坂井泉水さんを偲ぶ会【2007年6月27日】

今からちょうど4年前。2007年6月27日。
ZARDのボーカルであった坂井泉水さんが亡くなられて1カ月たっていた。
東京の青山斎場には約4万人が結集し、空前のお葬式が行われた。

「坂井泉水を偲ぶ会」

この会に私も参列させていただいた。
なぜなら、坂井泉水さんの存在は、仕事は違えど私の教員生活の流れと完全に一致し、勝手ながら共に時代を築いてきたものだと感じていたからだった。

この日の私の日記には、こんなことが書いてある。


***** 2007年6月27日の日記より *****

「坂井泉水さんを偲ぶ会」に行ってきた。彼女とは同世代だ。

すごい参列者の数だった。

きっと自分など浮いてしまうだろうと思っていたが、同世代の人もたくさんいて、あらためて坂井泉水さんに励まされてきた人の多いことを実感した。

思い切って行って、本当に良かった。

1時間ほど並んだが、まったく苦にならなかった。

大画面で流れてくるコンサートの様子を見ながら、数々の思い出がこみあげ、涙が出そうになった。

「負けないで」「揺れる思い」…

全ての曲に思い出がある。


献花をした瞬間、もう坂井泉水はいないんだということが胸に迫り、思わず「ありがとう」の言葉が口から出た。

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実はこのころ、私は教員生活最大のピンチに至っていた。
それまで積み上げてきた数々の実績が、いとも簡単に崩れていくことを体験していた。
もしかしたら自分はもうダメなのではないかとも感じていた。
自分の命と同じだと思っている「辰巳ジャンプ」のチームも、解散寸前に追い込まれていた。

そんな時に、坂井泉水さんは、この世からいなくなってしまった。


音楽葬に集った4万人の方々が作り出す、何ともいえない温かな空気が青山斎場にはあった。
みんな泉水さんの創った曲に励まされて生きてきたんだと直感的に感じた。
だれもが「ありがとう、泉水さん。」という感謝の気持ちで参加していることを感じた。

そんなことを人に感じさせられる人生ってすごいじゃないかと思った。
人生は生死ではなくて、何をしてきたのかが大事なのだと実感した。

これが本物の教育なのだと感じた。


2007年6月27日以来、4年がたった。

私はこの日を節目に、自分の教育実践を変えた。
誰かに評価されることを期待するのではなくて、坂井泉水さんのように自分が納得できる実践をしていこうと決めた。


2007年6月27日以来、すべてが変わった。

それまで恐れていたことも小さなことに感じられ、大きなことにチャレンジする力が甦った。




実は今日、2011年6月27日。
注文していた「坂井泉水さん・ZARD追悼ライブ」を収録したDVDが私のところに届いた。
6月27日に届くという意味は何なんだろうと・・・・・・また深く考えてしまう。

人生は節目を刻んでいくことが大事だと多くの先輩から教えられてきたが、ピタリ6月27日に「坂井泉水さん」を振り返る映像が届くところが不思議でならない。


坂井泉水さんのライブを象徴する言葉がある。

「私は言葉を、詞を大切にしてきました。」

自分も言葉を人に伝える仕事をしている。そのひとつひとつをこれまで以上に大切にしていきたい。

教師という立場でも、小学生バレーボール指導者という立場でも、「言葉を大切にする」ことを意識していきたい。

それが坂井泉水さんを永遠たらしめることにつながると信じつつ。


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