【教務主任通信(4)】 授業にはできるだけ「自己評価」を入れたい

最近、個人的につくづく思うことがあります。45分の授業って本当に短いなぁ・・・
やりたいことがまだまだあるのですが、時間が足りなくなってしまう。そんなことはありませんか?
運動会の練習などはその最たるものかもしれません。
「間に合うのか???」という気持ちになっているのは担任ばかり?

授業を効率的に行うためには、やはり児童のモチベーションアップを図る必要があります。
そのために、「自己評価」を必ず入れてみてはどうでしょうか。

授業のはじめに必ず「ねらい=目標」を確認しますよね。教師は評価規準をもって臨みます。
「今日の練習では、足の動かし方を覚える」
という評価規準であれば、
A「足の動かし方をすべてできる」 B「模範演技を見ながらできる」 C「難しくてできない」
という評価基準になるでしょうか。
そしてこれを児童個人内評価にも活用していくのです。

授業最後の号令をする前に、
「今日の練習で、自分はどうだったかを考えましょう。Aだった人? Bだった人? Cだった人?」
と質問をして、挙手をさせるだけでも、児童の練習へのモチベーションが変わるはずです。
「次も頑張ろう!」
「次はAになるようにしよう」
まわりの子がAばかりに手を挙げて、Cがほんのわずかだったとしたら、その子はきっと、なんとなく恥ずかしい空気に包まれ、(次はもう少し頑張ろうかな・・・・・)と思うかもしれません。
また、自己評価をさせて、いったん自分自身を客観的に見つめさせることにより、心の「クールダウン」にもつながります。

さらに一歩進めると、児童自身がいつでも「目標意識」を持ち、自発的に取り組むようになってくれば、そこには必然的に自己評価が生まれ、教師が指導しなくても勝手に成長していく状況が生まれてくるものです。

多くのアスリートを育てた「コンディション・コーチ」の立花龍司氏はコーチの役割について書いています。

「コーチの役目は『大切な人たちを目的地まで安全かつ確実に送り届ける』ことだ。送り届けるのは『コーチ』、大切なひとたちは『選手(児童)』、目的地とは『夢や目標』、安全かつ確実とは『確かな計画性や科学的根拠を持っていること』」

私たち教師もまた「コーチ」なのです。こどもたちが自ら練習したくてしたくて仕方なくなるような、計画性や指導性、そして「目標」をもって進んでいきたいところです。



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