鹿島鉄道の廃止まで残りあと1ヶ月を切ってしまいました。すでに激安青春18きっぷの使用可能シーズンでもあり、最後まで非日常的な日々が続くのでしょう。あの、のんびり日向ぼっこでもしたくなるような駅や車両の情景は、もう過去のものになってしまったのですね……。
そんな中、自衛隊百里基地の燃料輸送廃止後も1両だけ残っていた機関車・DD901が、早くも長年住み慣れた石岡機関区を離れて北海道へと旅立っていったようです。
客車列車や除雪列車を定期的に運転しているわけではなかった鹿島鉄道では、貨物輸送廃止後のDD902は本当にいつも暇そうで、それがまた哀れをさそっていました。というわけで、DD902が改めて新天地を得られたのはまさに不幸中の幸い!
しかもDD902の幸運ぶりは、ともに貨物輸送を担ったもう2両のDD13と比べると際だっています。2両のDD13は中国河北省承徳市で観光列車を運行する計画のために輸出されたものの、如何にも中国にありがちな計画倒れのため、いまや現存しているのか解体されているのかも分からない状態ですから……(-_-メ)。
いっぽう、RM誌編集長ブログを閲覧していてショック! 常陸小川駅で静態保存されていたDD901が解体されてしまいました……。カバのような愛くるしいスタイルに、ロッド式の台車が何とも印象的で、常陸小川駅のシブい倉庫との組み合わせもあって心癒される存在だったのですが……。しかもこの車両は、ディーゼル機関車の試作機が各メーカーから続々と生み出された昭和30年代初頭をしのぶ貴重な存在でした。そんな車両が急に消えていったのは残念無念 (T_T;)。今後は弟分というべき常総線のDD502でその姿をしのぶしかなさそうですね。
こうして、少しづつ廃止へ向けての作業が進みつつある鹿島鉄道。2枚の写真はともに許可を得て撮影しており、特に1枚目のDD902の画像は車庫の奥まで立入可能だった頃のものですが、こういうのんびりムードで撮影出来たのも今は昔。出来れば、数少ない車庫撮影の機会だった「カシノリ」にも参加して、DD902晩年の赤塗装を撮影してみたかったのですが、予定が合わなければ全ては空しいというもの。この趣味をやっていますと、本当に思い残すことが増えて行きますね……(ボソッ)。