 실정이다.
永住外国人の地方参政権問題をめぐっては、日本国内で賛否
両論が厳しく対立している。「納税の義務は負っているのに地域
社会の問題に対して発言権を認めないのは矛盾だ」との主張が
提起されている一方、右翼勢力を中心に「参政権が欲しければ
帰化すればよい」との反対意見も根強い。
그러나 갈수록 '재일교포가 일본 국민은 아닐지언정 일본
주민은 맞다'란 주장이 명분을 얻고 있다. 이런 상황에서 장훈
씨가 나서서 재일교포의 설움을 대변한 셈이다.
しかし、「在日韓国・朝鮮人は日本国民ではないとしても日本に
住む住民だ」とする声がますます力を得ているのが最近の状況だ。
そうした中、張本氏が、在日の思いを代弁しシンポジウムの演壇に
立った。
심포지엄을 취재한 <일본해 신문>(한국의 동해를 일본은
이렇게 부른다)에 따르면 장훈 씨는 강연 중에 "어린 시절 화재
사고를 당해 오른손 손가락(일부는 서로 붙고 일부는 휘어져)을
못 쓰게 됐지만 한국인이란 이유로 치료에 차별을 받았다.
어머니의 헌신적 간호 덕분에 살아날 수 있었다. 프로야구
선수가 되고 나서도 오른 손가락을 쓸 수 없었기에 (좌타자로
전향하는 등) 남보다 몇 배 더 노력했다"라고 3000안타를
이루기까지의 말 못할 고생담을 들려줬다.
シンポジウムを取材した「日本海新聞」(韓国の『東海』を日本では
日本海と呼ぶ)の報道によれば、張本氏は講演の中で「子どもの
頃、火事に遭い右手の指が使えなくなったが(一部はくっ付き一部は
曲がったまま)、病院からは韓国人だという理由で差別を受けた。
母の献身的な看護のおかげで何とか助かることができた。プロ
野球の選手になった後も、右手の指が使えなかったので(左打者に
転向するなど※)他人より何倍も努力した」と、3000本安打を
達成するまでの口では言い表せない苦労談を語った。
(※)元々右利きだった張本選手が右手の火傷のため、左投左打で
野球を始めたのは小学生の頃のことだと言われている。
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)/語学・英会話