ダンナサマの革のボストンバッグ、久しぶりに取り出してみたら、裏地がひどいことになっていました。
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ビニールコーティングされた木綿布なのですが、ビニールが劣化してボロボロのネバネバになっています。 |
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既存の縫い目はそのまま生かし、それより小さい範囲で裏地を切り取ります。 |
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新しい裏地はどうしようか、と辺りを見回してみると、今期限りで捨てようかと思っていたゴアテックスのヤッケが。(20年以上愛用) |
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作戦というのは何かというと、クタっとへしゃげている鞄をしゃっきりさせたいということ。 |
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何かこう、強靱だけれどしなやかなもの・・・と捜してホームセンターをウロウロ。いいものが見つからず、我が家でもキョロキョロ。 |
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平たいリボン状をしていることで、丸く広がろうとする力が強く、しかも適度にしなやかです。 |
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そういえば2日ほど前、100円ショップで小さめのランドリーバッグを見かけました。 |
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バイヤステープ部分は残して内側だけ切り落とします。 |
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最後は、袋の口部分と本体を手縫いで縫いつけました。 |
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出来上がり! |
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中はこんな感じ。 |
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ポケットも、最初にあった革の飾りとファスナーを生かすようにして取り付け直しました。 |
細かいところはさておき、完成してめでたい!
トータルで10日くらいかけて、都合がつく時に少しずつ作業したのですが、途中、ポケットの内布交換が面倒でくじけそうになり、また縫いつけるための切り込みを、少々切りすぎたことに気づいて放り出しそうにになりました。でも、
「ザツでもいいので終わらせる!」
という決意で進めました。
この後、皮革用クリームも塗ってあげる予定ですが、あとどれくらい使えるかな・・・?
私の経験からいうと、ある部分の修理が必要になってそこを修理したとしても、他の部分もほどなく傷んできて、結局寿命は間近、という可能性が高いです。
でも、それでもいいや。
かかったコストはほんの108円ですし。
何より、修理作業を経験したことにすごく意味があったような気がします。
特に面白かったのは、ワイヤを入れるというアイデア。
鞄が自立する程の効果があるとは思っていませんでした。
革の鞄って、新品のうちはシャッキリしていますが、使い込むと、よくいえばしなやか、悪く言えばグニャグニャになってしまいます。
この技は他の古い鞄にも応用出来そうです。
というか、古くなってからではなく、なるべく新しい段階でこういった補強ワイヤを入れておくと、型崩れ予防になりそうです。
(この先、上等な革の鞄を買う予定はないけれど・・・)