地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東芝府中・満開の桜とワイン色のスイッチャー

2010-04-04 00:44:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 日本の春と言えば桜。桜と言えば花見鉄でありますが(んなこたぁないか ^^;)、最近は絵になる桜と絵になる車両の組み合わせが減ったためか、どこもかしこも人人人……であると伝えられるところです。そういうときは、むしろいろいろな路線の車窓から、のほほんと桜絵巻を眺める方がオツなのかも知れませんし、とくに桜が満開といえばヒノキ花粉が飛びまくることを恐れる身としては長時間の撮り鉄は例年ムリ (-_-;)。全く以て桜というのは人の心を千々に乱れさせますな……(笑)。
 というわけで「桜鉄」をするならば、撮り鉄の大集結とは無縁かつ短時間で最高の気分に浸れるような場所を選びたい……というひねくれ者の私が今年選んだのは東芝府中のスイッチャー。いやその……昨日アップしましたクモニ83を撮影した際、北府中駅のホームから余りにも良い感じで撮れそうだということが分かりましたもので……満開になるのを待って再訪してみた次第です。



 府中本町駅からトンネルと堀割のあいだを突っ走って来た205系が北府中駅に到着し、いざホームに出てみますと、いや~約一週間前のつぼみの段階で思い描いた通りに東芝府中構内の桜が実に見事!(^O^) 電車がひとたび去ってしまえば余計な花見客の喧噪なども一切なく、ホームから花見鉄をするのには上々な雰囲気です。そして……美しいワイン色を纏ったスイッチャー君も無事に工場内に取り込まれておらず、まばゆいばかりの満開の桜に囲まれて眠っていました。春の光に照らし出されたボディーの色と桜の色の調和が何とも言えず眺める者を幸せな気分にさせてくれます(*^^*)。強いて言えば、前面窓が破損していなければ最高なのですが……。そして、いきなりブロロンと煙を吐いて動き出してくれればありがたいのですが、ただでさえ出入りの動きが超レアな東芝府中だけに、それは望むべくもなく……むしろ偶然表に出て来ているというだけでもありがたいと思わなければならないのかも知れません。
 ※なお、このシーンの撮影は、背が高く腕も長い人間が、35mm換算で300~480mmにズーミングしたレンズ(手ぶれ補正つき)を装着したカメラを思い切り高く差し上げ、モニタを下から見上げながらノーファインダー撮影するという方法によっていますので、そう簡単には撮れません。悪しからず……(^^;


 いやはや、僅か8日前の派手派手塗装ハゲハゲ姿とは一変! やや明るい色ながらもオレンジ単色に姿を変えるとは! 形式こそ違えども、あたかも秩父1011Fの魂が乗り移ったかのような……(→そんなわけはない ^^;)。はぁ……また表に出て来てくれないものかなぁ、と。(※この画像も公道から、カメラを高く差し上げてノーファインダー撮影しております)