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大きな目標を実現する方法
2011-06-26
/
メンタルリテラシー
辰巳ジャンプの子どもたちへのマインドマップメンタルトレーニングの3日目を行いました。
今日のテーマは「大きな目標を実現する方法」でした。
その内容を要約して記録しておきます。
(1)コンフォートゾーンを高い所に移すこと
人間には「コンフォートゾーン」という心理的に安定する場所があります。自分にとって最も心地良い状況のことです。(これは苫米地英人氏の著書に多く紹介されている)
たとえば、ゴルフで「自分はいつも90打くらいだな」という人は、その状況がコンフォートゾーンになります。そんな人がある日、75打くらいでコースを回ったりするとすごくうれしいのだけれども、そんなに良い成績を出してしまった自分に違和感を感じ、コンフォートゾーンである90打に戻ろうと脳が動き出すのです。
また、片付けの苦手な小学生が、親に怒られて自分の机の上を整理整頓します。片付け終わった時には「やった、すごくきれいになった!」と晴れやかな気分を味わいますが、コンフォートゾーンが「ちらかっている」という所にあるので、1週間もすると元通りに汚くなっていきます。(この例えで子どもたち大いに納得する。)
そこで、コンフォートゾーンを高いレベルに動かすことが大事になります。
では、どうしたら良いのかというと、高くて大きくて遠い目標を自ら立ててみることが必要です。
その大きな目標に実感(現実味)を伴うようになれば一番良いのですが、その実感するということがなかなか難しい。実感できるようになるために、今回は3つの習慣を意識するようにしていきます。
(2)「3%理論」を意識する行動をすること
ものごとに成功する人は全体の「3%」しかいないということを意識することが大事です。実はこの話を6月11日にもしているのですが、子どもたちはまだまだ実感できなかったようで、まるで初めて聞いた話のように感じていたようです。
この「3%」という数字は何を根拠にして言っているのかというと、『望めば叶う』(ルー・タイス著)の中の次の引用からです。
目標を設定するかしないかで、ほんとうに最終的な達成感に違いが出てくるのだろうか。一言で言えば、答えは「その通り」である。わたしは何年も前から、みなさんの手伝いをして、正しい目標設定こそすべてを可能にする現実的な習慣であることを理解してもらってきた。こんな例がある。1953年のエール大学卒業生を対象とした調査だ。学生たちに、彼ら自身についていろいろ質問したのだが、そのなかに目標に関する項目が三つあった。
「あなたは目標を設定していますか?」
「その目標を書きとめてありますか?」
「目標を達成するための計画がありますか?」
全部の質問にイエスと答えたのは、学生の3%にすぎなかった。
20年後、追跡調査が実施された。その結果、目標設定に関する質問にイエスと答えた3%の学生は残りの学生に比べて幸せな結婚をし、選んだ職業でも成功し、家庭生活にも満足し、健康状態も良好だった。それだけではない。53年卒業生の総資産の97%は、この3%の手に集中していたのだ。これでおわかりになっただろうか。はっきりした目標を決めると、それまでは閉ざされていたチャンスが開かれ、これからお話しするような、一生を通じて役に立つプロセスが始まる。
どんなことでもいいから、「3%」の中に入ることを意識することが大事です。2週間前に「トイレにどうして女神様がいるのか」ということを説明したのも3%に入るためでした。子どもたちにこんなふうに教えました。
「これから神様になる方法を教えます。トイレのスリッパが乱れているのを見たら、きれいに並べるようにするのです。それをするだけでも神様と同じ行動になります。なぜなら、そういうことをできる人は大人でもほとんどいないからです。君たちは、そういう誰も気づかない所、誰も見ていない所で細かい気を使える人間になりなさい。」
こんなことだけでも3%に確実に入ってきます。
私はいろんな研修会や勉強会では必ず「最前列中央」に座るように心がけています。これもまた3%に入る努力なのです。この「最前列中央」をやっている人は、おそらく3%どころか、「0.01%」もいないと思います。このように、3%を実践している人は数少ないので、必ずこう言われるようになるでしょう。「あの人、変わっているね。」と。それで良いのです。3%を実践している証拠であるし、自分への「ほめ言葉」だととらえれば良いのです。
(3)目標を紙に書いて毎日見ると実現する
これも6月11日に話したので、その内容を転記します。
「紙に自分の希望や夢、願い事、目標などをしっかり書いて、毎日見ると、それが叶いやすくなるんだよ。なぜなら、誰もが自分の目標を紙に書いて貼っておいた方が良いと思っているんだけど、実際にそういう行動を起こす人は3%しかいないんだ。世の中はそういう3%の人の成功のために、残りの97%の力が集中するようにできているんだって。紙に書くとそれは、夢から目標という具体的なものに変わるんだ。そして人間は目標の方向に、脳が自然に運んでくれるものなんだ。」
(4)目標実現する人の良い習慣
①自分を信じる
②自分をほめる
③自分を好きになる
この3つを意識することで「ポジティブ思考」「プラス思考」をする人間に成長できます。
ポジティブな人が話す言葉には次のようなものが多い。
「できる!」「やってみよう!」「大丈夫!」「次々!」「どんどんいこう!」「チャレンジ!」「やってみて考えよう」「よし!○○だ!」
反対にネガティブな人からは、次のような言葉がよく聞かれます。
「無理」「え~・・・」「めんどくさい」「大変そう」「できない」「やりたくない」「やめようよ」「うざい」
自分を信じている人が「無理」とは言わないですし、自分をほめる習慣がある人が「できない」とは言わないでしょう。何事もプラスに考える習慣を身につけることが大事なのです。
*****************
このような話を聞いた後で、全員が「目標マインドマップ」をかきました。
自分の家に貼っておくと効果があります。
翌日、子どもたちからは、
「先生、昨日も3%をやりましたよ。」
という報告が次々と。実はこの「3%」という数字を示したことがとても大きな力を発揮してくれます。数字で表現をすると人間はイメージしやすいのです。100人中3人しかやっていないような良い行動をしよう。3人しかやっていないからすごいことだし、それに対して97%の人から悪口を言われても全然気にしない。だって3%の人にしか理解できないことなのだから。
小学生のうちからこうした哲学を学んだ子どもたちが大きく成長していくことは間違いありません。
読んでいただきありがとうございます。
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