BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

五等分の花嫁 第119話 感想2: 「これは四葉が見ている夢」説を考えてみる

2020-01-29 18:37:39 | 五等分の花嫁
もちろん、真面目に信じているわけではないけれどw

でも、確かに、ここのところの展開が、四葉の見ている夢というなら納得できることは多いね。


まずは、四葉にとって都合の悪い過去の封印ネタは一切、話題にならないこと

いまだに、彼女が「京都の子」であったことや、五月を焚き付けて零奈を演じさせたことなど、風太郎の前で話題になったことない。

あるいは、四葉のせいで転校しなくちゃいけなかった、ということまでは風太郎も知ってはいるけど、その理由や、そのとき、どう思っていたか、ということにも触れられてはいない。

まぁ、このあたりは、読者だけが、いわゆる「神の視点」から特権的に知ってしまっているだけ、といえばそれまでなのだけど。

でも、いい加減、この話が出てもいいんじゃない、ってこと。


次に、風太郎の振る舞いが妙に子供じみてきたこと。

これは特に今回の、恥ずかしいプロポーズ場面などが典型だけど、突如として風太郎がただの高校男子になってしまったこと。

これには、さすがに彼のキャラ崩壊なみに違和感を覚えたのだけど。

でも、このプロポーズというセリフは、次に四葉から「夢はお嫁さん」という言葉を引き出すための導入に過ぎないようにもみえて。

裏返すと、確かに、これが四葉の見ている夢ならば、「夢はお嫁さん」と言いたいから風太郎に言わせた、という感じがひしひしとするw

前に、五つ子が風太郎に、出世払いで家庭教師を頼んだとき、「でも、さすがになにかお返しをしないと・・・」と五つ子が悩んだ際に、四葉以外の四人が「キスをする」という選択肢を共通して思い浮かべたのに対して、四葉だけが、何かメダルをあげることを考えていたけれど。

どうも、あの時に通じる「子どもっぽさ」が、ここのところの風太郎にも感じさせられる。

でも、それが「四葉の願望」の投影であるなら、逆にとても納得できてしまう。

119話でも、電車の中で、四葉が窓際にいる風太郎をかばうように右手を出しながら他の人からかばう場面があったけど、あそこなんて、完全に、普通の男女の主導権が入れ替わっていて、四葉のほうがエスコートしているようにも見えてしまう。

もちろん、風太郎も「これ、逆じゃね?」とぼやいていたわけだけど。

でも、あの場面も四葉の「風太郎を守りたい」という願望の反映だといわれれば、あぁー、確かに、って思うしかない。


ということで、もっとあれこれ細かいところを指摘することもできるけど、確かに、なんだか、四葉にとって都合の良い世界、都合の良い風太郎、都合の良い姉妹が、登場しているように見える。

じゃあ、仮にこれは確かに四葉の見ている夢だったとすると、それはいつから始まったのか、ということになるけど。

その場合は、107話で日の出祭2日目に竹林と話している最中に倒れてしまい、そのまま病院にかつぎ込まれてしまった、あの時なんだろうな。

あれ以来、ずっと夢を見ている。

まぁ、俗説にある、『ドラえもん』は昏睡状態にあるのび太が見た夢、ってやつに近い話だけど。

でもそうなれば、とりあえず、日の出祭3日目以降の話は、すべて四葉の夢であり、四葉にとって都合の良い話が続いてもおかしくはない、ってことになる。


でも、さすがに、四葉が日の出祭2日目以来ずっと昏睡状態にある・・・なんてトンデモ設定は考えづらいので、これはまさに「都市伝説」でしかないと思うけどね。

ただ、こんな「妄想」が一定の説得力を持ってしまうのは、115話以降の、簡単にいえば、年明け以後の展開が、あまりに四葉にとって都合の良い展開になっているからで。

だって、

オルト一花を生み出すくらい腹黒だった一花が、未練はあれど、あっさり、風太郎を譲る素振りを見せ、

風太郎に告白し、その上、風太郎に覆いかぶさってキス(+α)攻勢をかました三玖は、風太郎との出会いで、自分は自分を好きになれた、とか言って、一人で勝手に納得して撤退を決め、

一番面倒な二乃には、「今は譲るがすきがあればいつでも奪う」と二乃らしく戦線後退を宣言させ、

五月には、都合の悪いことは一切言わせずに、自分のサポート役に徹してもらっている(もちろん、五月が自分の恋心に気づく、という描写はあったけれど)。


これだけ並べられたら、まぁ、確かに、これは四葉の見る夢だ、となってもおかしくはないよね。

だから、それくらい、115話以降の展開は、どこか「おかしい」んだよ。

それは、簡単に言えば、突然、語り部が、(風太郎から)四葉に変わってしまったような違和感。

その結果、風太郎も、なんだかだらしない少年に舞い戻ってしまったようで。

あの、連載初期にあった、唯我独尊の「自信過剰」君は、どこへ行ってしまったのか?

こんなに突然、等身大の高校男子になられても困ってしまう。


ということで、これが何らかの意図がないまま描かれているのだとしたら、さすがにねぎ先生は、物語の基本を崩している、ということになる。

なら、その「何らかの意図」って何?ってことだけど。

その意図が、残り数話で開陳される、という理解でいいんだよね?先生?

