れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

キツネノカミソリ(狐剃刀)と幼虫のオオスカシバ

2021-07-21 05:45:07 | 野の花日記

キツネノカミソリ(狐剃刀)
<ヒガンバナ科ヒガンバナ属>
キツネノカミソリが毎年咲く公園まで、昨日はワンコと行った。
他の草に覆われて、茎さえも伸びているのが見えなかった。
楽しみにしていた場所だったのだが・・。

去年は、こんなに元気に咲いていたのに。
日当たりが悪くても、結構めげずに咲く花なのだが、
我が家の裏庭のも、自然に生えて、自然に消えたのだ。
結構デリケートな花なのかもしれない。

暗い場所だとやっぱり、成長が悪いのかしら・・と思った。
山野に生える多年草。
葉は夏には枯れ、その後花茎を伸ばして、橙色の花を3~5個
散形状に咲かせる。

これは先日の石神井公園にて。

赤塚植物園にも行ってないけれど、なかなか出かけられずにいる。

花被片は6個。雄しべは花被片より短い。有毒植物。
蕊が花びらより長いものを、オオキツネノカミソリと言う。

昨日の散歩でまだ幼虫のオオスカシバを見つけた。
もう、いっちょまえに、尾角が見えます。



     下は、ミスジマイマイかなぁ。

ボケてるので、昔撮ったもの(昔のは縮小率が少ない)


こっちの方が、かっこいいね。

    俳句は私の大好きな豊口陽子さんの狐剃刀(きつねのかみそり)
    
     娶るべしキツネノカミソリ科のおんな 豊口 陽子

 

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トチノキ(栃・橡)の実と腹ペコ青虫♪

2021-07-20 05:55:05 | 木の実


トチノキ(栃・橡)の実
<トチノキ科トチノキ属>
私では無いのだが、友人に事情があり日比谷の裁判所まで
行かなければならなかった。
本人は気丈な傍聴人だから(・と装える)が、
訴えられた前夫は手錠をかけられ腰ひもで縛られて二人の警察官に
付き添われて現れたので、私としては吃驚した。
罪状は、前日まで「認めない」と言っていたのが、ころりと変えて
涙声までだして「認めます」と言った。
それはたぶん演技だろうと言うのが大方の意見だったが・・
結局、保釈金を払って出獄したそうだ。
まぁ・その後はまた大変そうだが、見守つてあげる事だけはしたいと思った。
あ!裁判所の前の通りのトチノキの実は実にたわわになっていたのだ。
こんなに、たくさんなっているのは見たことが無いほど見事だった。

今は街路樹にもよく植えられている落葉高木。
山地に生え高さも太さも大きくなる。


樹皮は灰褐色で、老木になると割れ目ができる。

葉は大形の掌状複葉で対生する。
小葉は5~7個あり、長さ15~40センチの倒卵状長楕円形。
とにかく大きな葉なのだ。



ここの葉は心持小さめに見えてその代わり実が豊かなのかもしれない。

蒴果は直径約4センチほど円錐形。
種子は光沢のある赤褐色で、すりつぶして栃餅を作る。

なんか、ずいぶん前の画像で、懐かしいです。




     ブログを始めた頃の落書き


これは冬芽で多数のりん片に包まれ、樹脂を出してよく粘る。

花は5月頃、枝先に長さ15~25センチの大きな円錐花序を
直立し、雄花と両性花をつけ、花弁は4個あり、白色でやや紅色を帯びる。

昨日からウイキョウの葉にいた(セリ科)は、
キアゲハやモンシロチョウのはずだけど・腹ペコ青虫を見つけて飼っている。

お隣のウイキョウを毎朝、1本戴いてくる。(我が家にはウイキョウは無いので)
そのうち、出会えたら申告しておくつもりだ。超、愉しみ!!!
(優しい方なので、たぶん大丈夫だ。)

      俳句初夏の季語橡の花(とちのはな)
      他に栃の花・マロニエの花などと使う。
    
      橡の花貴船といへばこぼれけり  後藤 夜半

 

 

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ムラサキニガナ(紫苦菜)とシャチホコガ

2021-07-19 05:10:43 | 野の花と昆虫

ムラサキニガナ(紫苦菜)
<キク科アキノノゲシ属>
実は、今回もちろん山百合にも出会いたかったのだが、
私が好きなのはこのムラサキニガナなのです。
写真に撮るのが難しく、丈も高いので全体はなおの事です。
花は小さいので私のデジカメでは限界があり、
特に観察会の途中で写真なんかとってる場合じゃないし、
山の斜面だったりするので、今回は一応、思う存分ムラサキニガナと
対面してきました。

もう、綿毛になっているものもありました。
山林に生える60~120センチの多年草のムラサキニガナは、
結構歩いていても、見逃したりします。
丈が高すぎるので、よく途中から折れているものも見かけました。


茎は中空で直立します。


頭花は紫色で1センチほどで、下を向いて咲きます。



葉は互生し、下の葉は普通羽状に裂けるが、上部ではしだいに披針形になる。


もっと花の奥を撮れればよかったのだが、
間違えると、白ぬけしてしまうので写真もとても難しい。

何とも愛らしい花です。

   今日はとっておき!超かっこいいシャチホコガさんの登場!

