BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

五等分の花嫁 第115話 『五通りの朝』 感想: やはり一花の予言が当たるのか?

2019-12-25 12:31:59 | 五等分の花嫁
あれ、やっぱりやらかしてくれちゃったかー、ねぎ先生w、というのが読後の第一声w

てっきり、前回の終わりで、ようやく四葉が風太郎に対して絞り出した「好きです」という言葉を受けて、風太郎と四葉のラブラブ状態が描かれるかと思いきや、タイトル通り、いきなり「祭りの後」の翌日の朝ですよ、朝!

しかも、その朝、風太郎が待ち合わせた相手は、一花ですよ、一花!

日の出祭三日間の長い長いエピソード、いや読者からみても4ヵ月あまりかかった『最後の祭りが』編が終わり、要は、ようやく悪夢のような、やたらと気をもませるループから抜け出して、(読者から見ても)さっぱりした気分で迎えた朝。

でも、読者に対して、あの前回の引きから二週間はなげーよー、と散々思わせておいてからの、いきなりの「祭りの後」展開だから、あいかわらず、上手いといえば上手い、ストーリーテリングの妙手ではあるのだけどね。

結局、四葉にようやく告白させたけれど、その後の二人のラブラブな雰囲気を描くこともなく、いきなりの翌朝、しかも待ち人は、あの!一花!

トリックスターの一花。
物語の転回点に必ず何かを差し込んでくる一花!

もちろん、一花の体裁は、あくまでも「妹の彼氏」と待ち合わせたお姉ちゃん!、なんだけどね。

でも、なんだかんだいって女スパイの一花さんwは、風太郎から昨晩の四葉とのやりとりの一部始終について聞き取り調査を実施して、四葉が「やることがある」と言って、即ラブラブ!になったわけではないこと、そして、あれれ、よくよく考えてみたら、風太郎はちゃんと告ってないんじゃね?ということに気づかせた。

(この、風太郎が告ってない、という事実は、それが作者の焦らし戦術だとは知っていても、なんていうか、後々効いてきそう気がする。)

そうして、読者に対しても、ことの顛末を簡潔に説明してくれた。

予測できたことであるけど、姉妹に負い目を感じている四葉からすると、自分だけ幸せになるルートは選べない、姉妹にきちんと説明して了解を得ることがまずは必要だ、ということ。

そりゃそうだよね。

前に書いたように、この物語の残酷なところは、恋敵が全員姉妹であること。

しかも五つ子で身体的スペックまで基本的には同じ。

だから、勝ち組が容易にバンザイ!もできなければ、負け組が心の赴くままに自暴自棄になることも出来ない。

五等分の呪いね。

で、まさに、その呪いに対して「わたしたちはいつまで五つ子なのだろう?」という疑問をひとりごちたのが、一花だったわけで。

その一花を、ねぎ先生ときたら、いきなりまた風太郎と二人で合わせ、「好き」という練習台に私を使って!とまで言わせるのだから。。。

正直、一花に対するねぎ先生のそこはかとない悪意を感じずにはいられないw

だって、これ、一花は、相変わらずの「愛人」ポジションじゃん。

というか、あの日の出祭3日間のやり取りを経て、むしろ、一花の愛人としてのレベルは増しているように思えるのだけど。

風太郎の本心を聞きだし、お互い長男、長女で大変だな、という仲間意識の下で、じゃあ、こうしたらいいんじゃないの?と風太郎の次の行動を誘導していくのだからw

だって、そのアドバイスに従って、風太郎は「好きだ!」の練習までしちゃうんだぜ。

ここに来ての風太郎のポンコツぶりには、正直頭を抱えたくなるところもあるのだけど、その恋愛初心者ぶりをまさに「お姉さん」として誘導する一花。

これ、もしかして最強なんじゃないの?

不動の愛人ポジション。

こう感じたのは、五月の浮かない顔も見たからで。

日の出祭までは、俄然、四葉の想いをちゃんと風太郎に伝えねば、の一心で、いわば四葉応援隊のポジションを徹底していた五月が、いきなり、喜んでいいのかわからない、という複雑な表情を見せてきた。

これ、解釈は二つ可能で、一つは、四葉が選ばれたことで、二乃や三玖との間でどうしても関係がギクシャクしてしまうことを懸念してのこと。

これは、今まで通り、五つ子の母でありたいと思っている五月の心配。

で、もう一つは、まさに日の出祭の間の無堂事件を通じて、五月が風太郎の頼もしさに気づいてしまったことからの心配。

要するに、あくまでも五月個人としての嫉妬。

多分、五月の中では、この二つの気持ちの違いがきちんと整理できていない。いつのまにか、口調も以前通りの「ですます」に戻ってしまっているし。

「皆のことを考えると・・・」というエクスキューズはつけているけど、それは彼女の中でまだ建前としての「母」の気持ちが勝っているということでしょ。

こう見てくると、残り数話ではあるけれど、五月、それから一花についても、まだ「花嫁」となる可能性が残っているのではないか?ということ。

じゃあ、二乃と三玖はどうなの?

