熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

鎌倉長谷寺の秋の装い

2014年10月20日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   気持ちの良い秋の日が続いているので、陽気に誘われて、長谷寺に出かけた。
   バスだと、大仏前を通過するので、何時も、大仏観光客の賑わいで、バスが渋滞するのだが、秋のシーズンであるから、尚更である。

   まだ、菊花にも紅葉にも早いので、咲いている秋の花と言っても知れていて、最盛期の花は、シュウメイギクやホトトギスやツワブキくらいであろうか。
   
   
   
   
   

   何時も、書院の門前に、季節の草花の鉢植えが置かれているのだが、今日は、ダリアが数株置かれていた。
   ダリアはサツマイモの小型のような根茎で、毎年咲くので、千葉に居た時には、良く植えたが、中々豪華な花を咲かせて面白い。
   
   
   
   

   その鉢植えに誘われて、初めて、弁天窟に入った。
   弘法大師が、ここに参籠して、尊像を刻んだとされていて、壁面には、沢山の仏像が彫られている。
   窟内は暗くて、蝋燭の灯に仏像が微かに揺れていて幻想的である。
   鎌倉には、このような岩窟が結構あるようである。
   地蔵堂の前には、沢山の小さな石仏が並んでいて、供えられた秋の花に映えて、面白い雰囲気を醸し出している。
   
   
   
   

   境内の小さな池には、綺麗な緋鯉が放たれているのだが、魚そのものが非常にこじんまりとしていて、かなり敏捷である。
   慈照院前の心字池にも緋鯉が泳いでいるのだが、ここは、水が濁っていて、落ち葉などが水面に浮いているので、写真には向かない。
   かなり大きな金色の緋鯉が、金魚のように長いひれをくねらせながら泳いでいた。
   
   

   境内には、色々な花木や草花が植えられていて、ひっそりと咲いている風情が中々良い。
   鎌倉には、質実剛健と言うか豪壮な禅寺が多いのだが、季節の花木や草花で荘厳する寺院の佇まいも中々良いものである。
   
   
   
   
   
   
   

   後で、10月桜が咲いていたことを知ったのだが、残念ながら、気付かなかった。
   サザンカも咲き始めていたが、目立つほどではなかった。   

   長谷寺の手前に、對僊閣と言う戦前の意匠を残す和風旅館がある。
   高浜虚子がホトトギスの会を開き、与謝野晶子が宿泊した当時の雰囲気のままだと言うことで、中々雰囲気のある建物で、一寸した団体の観光客は、この前で説明を聞いている。
   今でも、現役とかで、一泊1万円もしないと言うので、泊まってみるのも面白いかも知れない。
   
   
コメント
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