風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

譜№33番

2017年10月25日 | 詩吟
今日の課題は、「春夜笛を聞く」

譜№33番は、転句に出てくる「七」の高さの吟法です。

起句 承句と続いてきて、高い音で伸びやかに声を出し、六に落とすことが肝心。
十分に七の高さが上がっていないと、伸ばした音が不協和音を奏で、正しい六の高さにに着地できず、歯がゆい転句になってしまいます。

それと同じで、七山も、七の高さを十分に楽しんでから、六に着地、しっかり着地してこそ、大山がきれいに演じられます。

七山が不得意と言うのには、おそらく、最初の七の音が十分に上がり切っていないから、ガラガラと雪崩現象を起こして、譜№25番が、きれいに吟じられないのだと思います。

いつも、問題が起こるのは、一つ前を検証しましょうと言っています。

七の音をきっちりと、むしろ高めに出してこそ、すべてが始まります。


合吟ばかりで、過ぎていると、七の高さが上がったつもりで、上がっていないのが認識されずに、癖となって定着している気がします。

恥ずかしくても、一人で声を出して、キチンと高さが出ているかどうかを聞いてあげる必要があります。

癖として定着してしまってから、治すのは、本人はもとより、始動する側も10倍苦労します。

お互いに声を響かせ合って、七の高さを出すときの、楽器の使い方を盗み、盗ませてあげねば。

いくら、口を酸っぱくしても、伝わりにくいことがあって、それには、書いたものではなく、実際に声を出し、そばで、正しい音を出して聞かせてあげることが、大事だと思います。


コメント