採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

桑摘み開始

2010-06-08 | +きのこ以外

週末、金曜日(6/4)が桑摘み初日となりました。
丁度熟し始めたところで、木の上には黒い実がぼつぼつあって、でも地面にはまだ落ちていないという段階です。

ちょっとガッカリだったのが、青いうちには顕在化していなかったのですが、白く病気になってしまったものが大量にあるということ。
しかもサイズも小さめのような気がします。
気象条件かなあ、肥料かしらん。
病気の実は例年ある程度出るのは仕方がないにしても、一昨年はびっくりする程の大きさだったのにな・・・。

2010/06/04桑摘み

6/4。桑の木の下を見ると、まだ黒い実が全然落ちていません。
出遅れていない気分でなんだか嬉しいです。
(6/8には、もう沢山下に落ちています。ああ勿体ない。でも地面に落ちたものは虫がかじったりしているので拾ってはダメです)

2010/06/04桑摘み

黒い実がちらほらあります。
でも今日の主な仕事は摘むことではなくて、白い実を落としておくこと。

濡れるとぐちょぐちょになってカビの巣にもなるので、最初に落としてしまおうと思って。

2010/06/04桑摘み

白いのや黄色いのが病気の実です(ほとんど?)。
なんだかいつもより多くないかしら?

2010/06/04桑摘み

中央右下にあるひとかたまりは、ほとんど全部病気みたい。
むむむ。

2010/06/04桑摘み

地面には私が落とした実が沢山。

この実は通常の桑の実と違ってぽろりとは落ちず、軸を爪で切る必要があります。
木に残った軸からは白い液体がにじみ出て来ます。
白い液体や落とした実が、感染源になっているような気もしないでもない。

この病気の桑の実、一体何なのか検索してみたところ、「クワ実菌核病」というものだそうです。

◆参考情報
参考にさせて頂いたブログ記事
農業生物資源ジーンバンクの実菌核病のページ
中国語の桑椹菌核病(桑椹肥大性菌核病、桑椹缩小性菌核病)のサイト(どなたか概略を訳して・・・)


カビなどの菌類だろうなーとは思っていましたが、なんとキノコの一種だそうです。

菌核病は通称のようで、白くぶよぶよになる方は正しくは椹肥大菌核病、灰白色に萎縮させるものは症状は椹縮小菌核病で、肥大の方はキツネノワンタケ、萎縮の方はキツネノヤリタケというきのこの菌のようです。
どちらも糸状菌、子のう菌類、盤菌綱、ビョウタケ目、キンカクキン科に属すものだそうです。

これらキノコの胞子が春に飛散し、クワの花につくと菌核病になり、病気になった実と共に落下し、土中に埋まって越冬して、翌年の3月頃にキノコになってまた胞子を飛散させるようです。
土中の菌(菌糸?胞子?)は、5,6年は生き延びるとか。

むむ。

今年の春は確か雨が多く気温も低めで、アミガサタケが大豊作だったのでした。
私がアミガサタケに浮かれているすきに、キツネノワンタケも大フィーバーして胞子を飛ばしていたのかもしれません。
喜んでいる場合じゃなかったのかも。


防除は、一体どうやったらいいのだろう。
消毒、伐採、病原木の除去、地面のマルチングなど大々的なことではなく、何か人知れず出来るような方法で・・・。

ほどよく剪定することで、樹勢を強くする、とどこかにありましたが、一昨年剪定済みで随分スッキリしたはずなのに。
土壌が加湿条件だと被害を助長するそうなので、透水土管でも打ち込んでみるかなあ・・・。
春先に、キツネノワンタケを探しに来て、なるべく退治する、というのはどうだろうか。
本当は、白くなった病気の実は、摘んで落とすのではなく、どこか外に持ち出して捨てるべきなのかもしれない。

キノコって、実は恐るべき存在だったのですね。
何しろ(胞子や菌糸など)相手が小さいものだから、戦うのは難しい。

コメント (12)
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