S先生の教場へ、初吟会参加。
今日の課題「春夜笛を聞く」李白
転句の38番が33番の譜に変わったことは、もう10年以上前の話だけれど、この詩を吟じる時は、いつも、38番がより詩情を表しているのになぁと、思う。
そして、私は、38番を吟じていた時のことを体が覚えているのか、それとも、転句の癖なのか力が入りすぎていることを指摘される。
そして、この夜の「オ」の発音をよりクリアに、との指摘が、あり難かった。
私が、そのようにできているつもりであったり、そのように、要求することは多々あるのですが、自分自身の音は、どのように聞こえているのかは、指摘がないとなかなかわかりにくい。
そのように、教えていただいたときの、体の使い方、力の加減で、ちょうど良いボリュームになること、つまり、今までの、めったやたらの発声では、間違っていることを、初めて知る。
野放しの吟詠を、それが正しいとして、伝えていく恐ろしさを、ひしと感じる。
会として、吟力アップを考える時、格上であろうがなかろうが、伝え合わねばならないことをまた、思い悩むこととなる。
しかし、これは、微妙な心理が働くので、そう簡単に行えることではなく、どうしたものかと、思案投げ首。
それにしても、おおきなお土産をもらって、楽しく飲み会へと向かう。
こんな時、ちょっとだけ、お酒で、ほぐされると、穏やかに会話が進み、愚痴が愚痴でないかたちで、届き、そして、手にしたい言葉や思いが帰ってくる。
この春一番の収穫であったなぁ。 ありがとう。