と思うわけだけど、この二人については、むしろ、四葉をきちんと風太郎に向き合わせるための背中のひと押しをする役割に落ち着きそうだな、というのが、今回から感じたこと。

二乃は、直情的な「姫」気質を発揮して、はっきり言葉で家族の縁を切るとまで言いながら、四葉を突き放していた。

一方、三玖は、ヤンデレ気質?を発揮して、「私が四葉になりきる」という、五つ子ならではのホラージョークをぶつけてきた。

どちらも、クソ真面目な四葉の性格を見越した上での、「あえて」の行動にしかみえないところはあるけれど。

でもこれで、本気で家族崩壊になったら、それはそれで神マンガになるので、ちょっと期待したりもするのだけれどw

でも、多分、二乃と三玖の一番の憤りは、この天下分け目の「日の出祭」決戦の当日まで、四葉が6年前に風太郎と出会っていた、という事実を知らされていなかったことにあると思うのだよね。

二乃は、この話を竹林から聞いて、多分、二日目の夜に三玖にも話したのだと思っている。

つまり、二乃と三玖だけが、(一花や五月と違って)真相の蚊帳の外にいたまま、風太郎の選択と向き合わねばならなかった。

多分、騎士道精神の二乃からすれば、これ、とんでもない裏切りだった、といってもおかしくはない。

公正な条件で勝負していない。

抜け駆けも甚だしい。

多分、五つ子ではなく親友という設定だったら、絶対、「この裏切り者!信じていたのに!」と激高して、喧嘩別れしてもおかしくはないところ。

対して、三玖の方は、もしかしたら事前に知っていた可能性もあるけれど、それ以上に、四葉がなぜ、今まで自分を応援してきていたのか?もしかしたら、自分のせいで四葉が風太郎への好意を封印してしまったのではないか?、という疑念に囚われているようにも思える。

ともあれ、このあたりの三玖と四葉とのやり取りから、年明けの次回は始まるのかな?


まだ書きたいことはたくさんあるのだけど、とりあえず、今はここまで。

まぁ、書きたいことがある、ってことは、ねぎ先生が、全く、やらかしてくれるから!ということからなのだけどw

いやー、まだまだ先は見えないw

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感謝!ブログ訪問者が100万人を超えました!

2019-12-24 10:23:51 | Weblog
さきほど確認したら、昨日(2019年12月23日)までの集計で、トータル訪問数が100万ユニークユーザーを超えました!

ありがとうございます!

2020年を迎える直前でもあり、いい節目になります。

さすがに、もうやめようかな、なんか徒労だよな、と思うことも何度かあったのだけど、その一方で、ときどき、これは面白いなぁ、なんか書き留めておきたいなぁ、と思う作品に出会うことがあって(最近だったら『五等分の花嫁』とかね)、結局、続けてきてしまった。

なので、基本的には、ここに書かれているのは、個人的なメモくらいに思ってもらえるとありがたいです。その分、好きに書かれているはずで。

といっても、一つの作品が永遠に面白い、ということはまずありえないことなので、ある時期を越えると、自分でも結構辛辣なこと書いてるなぁ、と思う展開もでてきてしまうこともあるのだけど、まぁ、それもしかたないかな、と。

腐れ縁が続いてる、という感じで。
文字通り、腐っても縁は続いているw
でもまぁ、それもありってことで。

SAOとAW、あるいはすっかり続刊の報が聞かれなくなった東京レイヴンズ、といったところは、なんだかんだいってこれからも追っかけていくことになるのだろうな、と思ってます。

あ、ベルくんのダンまちもね。

そういえば、東レ以上に、阿良々木くんの続刊も聞かなくなったけど、どうなってるのだろう。西尾維新もさすがに飽きちゃったかな?

ともあれ、これからも「面白いもの」に出会ったら、なんでこれ、面白いと思ったのかな? という疑問から思いついてしまったことを書き留めていこうとは思ってます。

よろしければ、引き続きお付き合いくださいませ。

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鬼滅の刃 第188話 『悲痛な恋情』 感想

2019-12-23 14:12:10 | 鬼滅の刃
前回までの炭治郎の脳内空間で再現されていた、縁壱vs無惨の初遭遇、縁壱の無念、といういわば「鬼滅ゼロ」とでも言うべき「始まりの物語」から一転して、柱組vs無惨の現在の戦いへ。

いうまでもなく柱組の苦戦が描かれており、まさに戦争のセオリー通り、最も脆弱なとこから落とされていく、という展開。

そして、無惨が最初に狙っているのが恋柱。

その恋柱を何が何でも守ろうとする蛇柱。

その蛇柱・伊黒小芭内による「悲痛な恋情」が語られ始めたのが今回。
つまりは、小芭内の昔語り。

それにしても、蛇の体を持つ鬼とは・・・。

もはや、鬼、何でもありだな。
まさに、百鬼夜行。

日本の伝統的な妖怪や化け物は全て鬼だ、という世界観というのがよく分かる。

で、その蛇鬼の家に寄生する女から生まれたのが小芭内だった、という話。

いやはや、ホント、この「哀れな幼少期」の話を語るところは、ホント、ジョジョだね。

小芭内の場合は、ジョジョ6部のエンポリオとか、5部のアバッキオとか思い出しちゃったよ。

その事実上の生い立ちの不幸から抜け出して、人を救う方に目覚めた小芭内。

だったら、すなおに炎柱のように、人を救うぞ!と口に出せればいいのだけど、それは、蛇鬼に囲われていた頃に、口を裂かれていて、口元を顕に出来ない、という負い目を追っていたがゆえの、全身から漂うダークヒーローだった、ということらしい。

ということで、蛇柱、これは無一郎のように、無惨戦で死亡かなぁ。。。

逆に恋柱は、治療のために炭治郎らのいる後方に退いたことから、すっかり恋柱になついている禰豆子によって鬼化の難を逃れる展開かなぁ。

あとは、炭治郎がいつ復活し、無惨に一矢報いるのか。

そのタイミング次第で、蛇柱の生死が決まるように思えてきた。

といっても、岩柱、風柱もかなりヤバそう。
むしろ、水柱か。

とにかく、次回、蛇柱が無惨にどう迫るのか?
あるいは、岩、風、水、の柱たちと連携をとって無惨に一太刀浴びせるのか?

