ビックサイトで、NECが主催するC&Cユーザーフォーラム&EXPO2005が今日から3日間開催され、フォーラムに参加した。
毎年開かれていて、ITやコンピューター、コミュニケーションに対する最新の情報を提供してくれるので欠かさずに参加している。
今回のテーマは、「今、ユビキタスで、ビジネスに「勝てる力」を!」
U can change. である。
最初に、~豊かなユビキタス社会とビジネスの革新を目指して~と言う演目で、NECの金杉明信社長、矢野薫副社長、川村敏郎副社長が、新しいC&Cの潮流とNECの取り組みについて講演した。
続いて、基調講演は、NHKの橋本元一会長が、「デジタル放送の展開と公共放送NHKの役割」について語った。
他に、BiddersのDNA南場智子社長の参加した討論会「「勝つ企業を創り出す!」、作家・莫邦富氏の講演「対中ビジネスの真実」があったが、夫々、興味深く、普通は途中でドロンするのだが珍しく最後まで聴講していた。
もう一つ講演があったが、それは、(株)アオキの代表取締役青木豊彦氏の講演「物づくりの現場と産官学連携~「心意気」で目指す新たなフロンティア~」。
兎に角、ユニークで、日本の物づくりの原点を教えてくれる素晴しい講演だったので記しておきたい。
昨年だったか、このフォーラムで、やはり日本全国にお馴染みの金型職人・岡野工業の岡野雅行社長の講演があって同じく感激して聞いたのを思い出す。
岡野社長は、リチユームイオン電池ケースや痛くない注射針を創った、人間にしか出来ない、しかし、人間力を超えた作品を創りだす金型の達人である。
平成のデフレ不況で、殆ど壊滅状態で疲弊し暗く沈んでいた東大阪の中小企業の製造業に、元気を取り戻す為に、青木社長が花火を打ち上げた、それが、中小工場を糾合した「人工衛星打ち上げプロジェクト」である。
来年、冬には、種子島の宇宙センターから空に向かって打ち上げられる予定だと言う。
大阪府立大学の航空宇宙学科の先生をはじめ多くの大学や官庁が協力していて小泉首相も視察をしている。
この30人足らずの従業員のアオキは、ボーイングの認定工場で、ミクロン単位の精度を要求される金型を作っている大変な技術力のある会社である。
ボーイング社は、横浜の大企業を差し置いてアオキを認定工場にしたが、理由は、「アオキの職人の目が光り輝いていたからだ」と言われた、と青木社長は言うが、それ+途轍もない技術力であろう。
青木社長の「人工衛星打ち上げ」は、あくまで手段で、「若者に物づくりの為に来て貰いたい」一心でやっているのだと言う。
高校を辞めて職人になれと言われた時に、オヤジの作るナットが鉄の熱がさめた後ピッタリと合うのにビックリして、尊敬したと言う。自分がいくらやっても合わないし、熱で膨張した鉄の収縮度を計算した職人芸に感激したのである。
今、若者が中小企業のものづくりに来ないのは、3Kのイメージと、職人の奥方が悪い所為だと言う。
昔は、「はようお父ちゃんのようになりや」と子どもに言ったが、今では「お父ちゃんのようになったらあかんで」と言って子どもを育てるからだという。
歯ブラシからロケットまでと言うのが東大阪の中小企業のものづくり、8000社のうち200社はオンリーワン企業で世界一、何十年も絶対錆びないナットを作る会社など多岐に渡っている。
京都に最先端を行く優良企業が多いが、伝統工芸や京都で生まれ育った技術に培われた会社が大半だと言う、アナログで人間の温もりのある、人間の手で築き上げた「匠の技」が日本の工業力を支えていることをユメユメ忘れてはならないと思いながら青木社長の話を聞いていた。
毎年開かれていて、ITやコンピューター、コミュニケーションに対する最新の情報を提供してくれるので欠かさずに参加している。
今回のテーマは、「今、ユビキタスで、ビジネスに「勝てる力」を!」
U can change. である。
最初に、~豊かなユビキタス社会とビジネスの革新を目指して~と言う演目で、NECの金杉明信社長、矢野薫副社長、川村敏郎副社長が、新しいC&Cの潮流とNECの取り組みについて講演した。
続いて、基調講演は、NHKの橋本元一会長が、「デジタル放送の展開と公共放送NHKの役割」について語った。
他に、BiddersのDNA南場智子社長の参加した討論会「「勝つ企業を創り出す!」、作家・莫邦富氏の講演「対中ビジネスの真実」があったが、夫々、興味深く、普通は途中でドロンするのだが珍しく最後まで聴講していた。
もう一つ講演があったが、それは、(株)アオキの代表取締役青木豊彦氏の講演「物づくりの現場と産官学連携~「心意気」で目指す新たなフロンティア~」。
兎に角、ユニークで、日本の物づくりの原点を教えてくれる素晴しい講演だったので記しておきたい。
昨年だったか、このフォーラムで、やはり日本全国にお馴染みの金型職人・岡野工業の岡野雅行社長の講演があって同じく感激して聞いたのを思い出す。
岡野社長は、リチユームイオン電池ケースや痛くない注射針を創った、人間にしか出来ない、しかし、人間力を超えた作品を創りだす金型の達人である。
平成のデフレ不況で、殆ど壊滅状態で疲弊し暗く沈んでいた東大阪の中小企業の製造業に、元気を取り戻す為に、青木社長が花火を打ち上げた、それが、中小工場を糾合した「人工衛星打ち上げプロジェクト」である。
来年、冬には、種子島の宇宙センターから空に向かって打ち上げられる予定だと言う。
大阪府立大学の航空宇宙学科の先生をはじめ多くの大学や官庁が協力していて小泉首相も視察をしている。
この30人足らずの従業員のアオキは、ボーイングの認定工場で、ミクロン単位の精度を要求される金型を作っている大変な技術力のある会社である。
ボーイング社は、横浜の大企業を差し置いてアオキを認定工場にしたが、理由は、「アオキの職人の目が光り輝いていたからだ」と言われた、と青木社長は言うが、それ+途轍もない技術力であろう。
青木社長の「人工衛星打ち上げ」は、あくまで手段で、「若者に物づくりの為に来て貰いたい」一心でやっているのだと言う。
高校を辞めて職人になれと言われた時に、オヤジの作るナットが鉄の熱がさめた後ピッタリと合うのにビックリして、尊敬したと言う。自分がいくらやっても合わないし、熱で膨張した鉄の収縮度を計算した職人芸に感激したのである。
今、若者が中小企業のものづくりに来ないのは、3Kのイメージと、職人の奥方が悪い所為だと言う。
昔は、「はようお父ちゃんのようになりや」と子どもに言ったが、今では「お父ちゃんのようになったらあかんで」と言って子どもを育てるからだという。
歯ブラシからロケットまでと言うのが東大阪の中小企業のものづくり、8000社のうち200社はオンリーワン企業で世界一、何十年も絶対錆びないナットを作る会社など多岐に渡っている。
京都に最先端を行く優良企業が多いが、伝統工芸や京都で生まれ育った技術に培われた会社が大半だと言う、アナログで人間の温もりのある、人間の手で築き上げた「匠の技」が日本の工業力を支えていることをユメユメ忘れてはならないと思いながら青木社長の話を聞いていた。