戦争のない平和な世界へ 【マインドマップ活用授業】

担 任「もう時間が過ぎているから勉強するのをやめようよ・・・」
こども「先生、待って! まだ最後まで書き終わっていないから!あとちょっと!」
担 任「給食の時間、なくなっちゃうよ・・・」
こども「大丈夫!大丈夫!」

このように、マインドマップで学びを進めると、どちらが担任なのか分からないような会話が飛び出ることがよくあります。つまり「勉強が面白くてやめられない」という状態が生まれているわけです。



さて、実践事例その4です。

この文章は、過去3ヶ月間、マインドマップを使って「時事問題に関するスピーチ特訓」を続けてきた子が書いた文章です。
それまでは人前で話すことが苦手だったのですが、今では下記文章にも書かれた程度の話なら、いつでもできるくらいにまで脳内整理ができています。

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 戦争は、無意味なことです。何かを生み出すわけでもなく、人を殺し、物を壊し、ただ何かを失うだけ。そんなことが、この世にあってはならないと僕は思いました。

まず、戦争になるとどんなことが起きるか考えてみました。戦争では、銃や爆弾などの兵器を使います。それを使えば、当然人の命は奪われてしまいます。
中でもおそろしいのは原子爆弾で、たった一発で一度に十数万人の命を奪ってしまいます。また、兵器を作るのにもたくさんの資源やお金が必要になります。戦争が続けば兵器を作るためにたくさんのお金が戦争のために動きます。
でも、人を殺すための兵器を作るのにお金をかけるのは、おかしいと思いませんか。

戦争になってしまうと、戦いに行く兵士だけでなく、残された家族たちにも被害があります。子供たちは空襲を避けるために疎開しなければなりません。疎開先の生活は、食べ物もままならない苦しい生活です。大人は、赤紙という召集令状がきたらいやでも戦争に行かなければなりません。このように、戦争がおきると家族がはなればなれになってしまいます。

僕の考える平和とは、争いごとが無く、家族や友達にいつでも会えることです。なぜなら、争いごとがあると人同士が傷つけあって悲しいです。その争いが国同士の戦争なってしまうと、ほかの国との交流ができません。ほかの国と仲良くしようとしないで暴力だけで解決しようとするのは平和とはいえません。
また、家族や友達にいつでも会えると安心します。家族や友達と一緒にいる時間は安らぎの時間です。戦争は、家族や友達を奪ってしまいます。つまり、そんな安らぎの時間を奪われてしまうので、心にゆとりがもてません。たとえ戦争の無い平和な世界だとしても、家族や友達がいないと、心にゆとりが持てず不安になり、自分が平和だと思うことができなくなります。

僕が考えた平和にしていくためには、まず戦争のおろかさを伝えていく遺産を残していくことが必要だと思います。例として、原爆ドームがあります。広島に落とされた原子爆弾は、一発で十数万人もの命を奪いました。原子爆弾が実際に落とされたのは日本だけです。だから、ほかの国にも原子爆弾というおそろしい兵器を落とさせないように、原子爆弾が落とされたしるしである原爆ドームは守っていかなければなりません。

次に、欲を持たないことも大切です。戦争を始めたきっかけに、ほかの国の領土や資源がほしくて、その国をのっとろうと始めた例もあります。前に書いたとおり、戦争はいいことがありません。人の欲が戦争を生み出すのなら、欲を持たずに、自分の国にあるものを有効に活用できればいいと思います。

そして、ほかの国と話し合いができることも大切です。話し合いをしようとせずに戦ってほかの国のものを奪おうとすれば、たくさんの被害を出すことになります。話し合いなら誰かを傷つけることも無く、平和的に解決できるので、積極的に話し合いをすれば戦争が起こることはありません。

このような平和な世の中にするために今のぼくたちにできることは、いろいろな人と話をして、交流を深めることだと思います。
子供の時からたくさんの人と交流して慣れておけば、外国の人とも仲良くなれます。みんなが外国の人と仲良くなろうという気持ちがあれば、争いなんて無駄なことだと気づくはずです。

 戦争は、まったく意味の無いばかばかしいことです。だから、やめる必要があります。心が通い合い、戦争の無い平和な世界になることを、僕は願っています。

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