さすがに、四葉の夢オチはありえないだろうと思うけど。

でもね、何か、お話の語りがおかしいんだよ。

今のままでは、

風太郎から見た『五等分の花嫁』、ではなく、

四葉から見た『一等分の花婿』(苦笑)、に見えてしまう。


誤解してほしくないのは、別に四葉エンドが絶対イヤだ、というのではなく、仮に四葉エンドだとしても、今の展開は、なんかおかしい、不自然だ、と感じてしまう、ということ。

だから、このまま四葉エンドになるにしても、きちんと彼女に、五月に零奈を演じさせるような「卑怯なマネ」をしたことを告白させて、風太郎の反応を描いて欲しいと思う。

そうでないと、また、一花や五月あたりが動き出しそうで、気が気でないのです。。。

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五等分の花嫁 第119話 『五つ星ツアー』 感想: やっぱり四葉&風太郎はあの公園で二人でブランコを漕いだね!

2020-01-29 11:31:24 | 五等分の花嫁
予想通り!

でも、まぁ、まさか、そのままプロポーズに至るとまでは思っていなかったけどw

うーん


要はただのバカップル!だったってこと?

四葉と風太郎の二人は?


だってさ、

公園でブランコだぜ?

で、そのまま、ジャーンプ!!!、ってやって転げて、

立ち上がって、プロポーズ。

で、夢はお嫁さん、です!

・・・だぜ!?

どんだけ、オコチャマなんだよ、この二人。

いや、高校生なんてそんなもんだろ?、っていうかもしれないけど、

逆に、これ、今どきの高校生はどんなふうに受け止めるのだろう?

なんか、高校生の願望、というよりも、田舎のヤンキーの願望、って感じなんだけど。

まぁ、もともと、風太郎は茶髪のガキ小学生だったし、四葉も、困った意識高い系女子だったわけだから、順当といえば順当なんだろうけど。。。

そういう点では、今回、厳しいツッコミを入れていた二乃の方が、単純な共感だけなら、納得できるかな。

なんか、結局、四葉を114話で選んで以降の展開に、今ひとつ、乗れないのは、それまでわりと緻密なプロットで物語を回してきたのが、最終コーナーを回った途端、ただの小学生のおとぎ話みたいになっちゃったからなんだろうな。

・・・って、今回、痛感したかな。


いや、相変わらず、「鐘キス」やら「京都の子」やら「零奈」やらのことは、ぜーんぶ、うっちゃいといたままなんだけど。

でも、今回の、ベタな表現をみると、このあたりの、ずっと読者は「伏線」と思っていたことは、ぜーんぶ放り投げてまま、四葉とのゴールにするのかもね。

もっとも、これは、いつもどおり、読後の第一印象なので、もちろん、この後、あれこれ、ああじゃねぇの、こうじゃねぇの、って浮かんでくるとは思うのだけど。

でもね、今回、いきなり「結婚して下さい」、「夢はお嫁さんです」、というのは、なんか、さすがにベタすぎて、他の解釈は難しいかも。


というか、一番の疑問は、というか違和感は、

あれ、風太郎ってこんなこと、言っちゃうやつなんだったっけ?

ということかな。

まぁ、そういう意味では、全国模試3位の優等生ということから、勝手に『神のみ』の桂馬のような、都会的な頭の良い子、と思っていたけど、それはどこまでいっても、こちらが勝手に読み込んでいたイメージだけだった、ってことなのかな。

むしろ、ただガムシャラに勉強をしただけで、いわゆる地頭がいいタイプのキャラではなかった、ってことなんだろうな。

だから、今まであった「なんか考えてる」風の描写も、ただの描写でしなくて、内心は、ほとんど何にも考えてなかった、ってことなんだろうな。

いや、そう考えないと、最近の風太郎の行動が、あまりにも以前と違いすぎていて、むしろイタイ。

というか、残念キャラに風太郎が堕ちてしまった。

うーん、でも前は、もっとシャープな、勘のいい奴だと思っていたのだけど。。。

思っていた以上に、ただのガリ勉バカだった、ってことだね。

さすがに残念だけど。

四葉にしても、あれだけ姉妹を見下していたのに、それが豹変して、「誰かを助けることをしたい」という、意識高い系に転じてしまって。

まぁ、思い込みが激しいという点では、一貫してるんだけどね、四葉は。


ということで、まぁ、バカップルが誕生した、以上!、ってのが今回だった、ってことかなぁ。

他の五つ子にしても、今回は完全にただのギャラリーだったし。

てか、みんな受験前なのに余裕だよなぁ。

進学しない一花や三玖はいいとして、あとB判定の二乃はいいとして、D判定だった五月は、マジで余裕じゃない?

なんか、このあたりの周辺描写が、一気にグダグダになってきたのも気になるところ。

まぁ、でも、風太郎&四葉のバカップル爆誕!、ってことなら、こんな感じなんだろうね。


で、ここまで読んできた人はもう気づいていると思うけど、

うん、思い切り、今回の展開には、不満、

というか、気持ち悪い。

こんなものを見せられるために、ここまでつきあわされたのか?

というのが正直な感想。

・・・ということに、自分でも書いてて気がついた。


とはいえ、こういう「感情操作」は、ねぎ先生の十八番だとも思っているので、残り数話で何かしらサプライズをしかけてくるものと思っている。いや、信じているw

というか、放置したままの伏線は、マジでなんとか回収してくれ。

いや、だって、前にも書いたとおり、零奈問題は爆弾だと思っているから。

五等分の花嫁 第118話 感想4: 119話以降の展開ではやはり「零奈問題」は爆弾だ


これで、実は、

すでに五月は自分が零奈を演じたことを風太郎に白状していました、

ついでにその時、四葉が6年前の京都の子であったこともバラしていました、

だから、風太郎に四葉を追え、とけしかけたのは五月でした、

・・・とかいうことだったら、マジで炎上だぞw

まぁ、炎上商法も今どきのセオリーなんだろうけどねー。

でも、この「すでに114話の時点ですでに風太郎は全部知っていました」って展開も、今の感じだとなくはないようにも思えてくるから怖い。。。

さすがにそれだけは勘弁してほしいけどね。

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