ポイントは、やっぱり、日頃いがみ合っていた小芭内と冨岡の連携なんだろうなぁ。

その意味では、この無惨戦では、岩・風組と、蛇・水組のうち、どちらかのタッグが死に、どちらかのタッグが(恋柱とともに)生き残るのか、というとりあえずの決着に落ち着きそうな気がするけど。

さて、どうなるのか。

にしても、作者、ホントにジョジョ好きなんだなぁ。。。

もはやジョジョが懐かしくなってしまうくらいw

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五等分の花嫁 第114話 感想12: 115話から先、一花、二乃、三玖はどう描かれるのだろう?

2019-12-21 21:05:17 | 五等分の花嫁
あはは、いささか待ち疲れたw

いや、あの114話のラストで、2週間お預けを食らうというのは、結構、しんどいものだね。

週刊連載のリズム、というのは、やはりあるんだな、と感じている。

といっても、単行本になったら、頁は続くわけだから、その2週間のタメもきれいに消えてしまうのだけどw

で、115話、どこから始まるのだろう?

風太郎と四葉の二人かね?

それとも、五月が残りの姉妹を巡回して慰めているところかね?

いずれにしても、一花、二乃、三玖、の心理描写があるのかどうか、というのは気になるところ。

というのも、この作品の一つ残酷なところは、恋のライバルがみな姉妹である、ということね。

五等分の呪い。

普通の恋愛なら、想いを遂げた人と、遂げられなかった人は、究極的には他人で、その対応には、祝福から激高まで、振れ幅がある。

二人が結ばれた後で、友達であり続けることもあれば、全く異なる道を歩むこともある。

でも、この物語の場合は、五つ子という「家族」の縛りが最後までつきまとう。

それが、最終局面では、結構、しんどい。

だからなんだろうね、112話で、多分、一花の言葉だったと思うけど、

「わたしたちは、いつまで五つ子なのだろう?」

と語られてしまうのも。

五つ子の縛りがなくなれば、自由に好きなだけ泣き喚くこともできるかもしれないのに。

けれども、自動的に抑制が生じてしまう。

作中では、一度、一花がそんなリミッターを外して突っ走ろうとしたわけだけど、よくも悪くも、五つ子の影の良心だった二乃の騎士道精神によって、そうした抜け駆けは、現場に立ち会えば、断罪されてしまう。

何が言いたいかといえば、嫉妬の感情が最初から封印されている、ないしは抑圧されていること。

そして、これもまた強いて言えば、自らその抑圧の呪縛に悩みながら、ひとり影で泣いていたのが四葉だった、という複雑さ。

つまり、恋心の表明を完全に滅していた子だけが、皮肉なことに、特権的に「嫉妬」の感情を表現する権利が得られる、という構図。

これはねー。
厳しい。

こんなことを考えているのは、普通に読んでくれば、四葉の気持ちも、四葉が花嫁候補としてかなり優位にあることはわかっていても、なんとなく114話の結果が釈然としないのはなんでろう?と思っていたからで。

結論的には、いま書いたように、この漫画は、五つ子の姉妹=家族によるヒロイン争いという物語構造的に嫉妬を描くのが困難だったからなんだろうなぁ、と思ったから。

そのため、嫉妬心があることを、自分の気持ちを表明しないことでしか表現できなかった。

で、それが唯一できたのが、姉妹にも風太郎にも負い目を感じていた四葉だった、ということ。

さらにいえば、風太郎にしても、そんな四葉の複雑な感情の存在をすっ飛ばして、とにかく高校で出会ってからいつも気にかけてくれてありがとう!、という理由で四葉を選んでいる。

なんていうか、気持ちの表現が、四葉にしても風太郎にしても、ストレートではないんだよね。

というか、どちらも、どこかしら、こじらせている。

いや、四葉がこじらせているのは読者にとっては周知のことだったので、むしろ、あれ?と思わせられたのは、おいおい、風太郎、お前もこじらせていたのかよ?、というところだったわけで。

それも114話がしっくりこない理由なんだよな。

つまり、一花はもとより、二乃や三玖のストレートな攻勢に対して、風太郎は実は、ほととんどその意味や意図を取り違えてしまうほどの、ガチな唐変木だった、というようにも取れてしまうオチだったように思えてしまう。

いくら、風太郎の内面はほとんど描写されていなかったからといって、さすがにそこまで恋愛、というか人の心の機微にふれるのが下手だったのか?と。

それがなんだかおかしいな、と感じるのは、三玖が風太郎に惚れた最大の理由が、風太郎は相手の心の奥底にすっと入り込んでその気持ちをわかってしまうところだったから。

あれ、この風太郎は、あくまでも三玖視点の、都合の良い誤解だったの?と思えてしまう。

多分、同じことは、二乃と一花に対してもあてはまる。

つまり、なんとなくこれが風太郎の本質だと思っていたこと、あるいは思わされていたことと、113話、114話の彼の言動が、どこかちょっとズレているように感じてしまう。

なんか、突然、四葉なみの、こじらせっ子、になってしまったような感じが拭えない。

なので、115話以降、彼が、他の姉妹に対してどんなふうに振る舞っていくのか、とても気になってきている。

それは同時に、一花、二乃、三玖がどう描かれるのか、にもつながるのだけど。

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五等分の花嫁 第114話 感想11: 第115話にははたして「希望と絶望の相転移」が仕掛けられているのか?