     いや~~ほれぼれしますねぇ。なかなか出会えませんよ!
           出会えたらラッキーです!

     
      俳句は嫌われものの蛞蝓(なめくじ) 
       なめくじら・なめくじりとも使う。

         たそがれは微光とならむ蛞蝓 能村 登四郎

    おまけに北原白秋の五十音「ナニヌネノ」版より、
   なめくじ のろのろ ナニヌネノ なんどに ぬめって なに ねばる

 

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オオカモメヅル(大鴎蔓)とガガンボ

2021-07-18 07:02:31 | 野の花と昆虫

オオカモメヅル(大鴎蔓)
<キョウチクトウ科オオカモメヅル属>
高尾の山頂からの帰り道、よくぞ見つけた私だと思う。
山百合のように芳香や花が大きく華やかさがあるわけではなく、

つる植物は本当に見逃がしやすいものだ。
他の木々に巻き付くので見つけずらいし、何と言っても
花が小さくて目立たないのに名前だけはオオカモメヅルなのだから。
これは、もう花の気持ちが解らない人でないと理解してもらえないかも?♪



林の縁にひつそり咲く。
葉は対生し三角状披針形、先は尖り基部は心形。

葉柄は1~3センチ、花冠は淡暗紫色。
他にコカモメヅルというのがあり、葉が三角形で長細い。
コバノカモメヅルは、野川公園の植物園で出会っているので
7月12日のブログをみてくださいね。

花は直径約6ミリ。

葉脈に毛がある。裏面の葉脈にも毛がある。
茎にも毛がある。

花冠の内側にちぢれた毛があり、星形に開花する。


おまけの赤く色づいたトチバニンジンの実



もし間違っていたら、お知らせくださればありがたいです。
           ガガンボかしら?

         俳句夏の季語ががんぼで。
     蚊蜻蛉(かとんぼ)・蚊婆(かのうば)・ががんぼの足とも言う。

       ががんぼ打つ影のいのちのまた来るを 野澤 節子

 

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ヤマユリ(山百合)とツマグロヒョウモンの♂

2021-07-17 07:48:32 | 野の花日記

ヤマユリ(山百合)
<ユリ科ユリ属>
山頂の途中から、もう香りがしてきた。
山百合の芳香だ。もう、盛りを過ぎたものもあったが、
山の中では見頃に咲いていた。



日本特産の大輪の百合で径15~20センチもある。
山の斜面に花が大きくて重いので首を垂れて咲いていた。


強い芳香がある。
白い花の内側には赤い小点があり、6枚の花弁は花先が後ろに反る。
花びらには薄い黄色い線が入り込む。


鱗茎は食用のゆり根になる。


花言葉は「荘厳・純潔」などなど。



下は何とヤマユリの花をアップして撮ったら
            キリギリス科のヤブキリさんが隠れておりました♪

          himesijimiさん、ヤブキリ教えて下さってありがとう。

 

おまけのヒョウモンチョウさんでは無く、ツマグロヒョウモンの♂でした。
           himesijimiさん、ありがとう。



         俳句は季語春の
       蝶々・初蝶・紋白蝶・黄蝶・胡蝶などと使う。
     
       韃靼へ渡れぬ蝶と猫といる  松本 照子

   (勿論、てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った 安西冬衛

          の句があっての作品だと思う。)

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シロネ(白根)とオオホシオナガバチ

2021-07-16 04:35:01 | 野の花と昆虫

シロネ(白根)
<シソ科シロネ属>
丈は高くなるのだけれど、葉姿は目立つのだが、
白い小さな花は目立たない。それでも咲いてくれているのを見つけると
嬉しいと思ってしまう。

水辺を好む1メートルほどの多年草。
葉は対生し、細長い広披針形で長さ8~15センチ、幅1,5~4センチ、
ふちに鋸歯がある。

地下茎が太くて白いので白根(シロネ)の名前がある。

葉のわきに白色の小形の唇形花をつける。
花冠は長さ約5ミリ、萼は長さ4~5ミリで5中裂し、
裂片は細く先端は鋭く尖る。

蜜が美味しいのか、蟻や虫たちがよく花に写りこんでいた。

おまけは紫色の花と特徴のある長い蕊が目立つ、(ただし葉や茎に触れると
臭い!)        
           カリガネソウ




      ちょっとピンボケで残念なのだけれど
        オオホシオナガバチ

長い尻尾がかっこいいです。結構小さめの蜂です。

俳句季語蜂(はち)で、蜜蜂・熊蜂・足長蜂・土蜂・穴蜂
  雀蜂・地蜂・花蜂・樹蜂・女王蜂・働き蜂などたくさんある。

蜂老いて水におどろき水を刺す 小暮 洗葦

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ムシトリナデシコ(虫取撫子)とヒメアカハネムシ

2021-07-15 05:37:22 | 野の花と昆虫

ムシトリナデシコ(虫取撫子)
<ナデシコ科マンテマ属>
ワンコを連れて山梨に行ったとき、ペンションの道にずっと咲き
続けていて、
奇麗だった。
ペンションのママさんもとていい方で気持ちの良い時間を過ごしました。

