風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

三六と五六 その2

2017年03月30日 | 詩吟
先日も、三六と五六について、意見が出されました。

以前、ここでも、書きました。
その時、正しく吟じましょうというようなことを書いたと思うのですが、「譜」の部分と言葉の部分の音階については、厳しく守らねばならないのと、そうではないのとがあります。

問題にされた「三六 五六」は、言葉の部分で、「譜」ではないので、目くじら立てるほどのことでは無いのですが、吟じる本人が、ちゃんとわかったうえで、吟じているかどうかが、大事だと思います。

昇段試験の場では、教科書通りに吟じてほしいし、それができたら、100点です。

もし、違っていたら、100点ではないだけで、次への課題とすればよい。
そして、教室では、その直接の指導者が、ご本人と共に考え研鑽して、より良い吟詠へと、技術向上を図ればよいことです。

「五六」を多用することによって、柔らかい吟調になると思います。
「三六」は、音が飛ぶだけに、上級者になると「六」の音を気張らないで出すための、努力が必要となりますが、それが、きれいに発声できると、鮮やかで、力強い吟調が生まれます。

上級者になればなるほど、「三六」と「五六」を吟じ分けたら、メリハリの効いた吟詠となるはずです。


詩舞を習っている時、先生の美しいメ[ズを真似しようとすると、かなり、体に無理のある態勢であることがわかります。
それを、繰り返すことによって、一番美しいかたちへ持っていこうと練習を重ねるのですが、それでないと、不消化に思えるようになってきました。

それが、美しさを感じ、更に感動へと昇華していきます。
小西如泉先生のメ[ズの決めの美しさは、ホーッとため息が出ます。

ため息の出るような、「三六」と「五六」を出そうじゃありませんか。

せっかく恵まれた、声を、吟じ分け、さりげなく情緒が表せるように、なりましょうよ。



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