2019-12-18 17:08:21 | 五等分の花嫁
先週が合併号だったから、今週はマガジンの発売はなし。
なので、115話は、来週までお預け。
つまりは、2週間空き。

でも、この2週間空き、って、逆に、114話の内容からすると、なにか仕込んであるような気がしない?

だって、明らかに、年内最終話=115話に山場を持ってくる、と作者は計算しているよね?

いや、だって、この日の出祭シリーズたる『最後の祭りが・・・』って、8月末あたりからスタートしているんだよ。

通常10月くらいに行われる学園祭を8月末から繰り上げてのスタートだよ?

明らかに来週のクリスマス売り(12/25発売)の115話から逆算して、日の出祭を始めているよね。

むしろ修学旅行から日の出祭までの間のエピソードは、115話がクリスマスに公表される、というスケジュールのための埋め草的な、調整用のエピソードだったと思いたくなるくらい。

それくらい、計算されている。

でさ、それだけ計算されているものなら、なぜ、四葉が風太郎に「好き」と告げる回が年内最終回の115話ではなかったのか、というほうが気になってくる。

いや、完全に裏読みだけどね。

で、もちろん、114話の内容を踏まえれば、115話は、風太郎と四葉のラブラブぶりが描かれるはずだけど。

でもさ、その一方で、この手のラブコメなら絶対生じる「真ヒロイン決定に対する炎上」も予想通りに生じているわけじゃない。

でさ、この「負のエネルギー」をも計算に入れていたりしないかな―、って。

それこそ、まどマギのキューベーいうところの「希望と絶望の相転移」ってやつね。

何のひねりもない四葉に決まったことで生じている炎上を納めて、逆に「そうだったのか!」という方向に、吹き溜まってしまった負のエネルギーを、逆転させて「正」へと転換させるような仕掛けw

逆にここからジェットコースターのような追い打ちが生じたりはしないかな、と。

その場合、四葉でなければもう誰もいい、というところもあるのだけどw

四葉は嫌いではないけど、ここまでの描写では、華があったとはお世辞にも言い難い。

なんていうか、四葉は、真ヒロインとしてのケレン味が欠けている。

それくらいなら、逆にここまでですでにキャラが十分に立っている一花、二乃、三玖の再浮上があってもいいし、なんだったら、ついこの前まで「末脚」を期待されていた五月でもいいよ。

とにかく、もう一段階、物語をブーストしてくれるサプライズが欲しい。

そういう意味では、四葉は114話で、ようやく一花たちと同じ舞台に上っただけのようにしか見えないんだよね、どこまでいっても。

そこからさらに!、というツッコミがもう一つほしい。

その意味では114話のはじまりで、四葉が保健室で待っていた風太郎に対して言っていた

「あ! もしかして怪我しちゃいました?
 そりゃ、そうですよね。
 早とちりしました。
 保健室だから当然・・・」

という反応が、極めてナチュラルに見えてしまって。

もっといえば、この無条件に風太郎をケアしようとする四葉の姿はものすごく好感度も高くて良くて。

むしろ、「好き」とか「嫌い」とか超越して、もう、風太郎を気遣う四葉、というこの姿だけで良かったようにも思えるんだよね。

そのナチュラルさが、変に告白することで、むしろ消えちゃわない?という気がしてきて。

なんていうか、四葉の「人魚姫」的な態度、つまり、本心を口にしたら泡になって消えてしまいます!的なジレンマの存在が、彼女の魅力を醸し出していたように思えていて、それを解決してしまったら、あれ?、それでいいの?と思ってしまう。

そういう意味では、四葉を最後にいきなり選ぶというのは、物語のカタルシス的に欠ける、最大の「悪手」に見えてしまう。

まぁ、だから炎上しちゃってるんだろうけど。

最後に四葉を選ぶなら、四葉の本心を描いた、修学旅行以後の四葉たちの幼少期のエピソードはいらなかったと思うのだよね。

だって、あからさまなバレだから。

風太郎は知らないけど、読者は知っている最大の秘密。
その秘密を風太郎も知った上で、さて、どうするのか?

そのようなプロットが必要だったんじゃないかな?


で、でもね、こんな読者の不満、プロット巧者のねぎ先生が気づいていないはずないと思うわけです。

だとすれば、もう一個、お正月前に仕込んでくるんではないか、と信じたいw

その意味では、まだ、ツーストライクしかとっていなくて、三振してはいないだよ。

あっと驚く決め球で首尾よく三振をとってくれるのか。

それともあっさり打ち返されるのか。

なんていうか、そういう「決め球」を115話では見せてほしいなぁ。

それは、四葉で決まるにしても、ね。

でもね、そこで、負のエネルギーを性にひっくり返す、「希望と絶望の相転移」ならぬ「絶望と希望の相転移」があってもいいと思うのだよね。

といっても、もはや完全に繰り言なんだけどw

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五等分の花嫁 第114話 感想10: 第115話で示される「最後のミステリー」は何か?

