矢口タートルズVCは2020年に創部しました。 #小学生バレーボール #脳科学 #教育 #マインドマップ
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なぜ「ゆとり教育」はうまくいかなかったのか
2008-11-26
/
教育について
【これは2008年6月13日の学級通信に書いた記事です】
今、ベストセラーとなりつつある本があります。
勝間和代さんの最新書です。
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
勝間 和代ディスカヴァー・トゥエンティワン
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実はマインドマップが今のように注目されるようになったわけは、勝間和代さんがマインドマッパーとして活躍し、「年収10倍アップ」というキャッチフレーズをかかげた本や、女性が賢く生きるための本「インディで行こう!」などで一気に注目をあびるようになったことも理由の一つなのです。
「ビジネス脳を創る 7つのフレームワーク力」ビジネス思考法の基本と実践
この本の中で、ゆとり教育について書かれている箇所があり、井上が思っていたことに近い考え方だと思いましたので抜粋します。
勝間さんは、思考の段階(ステップ)として、教育学者のブルームの「思考の六段階」を実践的にまとめながら、
①事実認識(知識、理解)→②解釈(応用、分析)→③問題解決(統合、評価)
というステップを踏んでいくことが大事だということを前提にした上で、こう述べています。
『私がしつこく「教えて君」はいけないと言っているのは、「教えて君」をくりかえすと、つねに事実認識のレベルの情報しか頭に入らないし、自分で問題解決ができるようにならないからです。
とはいえ、けっして知識のベースをおろそかにしてはいけません。
たとえば、このモデルを見たときに、はたと気づいてほしいのは、「なぜゆとり教育はうまくいかなかったのか」ということです。
最近、会計学の学会で大学の教授と話をしていて、次のようなエピソードを聞きました。
2007年4月に入学した大学生は、ゆとり第一世代といわれ、ゆとり教育を小学校1年生からフルタイムで受けてきた世代といわれますが、会計学の授業のあとで、比例のやり方がわからないので教えてくれという学生で長蛇の列になったというのです。(ちなみに、これは早稲田大学の話です。)
この教授はもうすぐ還暦で、何十年も会計学を教えてきたベテランなのですが、このようなことは初めてだったそうです。もちろん、会計学ではコストを配分し、期間損益を配分するのが基本ですから、比例がわからないと授業にならないのはいうまでもありません。
そうなのです。この事例でわかるように、ゆとり教育の問題は、①の知識のレベルを十分にこなさないまま、②以上のレベルを生徒に求めてしまい、しかも全体の授業量を減らしたので、結果として、思考力がうまく育たなかったことにあるのです。』
圧倒的な知識量が頭の中にあってこそ、個性的なアイデアが浮かんだり、自分がやるべきことをやり遂げていけるだけの能力開発ができるのです。
2008年に入って、社会的には「知力ブーム」が巻き起こっています。いったん起こった波は、もとには戻ることがありません。新しい時代に入ってしまったと感じます。
これからの時代。たとえ大人であっても、学ばない人は本当についていけなくなる。学んでいる人のスピード感が、これまでの時代とまったく違います。「加速している」としか言いようがありません。
どうぞ賢い保護者の皆さまは、「自ら学ぶ姿」をこどもに見せながら、これからの子育てをしていかれることを強くお薦めします。
「こどもに学ばせたければ、まず自分がその10倍学べ」
ということですね!
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こどもを物で釣ってはいけません・・・・・その理由
2008-11-26
/
教育について
【これは2008年6月6日(金)の学級通信に書いた記事です】
運動会当日、ある学年のこどもと廊下で立ち話をしました。その子が言うには、
「短距離走で1位か2位だとお父さんにゲームを買ってもらえる。それ以下はダメだって言われたんだ。だから頑張らなくちゃ!!!」
これは“物で釣られた”こどもの姿です。一番良くない子育て方法だと私は思いました。
こういう接し方をすることでこどもはどう育つでしょうか?
おそらく、こんな感じに価値観を形成していくことになるでしょう。
『上位は良くて下位はダメだ』
つまり自分の親から「お前は下位になったらダメな子だ」というレッテルを貼られることになります。その結果、自分の実力を下に見るようになり、自信を失い、冷めた考えをする子になることが容易に想像できます。
『どうせやっても勝てないから』『どうせできないから』という考えを持つように育ちます。これが走ることだけでなく、勉強や仕事でも習慣になるでしょう。
『どうせバカだから』
『めんどくさい』
『苦手だから』
そんな言葉を口にしながら、最初からあきらめる子になる。皆さんの家庭では、まさかこうした会話が出ていないですよね。
自分の実力は、けっこう自分には分からないもので、何に対しても全力投球できれば、いろんなことができるはずなのです。全力投球する経験もないのにあきらめているこどもの多いこと多いこと。
物で釣られたこどもの多くは、難しい課題に対して物を買ってあげるという「外発的な動機付け」で動かされるので、大人が想像している以上に挫折感が大きいのです。
順番も大事かもしれないけど、
「お父さんはおまえが120%の力を出しているかどうかを見たいよ。最後の最後まで全力疾走していたなと感じたら、お父さんが心を込めてプレゼントしてあげる。さて?何をプレゼントしようかな?お前の走る姿を見て感じたものをプレゼントしたいな。どんなプレゼントができるか楽しみだね(笑) なんだかワクワクしてきたなぁ!!!」
こんなふうに言われたら、こどもでも大人でも絶対に嬉しいですよね。
何しろ『親の心』をプレゼントされるのですから。
心に響いたプレゼントは一生忘れない。
物で釣ったプレゼントはすぐ忘れます。
こどもの力を引き出せる賢い親になりましょう。
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