ヨーロッパ原産の1~越年草。
鑑賞用に栽培されていたものが、野生化した。

茎は直立し高さ30~80センチになる。
花のつく節の下に粘液を分泌する。


葉は対生し、基部は茎を抱く。
集散花序に紅色の(白、ピンクもある)小さな花を多数つける。


おまけはわがやのまりちゃん




         ヒメアカハネムシ



頭部,肢、触覚が黒色で胸部と上翅が赤褐色。
幼虫は朽木を食べる。
髭が立派よね。

俳句は秋の季語撫子(なでしこ)で
  河原撫子・大和撫子・常夏(常夏)などと使う。
    
   撫子の花にそひくる雨明かり  澤村 照代

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イヌゴマ(犬胡麻)とクロハウリムシ

2021-07-14 06:10:41 | 野の花日記

イヌゴマ(犬胡麻)
<シソ科イヌゴマ属>
緑の夏草の中に淡いピンクのこの花が、
すっくと立ちあがって咲いているのを見ると、美しい花だと思ってしまう。
1年に一度は、お会いしたい花だ。



名前は小さな果実がゴマに似ているが、食べられないので、
植物によく使われる(よく似ているが利用できないもの)
イヌやカラスの名前がつくものです。


淡紅紫色の花は、筒型で大きく上下に分かれて、
下弁はさらに3つに分かれる。
花の長さは1,5センチほど。



葉は、十字に対生して、表面の葉脈部がくぼみ、
裏面には刺がありざらつく。
草丈、40~70センチ。湿地に生える美しい花です。



今度、花後のゴマの様な種子の様子を見て見なければと思った。

            今日のおまけはクロウリハムシ

  夏野菜のシーズン、害虫となり嫌われます。
   ウリ科の植物がお好みです。私が畑をやっている友人に画像を送ったら、
   怒られるので、今回も花だけにしておきました。

      俳句夏の季語の瓜(うり)で、
   瓜番・瓜小屋・瓜苗(うりなえ)・雷干(かみなりぼし)などと使う。

      朝露によごれて涼し瓜の土  松尾芭蕉

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チダケサシ(乳茸刺)とハシリグモ

2021-07-13 04:23:50 | 野の花日記

チダケサシ(乳茸刺)
<ユキノシタ科チダケサシ属>
本当は薄いピンク色なのに色が出ていません。
友人が画像を送ってくれた時、「アスチルベ?」と言ったら、
チダケサシと言われたけれど・・
チダケサシだけど、アスチルベで花屋では売っています。


やや湿った山野に生える多年草。
葉は2~3回羽状複葉。
小葉は楕円形または倒卵形で、ふちに不揃いの鋭い鋸歯がある。

花茎の先に淡紅色か殆ど白色の小さな花を多数つける。

花軸には淡褐色の腺毛が密に生える。
和名はチダケと言う茸(茸)を、この茎に刺して持ち帰ったことによる。

 

おまけは  ハエドクソウ(蠅毒草)

根のしぼり汁をハエ取り紙に使ったのでこの名がある。
  
      今日はハシリグモさんです。

      俳句季語水無月(みなずき)
       青水無月(青水無月)とも言う。
  
     水無月のピアノをはねる月の魚 石原 光子

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コバノカモメヅル(木葉の鴎鶴)とカニグモ(蟹蜘蛛)

2021-07-12 07:03:05 | 野の花日記

コバノカモメヅル(小葉の鴎鶴)
<キョウチクトウ科カモメヅル属>
この暗い紫色の花色が大好きな私。
花の姿もいいですね。ちょっと細いヒトデのような形。
出会えると嬉しい花です。



山麓などに生える多年生のつる性植物。
以前はガガイモ科だったが今は、キョウチクトウ科になっています。


葉は柄がある。披針形または広披針形で先がとがる。



花は葉のわきから出る花柄の先にまばらにつく。
花冠は暗紫色で6~8ミリである。

野川公園に友人3人と行ってきました。
観察会は、中止だったけれどちょうど、虫関係に強いOさんにばったり出会い、
虫の名前など教えてもらうことができました。
   
             カニグモさんです。
    本当は小さいけれど、結構強そうに見えるわね♪
    待ち伏せして、獲物を捕らえる。
      手が長く甲羅に見える姿からカニ蜘蛛と言う名があり、
  蜘蛛の巣は作らない。

         俳句は季語冬鴎(ふゆかもめ)

         冬鴎退場美しき女優 斉藤 冬海

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