2019-12-17 15:42:40 | 五等分の花嫁
「最後の祭り」編の最後で四葉が選ばれたことを知ってから、これまでの物語を読み直すと、確かに114話の冒頭にコラージュされていたように、随所に四葉の想いの痕跡がありすぎて困ってしまう。

そりゃ、最初から四葉に決めてました!と言われれば納得せずにはいられないものばかりで。

だから、もう四葉で決定でいいとも思うのだけど。

でも、ホントにそうなのかなぁ?

いや、前に書いたエンディングは『ネギま!』? それとも『神のみ』? というやつで。

このまま四葉で走れば完全に『ネギま!』で、あとは落ち穂拾いのエピソードだけ。

実際、学園祭が終われば、あとは受験にまっしぐら。

でも、そんな進路の問題に関わり続けるのもなんだから、そこはもうサクサク進めるしかないかな、と。

そうすると、四葉関連で残っている懸案事項って、彼女の進路くらいだよね?

一花は女優、二乃は大学進学、三玖は料理学校、五月は大学進学(教員を目指して)、という具合に実は、もうみな、決まっているし。

だから、四葉の未来を探る話をしばらく続けて、その間、風太郎は片手間でw五月の勉強を見てやる、って感じかなぁ。

『ネギま!』型の終わり方だと、もうあとはこれくらいだよね。

普通に考えれば、二乃ではないけど、風太郎と同じ大学に通いたい、ということになるのだろうけど、さすがに四葉の学力では厳しい?

となると、スポーツ推薦とかスポーツ選抜とかの制度がある大学で、風太郎と一緒に通う道を選ぶのかな?

ちょっと地味な展開だけどね。。。

でも、四葉の進路の話は、それこそずっと風太郎が気にかけていたことなので、サクッと済ませるわけにもいかないようにも思えるけど。

どうするのかな?

一応、まだ、『神のみ』型の、最後の最後でのサプライズがあると思っていたい方であるんだけどね。

だって、この物語って、ラブコメの結構をしたミステリーというのが実体だったから、ミステリーの部分を引き続き残しておいてほしいとは思うのだけど。

そんな「最後のミステリー」が115話では示されるのか?


そういえば、もう物理的に消えてしまったから無理なんだけど、風太郎が零奈の五月から手渡されたお守りの中身、何が書いてあったのだろう?

あれはベタに謎のままでここまで来てしまっているけれど。

あの時、風太郎は二乃を助けに行くためにお守りを放って流れるがままにしてしまったけど、もしかして他の姉妹が回収してしまっていたりする?

それとも、あのお守りは「流れてしまってもう手元にはない」という事実が、京都で三玖に化けた一花を見破るために必要だっただけ、というプロット上の都合だけのものだったのか。

あぁ、そうか、もしかしたらの上でもしかしたら、だけど、たまたま、あのお守りを三玖が回収していて、その中身を見てしまった結果、「風太郎との恋の成就は不可能」という、例の謎の判断に行ったのかな?

いや、さすがにそれは無理があるかなぁ。

ともあれ、115話以降の落ち穂拾いは、ただの消化試合で終わるのか、それとも、改めて最後のミステリーを仕込んでくるのか?

もはや直前なのだけど、気になっている。


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ソードアート・オンライン 第23巻 『ユナイタル・リングII』 感想: ユナイタル・リングはブレイン・バーストのプロトタイプ!

2019-12-16 22:31:05 | SAO/AW
実に、一年ぶりに刊行された「ユナイタル・リング編」の続編、第二章。

前巻最後で、アルゴ姉と神邑樒の登場に、おおー!と思ったものの、ユナイタル・リング編自体、あれ、どんなふうに始まっていたんだっけ?という、ちょっと疑問に思いながら、読み始めたのだが・・・

でも、そんな心配は無用だった。

シノンによるGGOからのコンバート編によって、何が具体的に起こっていたのか、徐々に思い出せた。

こういうところは、上手いねぇ。

で、とりあえず、スペース、空けときます。






































ということで、

ユナイタル・リングはブレイン・バーストのプロトタイプ

というのが、今回、読んで痛感したこと。

・・・となると、この先きっと「知性間戦争」が生じるはず。

とはいえ、それはもう少し後になって記すとしてw


まず書かねばならないのは、

そうかぁ、シリカとリズ、アルゴとは初対面だったのかぁ。
それはそれで新鮮な驚き。

いまだに、新たな出会いが生じるとはね。

そして、そのアルゴは最後にキリト経由で菊岡に遭遇する。
もう、転校してきたの、このためだった、ってのがミエミエじゃないかw

なんていうのか、この先、やっぱり、アルゴ姉は、外側からユナイタル・リングの秘密に迫っていくのだろうな。菊岡との関係も含めて。


それはさておき、その「ユナイタル・リング=UR」だけど。

冒頭のシノンのURコンバートの描写からすると、いきなりだけど、URの世界って、後のブレイン・バーストの世界のように見えるね。

シノンの印象だと、アムスフィアのスペックでは、URの世界のレンダリング速度についていけないということでしょ?

つまり、何らかの演算力の補填が、サーバーなりクラウド上でなされていないと、それだけのVR世界を構築できない。

となると、ここで、アクセル・ワールド(AW)の世界を前提にして考えると、

URへの「コンバート」というのは、たぶん、ALOやGGOのプレイヤーのフラクトライト情報を、ブレイン・バーストのように、一度コピーして、そのコピーしたフラクトライトの上でプレイさせている、ということなのではないか。

そして、このタイミングで、明日奈のクラスに神邑樒が転校してきたことを考慮に入れると、樒の実家のカムラが、シード仕様のゲームをハックして、見込みのあるプレイヤーをコンバートして実験しようとしている、ということなんじゃないかな、とかね。

てか、明日奈がかつて通っていて、樒が転校前まで所属していたエテルナ女子学院、って、AWの世界で、オシラトリ・ユニバースを率いるホワイト・コスモスが通っている学校だよね?

