■<르포> 학생 4명 자살 KAIST '춘래불사춘'
(連合ニュース 4月9日)
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これは、現在、韓国で大きな注目を集めているKAIST
(韓国科学技術院)を取材した、現場ルポの見出しだ。
この見出しに使われている「춘래불사춘(春来不似春)」とは、
「春が来たのに春らしくない」ことを意味する漢詩の一句。
だから、上記の見出しを日本語に訳すとするなら、
■<ルポ> 学生4人が自殺したKAISTの「喜べない春」
くらいになるだろうか。
ところで、今回、「ヲタク」は、悲劇的な事件を離れ、上で
解説した「춘래불사춘(春来不似春)」なる漢詩の一句に、
少しばかり粘着してみた。
ふと、出典が知りたくなったのだ。
ネットで調べてみると、この一句の原典は「昭君怨三首」。
前漢時代の伝説的美女、王昭君について唐代に歌われた
詩で、作者は、東方虬(동방규/とうほうきゅう)。
ここでは、ネット上で目を通した韓国語訳を参考にしながら、
第三首目の4句だけを日本語訳しておく。
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胡地無花草 春来不似春
自然衣帯緩 非是為腰身
匈奴の土地には草花もなく 春が来ても春らしくない
自ずと帯が緩むのは 細くなった腰のせいではなかったのだ
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以上、
悲劇的な事件を報じる記事の見出しからも、韓国語を
学ぼうとする、何とも始末に終えない「ヲタク」の探究心で
あった・・・。
△「不謹慎なんだヨッ!」
△「そんなヲタクさんを見ていると、
胸がキュンとして来ます・・・。うふ」
(終わり)