地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

戀戀臺灣・05年2月の記録 (2) 嘉義北門

2007-03-10 00:46:53 | 台湾の鉄道


 最近何かと話題が多く、世代交代が進んでいる感のある台湾の鉄道ですが、古き良き産業遺産を見直す動きの一環として、とくにここ10数年来急速に市民権を得た鉄道趣味界の熱い後押しを受け、SLの復活運転に代表されるような保存運転が行われつつあります。もっとも、台北近郊の平渓線 (近郊といっても、ものすごく険しい谷間や最高にシブい味わいの街並みを縫うようにして走る珠玉の路線) でSLが運行されるとなれば、台湾の「鉄」と一般観光客が入り乱れて激しいパニックになるのは、もはや完全に日本と変わらない光景です (^^;
 そんな台湾で、最近またひとつSLが力強く復活の雄叫びを上げたようです! 台湾近代林業史の生き証人にして、世界的にも数少ない大規模山岳ナローのひとつとして世界遺産登録準備を進めている阿里山森林鉄道のシェイが、数両の新造客車を牽引してイベント走行を実施! その際のサウンドが、何度かコメント頂いているktkrさんのブログ「ktkr音鉄特捜百貨店」にアップされております! 復活→週末などの区間運行の話は、数年前の台湾での報道で目にしておりましたので、ついに復活した!と思うと同時に、一刻も早い定期運行の実現が待たれるところです (^o^)。



 ただ、私が2年前に嘉義の北門界隈=阿里山森林鉄道の車庫を訪れたときは、雨に濡れた休車・廃車体がゴロゴロしているシーンが広がっているばかりでした……。ここは土曜休日ですと、場所を限って中に入ることが可能で、貴重な車両群を間近に眺められるのですが、平日は遠巻きに眺めるだけ。それでも、1枚目のような感じの濃いぃ光景を望遠で撮影できれば、まぁとりあえず満足です (^^;)。小型DC「中興号」の復活保存運転の話はどうなっているのでしょうか……?
 さらにトボトボ歩いて、広々とした (?) ヤードがある北門駅にたどり着きますと、踏切のすぐ脇にヘンテコな貨車 (2枚目) が留置されていました! ショボいタンクに「特級」と書かれていますので、沿線で醸造された酒か醤油の類を運ぶための貨車でしょうか?? 今やクルマ輸送に取って代わられて恐らく出番なしと思われるのですが……その割にはキレイでもあり、イマイチ謎ですね (^^;
 こんな感じで楽しんだ阿里山森林鉄道、実はまだ乗ったことがないです (^^;;)。山上の御来光見物列車を除けば平日は1日1本しかないダイヤを、短期間での台湾一周に組み込むのはなかなか至難のワザでして……(汗)。