
東急こどもの国線は、もともと日本軍田奈弾薬庫への専用線跡地だったものを、今上天皇の成婚を記念して開園したこどもの国へのアプローチとして再利用することによって生まれた路線であり、長らくこどもの国が線路保有主体=第三種鉄道事業者となり、東急は第二種鉄道事業者として運行を受託していました。しかし、沿線の宅地開発が進んで通勤路線に転用するにあたり、こどもの国協会が第三種鉄道事業者のままであるとすれば社会福祉法人としての設立趣旨にもとることから、その地位が横浜高速鉄道に譲渡されて今日に至っています。そして1999年にY000系が東急3000系をベースとして新造され、ついに2000年3月29日に通勤線化実現! 長津田駅の片隅から日中だけ申し訳程度に運行されていたこどもの国線が、突如夜間にも運行されるようになったのを目にして、何とも言えないプチ感慨を覚えたものです……(笑)。そして個人的にもここ数年来、目まぐるしく移り変わる東急の車両事情を確認するべく恩田に通う中で、20分間隔で運行してくれるこどもの国線の便利さにはすっかりお世話になりっぱなしであります (^^;)。

そんなこどもの国線は先月末に通勤線化10周年を迎え、期間限定で記念HMを装着しております。そこで、普段は恩田で検査・譲渡車両ばかり撮影するばかりでY000系にはロクにカメラを向けない私ではありますが (^^;)、恩田訪問の際にいつも利用しているY000系の晴れ姿を記録しておきたいと思いまして、ちょこっと時間を確保して撮影してみました。まぁ、撮る場所はと言えばいつものように恩田駅&長津田工場の周辺でありまして、特に取り立てて説明する必要はないのかも知れませんが、Y000系のマスクが桜の花びらに囲まれた絵柄のHMが凛々しく運転席前に飾られ、なかなか良い感じ♪ そして、とにかく冷え込みが厳しい春ではありますが、ようやく鮮やかさを増した芽吹きの緑が祝賀ムードを一層盛り上げているようにも思えます(柔らかな緑に包まれた恩田の里の雰囲気もまた絶品……立ち位置を転々としながら界隈を散歩するのも実に良い気分でした♪)。
記念HMそのものは今月いっぱいで外されるようですが (なお、Y001Fには最初から装着されておらず、この編成が日中運用に入った日には、長津田駅側線に留置中の編成を撮るしかありませんのでご用心)、個人的には今後の隠し球として、Y000系と7000系こどもの国線バージョンの模型化を期待したいですね……。鉄コレとGMのどちらでも構いませんので (爆)。恩田ごっこで遊びたい、な~んて (^^;)。
ちなみに恩田の状況はと申しますと……正門の近くに1001+1251+1201が留置され、無架線ゾーンの奥に1356+1306が放置されているのみで、あとはすっからかん! あ、出場線には5000系列がいました (^^;)。テクノシステムはシャッターが閉じられ、様子を伺い知ることは不可能ですが、いずれ動きがあるのでしょう。