つまりは、樒は娘のホワイト・コスモスもエテルナ女子に通わせていたことになる。

もう思いっきり、ネタかぶりじゃんw

で、こうした状況証拠から考えると、URがブレイン・バーストのプロトタイプというのは、ほぼ確定なんじゃないかな?

そう思うとさ、気になるのはユナイタル・リングの省略形のURで、
これ普通に読んだら「ウル」だよね。
元祖のウル
原初のウル
つまり、ブレイン・バーストの「ウル」、すなわちプロトタイプ。

で、改めて21巻の最後のイラストをみなおすと、神邑樒の容姿って、たしかにAWのヒロイン黒雪姫によく似ている。

となると、黒雪姫が(AWの主人公である)ハルに述べた出生の秘密から推測するに、黒雪姫が移植された「魂のコピー」のオリジナルって明日奈のものである可能性が高そうだね。

あと、AWの世界のオリジネーターという存在も、たぶん、このURを実験運用している間に生じた「フラクトライトのコピー」をそのまま、転用した可能性が高いんじゃないかな?

そうなると、グラファイト・エッジの「魂」が、たとえば、もともとはキリトのものだった、という話もありえそうだし。

もちろん、この世界には、オリジナルのキリトの他に、200年後のアンダーワールドから帰還した時の、その200年の記憶をもつフラクトライトも存在している。

それに、たぶん、茅場のマインドアップロード体も。

てか、もしかしたら、そもそも茅場のマインドアップロード体自体が、彼のフラクトライトのコピー体という可能性もあるよね。

なぜなら、茅場が存命していた時点で、すでにフラクトライトの理論はあって、それを使ってラーズがアンダーワールドの構築を進めていたわけだから。

だったら、茅場ほどの天才なら、フラクトライト理論の実装を試そうとしていてもおかしくはないでしょ?

あー、だとすると、もしかしたら、「元祖アインクラッド」のデスゲーム自体が、フラクトライトのコピー体を、SAOサーバーにストアするための、そしてストア後、自由にそのフラクトライトを利用するために用意された方便だったのかもしれない。

残念ながら、まだそのときには、ブレイン・バーストのようなフラクトライトのオリジナルとコピーの間の同期システムが開発されていなかった。

とにかく、フラクトライトのコピーを作るところが精一杯だった。

だとすると、たとえば、SAOの前巻の22巻で、サチの亡霊なり残留思念が現れていた、という話もありえないことではなくなる。

だって、すでにSAO世界には、純正の人工フラクトライト知性体であるアリスが存在しているわけだし。アリスのフラクトライトを納めたサーバーもすでに存在するわけで。

それらの要素技術をかき集めることで、次のVRシステムたる、ブレイン・バーストシステムが開発されていく。

つまり、ユナイタル・リングは、ブレイン・バーストの試作品であり、
SAOのユナイタル・リング編は、AWの序章、前日譚になる。


となると、もしかしたら、カムラ本家は、茅場が用意したザ・シード・プログラムに秘められた、フラクトライトへのバックドアを探すために、明日奈に娘を近づけさせたのかもしれない。

あるいは、そもそもこの「UR」というプログラム自体が、茅場が予め仕込んでおいたものかもしれないけれど。

さらにあるいは、アンダーワールド編でこの世に戻ってきた「200年後のキリトのフラクトライト」がアンダーワールドを守護するために用意したプログラムかもしれないけれど。

だから、たぶん、茅場もキリト・フラクトライトもともに、URの創生に関わっている。

となると、AWの文脈からすれば、このUR編は、たぶん、ブレイン・バーストが作られることになった「知性間競争」への序章でもある、ということになるはず。

さっきも書いたように、だいたいURの「一度でも死ねば二度とログインできない」というルールが示唆していることは、このSAOのUR編の時点では、まだフラクトライトのコピーと、オリジナルの(本人の脳内の)フラクトライトとの「同期」を取る技術がまだ確立されていないからではないのか。

しかし、となると、そんな「ヤバい」技術開発の闇に挑もうとしているアルゴ姉は、すでに絶讃ピンチ中なんじゃないの?

というか、間違いなく、この先、一度、カムラに襲われるよね?

そのための防波堤としても、予め菊岡に接触した、ということなのかな。

もしかしたら、菊岡自身が、URの開発に関わっているのかもしれないし。

いや、もっといえば、そもそもアルゴ姉が身分を偽っていて、実は、カムラがキリトのもとに送ったスパイという可能性もあるよね。

だって、アルゴ姉は、キリトが総務省やアンダーワールド計画と深い繋がりがあることをすでに知っていたわけだし。

MMOトゥデイのライター/リサーチャー、というアルゴ姉の名刺の肩書にしたって、そうしたスパイ活動のための「表の顔」という気もするし。

てか、だいたい、こうした世界の陰謀ものにおける「ジャーナリスト」って、たいてい、スパイ稼業の人だよね。

ハッカーみたいなもの。

実際、アルゴ姉もそのあたりのスキルも相当習熟しているみたいだし。

だから、当面、彼女はURの世界にはダイブしない、と答えていたんじゃないの?

