姉さんのお花のお稽古が復活して、仕事の傍ら、とても楽しそうに、先生を独り占めしての練習が続いている。
母さんは、そのお稽古が羨ましいと言い。
姉さんは、他のお弟子さんがいて、その様子を伺い眺めながらのお稽古が身につくのよねぇ。
と言っている。
それぞれが、それぞれの思いを抱えながら、お稽古を楽しんでいるねぇ。
母さんは、姉さんのこの花を見て、「線が優しくなったねぇ」という。
姉さんは、「鎌田先生だから」「故土田先生は、花材の選び方が、ちがっているのよ。」
「鎌田先生は、伸びやかに行けられる花がおすきなの。」と。
母さんは、土田先生の形を整えて作りあげる基礎があって、今、鎌田先生の伸びやかさを身につけたら、とってもいい花になるねと、姉さんらしい花になると思っている。
もともと、優しい姉さんだからね。
その姉さんから、「2人では食べきれないから、持っていきたいけど、この処忙しくて、、、」と、届いたものがある。
姉さんは、めったにないけれど、こうして送ってくる時は、小包にするんだよね。
ガムテープだけで十分なのに、こうして紐をかける。
きっちり結んである。
子供の頃、母さんの姉さんから届く、自分と妹とチャンと二人の名前を書いてある荷物が、こんな風に、しっかりと、紐がかかっていたから。
それが、何時もうれしくて、心待ちにしていたから、その、思いが、この荷づくりの形に出ているねぇ。
だから、母さんは、この荷物を、宅急便と言わないで、「小包」というんだ。
by 母
今、娘からラインが届いた。
此の結び目は、娘によると、かあちゃん(祖母、私には姑)直伝なんだそうだ。
あぁぁぁぁ、この、思いの落差。何としよう。