でも、それがとうとう次巻ではダイブするみたいだから、彼女の諜報スキルが、どこまでキリトたちに役立つのか。

望むらくは、アルゴがキリトを裏切らないように。

そして、神邑樒はどう、明日奈に関わっていくのか。


しかし、1年に1冊の刊行で、この物語の展開ペースはさすがにしんどい。

せめて半年に1冊くらいのペースは保ってくれないかな。

なにしろ、まだUR編、序章の中盤くらいな感じしかしないから。

次回、アルゴvs菊岡、の対決から、物語の核心にジャンプしてくれることを期待。

もうちょっと加速してくれないと、もったいない。
せっかく、真面目に、SAOとAWが接近し始めてきたのだから。

とはいえ、同じように、この先、AWの方でも、URの存在を匂わせるようなエピソードが挟まれていくのだろうなぁ。

しかし、こう見てくると、やっぱりオシラトリ・ユニバースは、というか、黒雪姫の姉であるホワイト・コスモスは、ブレイン・バーストを守るために、今まで悪事のように見えることを行ってきたようにしか見えない。

だって、黒雪姫って、人工授精×人工子宮×魂複製の上に誕生した人間で、となると、どう考えても、ゆくゆくは純正フラクトライトを生身の人間に転移させるためのプロジェクトにしか見えないじゃない。

というか、黒雪姫の生身にコピーされた魂が、明日奈ではなくアリスだった可能性すらありえるわけだから。

とんでもない陰謀プロジェクトにしかみえない。

その阻止に、神邑/カムラに縁のあるエテルナ女子学院がかかわった、というようにしか見えないから。

むしろ、エテルナ女子学院が、黒雪姫みたいな「純正フラクトライトの人間体」が生育されるための機関になっている可能性だってあり得るわけだから。。。

・・・という具合に、もう、SAOとAWはホントに完全にリンクしてきたね。

もはや、かつてあってキリトとハルの接触だって、量子力学的なエンタングルメントのようにすら思えてくるし。

あー、この先、どうなるんだろう?

あ、そうそう、珍しく、シリカやリズ、クラインやエギルが、きちんと本編に絡んできているのは面白い。彼らはちゃんとパーティとしてURをプレイするのかね?

で、そこにアルゴも加わる。
どんな冒険になるのか?

超・楽しみなので、とにかく、刊行速度をあげてくれー!


とまれ、もうどんどんいろいろと想像は広がっていくので、また後で思いついたら書くかもw


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鬼滅の刃 第187話 『無垢なる人』 感想

2019-12-16 14:04:29 | 鬼滅の刃
そうか、珠世さんは、縁壱が生きていた頃から鬼なのか。。。
さすがは吸血鬼。

しかし、縁壱がいきなり無双すぎて驚く。
無惨と相対して、その場で必殺技を編みだすとはw

といっても、その技では無惨に始末をつけられなくて、そのことがきっかけで、結局、今に至る、無惨と鬼滅隊の戦いが続くわけだけど。


なんというか、縁壱が、ジョナサン・ジョースターにしか見えない。
ディオとの因縁が今始まった、という。
これ、やっぱり形を変えたジョジョだよなぁ。

「仕留められなかった無念」がずっと末代まで続く。
といっても、縁壱の血統は途絶えてしまうわけだけど。
けれども、その精神は竈門家に受け継がれる。

あれ、となると、縁壱はツェペリ家で、むしろ竈門家がジョースター家なのかな?

とまれ、無惨様、七つの心臓と五つの脳があるって、もうそれ、生物のルール破ってるからw

でも、この無惨の正体を明らかにするために、あの人体が透けて見える技、というのを事前に出してきていたのかな?

だとすれば、作者のストーリーテリングの組み立て方は大したもの。

ただ、そんな無惨様の正体の超秘匿情報が、こんな生死の境界を漂っている(はずの)炭治郎に、いきなり伝えられてしまうのは、ちょっとどうかな?
さすがに、柱が怒らないか?

・・・というように、なるほど、そんなことがあったのか!とは思うものの、現実世界での炭治郎の鬼化の進展具合はどうなっているのか、

そして、禰豆子は間に合うのか?

なにより、柱たちは大丈夫なのか?
無惨と互角に渡り合えているはずはないので、絶対、苦戦しているはずなのだけど。。。

次回、あたり、そちらの描写もほしい。

でも、あれかな、いきなり炭治郎が「日の呼吸十三の型」を直感的に会得して、復活直後に、うっかりものの無惨様をいきなり追い詰める展開かね?

あー、でも、本質がチキンな無惨様なら、「日の呼吸十三の型」の返し技もきっとすでに開発しているんだろうな。

となると、この先は、炭治郎が、今の無惨を仕留めることができるオリジナルの「型」を開発して無惨を倒す!、という胸アツ展開が待っているのかな。

いや、きっとそうだね。

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五等分の花嫁 第114話 感想9: 第115話以降、風太郎は心変わりしたのかもしれない

2019-12-15 13:09:45 | 五等分の花嫁
前のエントリーで示した

三玖はいつ、この恋はかなわないと知ったのか?

という疑問だけれど、ちょっと気になったので、いくつか読み直してみた。

けれども、結局、該当しそうなのは、98話の水族館デートくらいしかないんんだよね。

あの時、三玖は、自分の気持ちをすでに風太郎に伝えている。

もしかしたら、あの場面の後で、風太郎が直接答えていた?とも思ったのだけど、そうではないのは、風太郎が、「次は俺の番だ」と思っていたところからもわかる。

なので、このときから、日の出祭初日までの間に、三玖のもとで何かが起こっていた、ということになりそう。

もしくは、この水族館デートの時に、三玖の方から、事実上、好きだ、と伝えたにもかかわらず、その後、回答を得られなかったことから、三玖は、これは脈なし、と悟った、ということかもしれない。。

ちなみに、この水族館デートの夜には、日の出祭の招待状を上杉家に届けに来た五月を夜、送りながら交わした会話から、「俺の番だ」と風太郎は決意を新たにしていたのだけど。。。

うーん、わからん。

三玖は、自分ではない誰か、という確証をこの時、得ていたとしか思えないな。

あとは、京都の修学旅行の時の、告白もどき、のときの風太郎の表情、くらいしかないけど。。。

かといって、三玖が事前に竹林と接触していたというのは全くありえないからね。

というか、日の出祭二日目に、四葉とともに風太郎を探しに行く過程で、竹林と仲良くしているところを知って激しく動揺している四葉を見て、ようやく三玖も、四葉ももしかして?と感じていたくらいだから。

ホント、わからないなー。

でも、あの105話における三玖の「この恋の成就が不可能だって私は知っている」という言葉は、日の出祭初日のことなんだよね。

この言葉とともに描かれた風太郎の後ろ姿って、いつのことなのだろう。

たぶん、その後ろ姿を見ながら、三玖はそう判断したってことなんだろうけど。

ちなみに、100話最後の竹林による「頑張りなよ、風太郎」の言葉でも風太郎は後ろ姿で描かれているので、単に、何か決断に向かう風太郎の姿を描こうとすると、自然と後ろ姿になっているだけなのかもしれないけれど。

うーん、気になる。

しかし、114話の結論を知って、100話を読みなおすと、いろいろと感じるものはあるね。

そもそも、最後に書かれた風太郎の独白と思しき

「この選択は
あるいはこの選択をすることは
正しかったのだろうか
そんなことを考えるには
三日間はあまりに短すぎた」

って、意味深すぎるな。

素直に受け止めれば、「この選択」、すなわち、四葉を選んだことが正しかったのか、疑問に思っているようにも取れる。

そのことを考えるには三日間は短すぎた、というのだから、心づもりはすでに日の出祭前に決まっていた、ということで、だとすると、四葉を選ぶことは、日の出祭前には決まっていた。

その上で、一花に問いただされるまでは、「誰も選ばない」と答えることにしようとしていた。

でも、実はどうやら迷っていた。

実際、風太郎が、四葉のいる保健室を訪れた時、どうしてこうなったかな、と自嘲気味
に話していたし。

もちろん、疑問に感じていたからと言って、その選択を覆すことには必ずしもつながらないだろうけど。

だから、この独白は、一体、いつの時点で、風太郎は思っていたのか。

日の出祭三日目の終了間際からのことか。

それとも、この物語を語り始めた結婚式の時点からの振り返りなのか。

気になる。

謎を解くピースはまだ揃っていないのかもしれない。

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五等分の花嫁 第114話 感想8: 115話以後、積み残した謎はなに?

2019-12-14 18:40:37 | 五等分の花嫁
次回の115話以降にできれば明かしてほしい謎。
というか、放置されたままになっている話題。

日の出祭期間中の出来事については、

●三玖は、どうして自分の恋がかなうことは不可能だ、と知っていたのか?

●竹林は、なぜ、日の出祭にやってきたのか? きっかけは? 目的は?

●初日の夜、風太郎の頬がはれていたのはなぜ? 誰に?

●四葉の見舞いにやってきた三玖に、二乃が伝えたことは何か?

●竹林は、五月たちとなにを話したのか? 五月たちはなにを知ったのか?


日の出祭に限らず、今までの出来事として、

●一花の「全部、嘘」の真意は?

●五月の「零奈」バレはあるのか?

●「京都の女の子」の正体は不問のままなのか?


もっとも、別にミステリーではないから、全部が全部、明かされる必要もないのだけど。

でもねー。

最低限、三玖がどうして風太郎との恋は不可能だと思っていたのか、それくらいはちゃんと明かしてほしいな。あそこについては全く思い当たるフシがないので。

てっきり三玖は、風太郎の本命は一花だととらえていた、と思っていたのだけど。

でも風太郎の選択は四葉だったので、たぶん、別の理由だよね。

そういう意味では

●四葉以外の四人は、四葉が選ばれる可能性が高いと、知っていたのかどうか?

これは、実際、どうだったのだろう。

一花は、風太郎がジュースを選んでいたことに気づいていた。

五月は、そもそも四葉推し。

となると、二乃と三玖だけど。彼女たちはふたりとも、自分が選ばれることをまずは望んでいて、四葉のことにまで気が回っていたのかどうか。

やっぱり二乃については、竹林からなにを聞いたのか、が大きい気がする。

でもその場合でも、時系列的に考えて、三玖の判断(「この恋は不可能」)よりも後なんだよね。


それにしても、なんか、やっぱり、お祭りが終わった感は強いなぁ。

なんだかんだいって、日の出祭のエピソードは8月末くらいから始まっていたからね。

3ヵ月くらい、さてこの先どうなる?とプロットの展開をあれこれ想像してきていたわけで。そこで、結論が出てしまうと、意外と脱力感は大きい。

なので、積み残した謎には、ある程度、答えがほしいところ。
ミステリーではないと知っているし、
整合性よりもトリッキーなオチ、
というのを今回の結末でなんとなく察してしまったわけだけどねぇ。

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