地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

会津鉄道新旧交代 (3) お座トロ編成

2010-04-25 00:00:00 | 地方民鉄 (東北)


 新旧AMEXの交替は当初今月下旬に予定されていたようですが、当面GWはキハ8500で運行され、遅い桜と新緑の組み合わせの中の花道となるようです。折角の書き入れ時のGWだけに、少しでも利用客にデラックスな旅を……ということなのかも知れませんが、あるいは単純にAT700&750の最後の調整や会津若松~喜多方間でのJR乗務員訓練に時間がかかっているためなのでしょうか?
 ともあれ、キハ8500の引退・AT700&750のデヴューは会津鉄道にとって極めて大きな転機となるのでしょうが、個人的には観光用臨時列車「会津浪漫」用編成の世代交代も地味~に注目したいところです。キハ30を改造した自走式トロッコ・AT301のお供として、AT103がお座敷仕様に改造されて用いられてきましたが、AT100形はこの1両を残して廃車となって久しく、AT301も昨年ついに廃車となってしまいましたので (T_T)、AT103も果たしていつまで持つのか……気がかりです。この黄+グレー塗装、結構風景映えして好きなのですが……。



 いっぽう、AT301の置き換え用として最近登場したのがAT351。滅多に姿を現さないと思われる運転台未設置側のマスクが丸見えでしたので、思わず一生懸命撮ってしまいました (笑)。芦ノ牧温泉駅の名物駅ネコがデザインとしてあしらわれていますが、ネコ趣味度ゼロな私から見ましても、あざとくなくパターン化されたデザインは「まぁそれほど悪くはないかな」という感じです。AT103や、AT401「風覧坊」と連結させた際の色彩的コンビネーションも適度に上々なのではないでしょうか。と申しますか……最近は「ミ×ーカでなければもう何でも良いや」という投げやりな気分になっておりますもので……(超爆)。
 ちなみに、AT401「風覧坊」は検査につきクラの奥にお隠れでありました (汗)。AT401は登場間もない頃、那須岳から遠路はるばる下郷側に下山したついでに、下郷→田島間の短距離を乗ったことがありますが、ホントにリゾート列車然とした車内でありながら乗り心地やエンジン音はキハ40そのままに鈍重なのがミソ (^^;)。いずれ1両単独で留置されているシーンを、とくにキハ40顔を中心に撮ってみたいものですが……一番確実なのは貸し切ることでしょうか (滝汗)。
 AT301はなかなか撮りに行くヒマがないまま引退してしまい、本当に返す返すも残念無念。とくに今回はAT351がマスクを出していただけに、もしこれがAT301であれば……と思うことしきりです (爆)。

EF64 1000番台・JRF新更新色の悦楽

2010-04-24 00:00:00 | 貨物列車


 先日中央東線を訪ねた際、EH200ばかりが姿を現す状況を目にして、思わず「EF64来ねぇ……」とつぶやいてしまった私ですが (^^;)、0番台の貨物定期運用は確か中央西線に残るのみですのでまぁ致し方ないのでしょう。せめて1000番台には、もう少々中央東線にも来て欲しいものだと思うのですが、『貨物時刻表』によると現ダイヤでは、夕方八王子を出発する89レ、及び夜間に中央東線を通過する88レのみ……。これでは他の路線で撮った方が手っ取り早いのかも知れません。
 そこでそういえば、昨年の黄金週間明けに長野を周遊したついでに撮影したカットがあるのを思い出しました (^^;)。屋代から上田までしな鉄で移動していたところ、坂城にて1000番台の重連を発見! 思わず下車し、まぶしいほどの新緑と重厚な姿の組み合わせを満喫したのでした……(*^^*)。



 いっぽう、武蔵野線あたりでも時間帯によってはEF64 1000が立て続けに現れる時間帯がありまして、岡部発根岸行の3094レが↑こんな感じで現れたときには思わずガッツポーズ (笑)。鮮烈な印象のJRF新更新色とENEOS緑タキ1000の組み合わせは、今後しばらく貨物列車のスタンダードの一つであり続けることが予想されると同時に、写真映えするMy favoriteとなることがほぼ決定……(*^^*)。これはいずれ、根岸線内でもきっちり撮りためなければ……(笑)。
 という私はこんな感じで、秘かにEF64 1000・JRF新更新色の精悍な雰囲気を大いに絶賛しております。一般的には原色派の方が多いと思われ、いささか変人・ひねくれ者扱いされそうですが……どちらも大好きということで (^^;;)。既に1両持っているKATOのEF64 1000 JRF新更新色が、来月には目出度く再生産販売されるようですので、買い足して重連にするのが今から楽しみであります。
 ともあれEF64 1000は、高崎と岡山を拠点に運用されているにもかかわらず一律に愛知機関区所属となり、「高」に代えて「愛」と記された所属区表示が目を惹きますが、いつまでも精悍な表情とともに頑張って欲しいものです。

2010春・関西私鉄半日遊 (3) 京阪旧塗装

2010-04-23 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 近鉄で12200系を辛うじて撮影し「きょうはACEばかりなのでそろそろ潮時か……」と判断したあとは、ちょこっと移動して丹波橋で下車。開業100周年記念日前日のフライング訪問ではありますが、いざ節目のときを迎えたおけいはんへ! 連絡通路を渡り終えますとすぐに淀屋橋行き特急が姿を現し、しかも一部ロングシート化及び新3000系に準じた車内デザインへの変更の口火を切ったばかりの8010Fに偶然当たったものですから超びっくり(爆)。ここはひとつ、新名物 (?) の超デラックス・ロングシートに座っても良かったのですが、車内からのロケハンもしたかったので転クロ部へ (^^;)。いやはや……余りにも絶妙な高級感と華やぎが同居した車内は素晴らしいのひとことです……。
 そんな8010Fから旧塗装の2200系に乗り換えますと、余りの内外デザインの違いに恐らく多くの利用客(とくに不慣れな非沿線民)は衝撃を受けそうですが (^^;)、そんな時空を超えた (?) 展開こそ、まさに100周年を迎えたおけいはんの今を反映しているのかも知れません。



 というわけで、新塗装車や最新インテリアを誇る車両が増えた結果、ますますシブい抹茶の如き味わいを増しつつある旧塗装の一般車……。「8000も良いけどやっぱり趣味的にはこっちでしょ♪」という私としましては、まだまだ旧塗装のままの編成がこんなに走っていたのか!というのが率直なオドロキです (^^;)。京阪は久しぶりの訪問なだけに、恐らく新塗装化が相当進んでいるのだろう……と事前には思っていたものの、意外とそうでもないものですね。というわけで、「旧塗装車はとにかく来れば撮る!」という方針で激写したことは言うまでもありません(笑)。
 それにしても今回とくに圧巻だったのは……単なる偶然かも知れませんが、私がおけいはん沿線で撮り鉄していた約1時間少々のあいだ、順光となる淀屋橋・中之島行きでやって来た一般車のほとんどが、2200・2400・2600といった卵形ボディ車だったことです。あるいは、これだけ集中的に旧塗装の卵ボディを撮影できるというのは、既に相当偶然な出来事なのでしょうか……?! そういえば、撮影中に出町柳方面へ向かっていた一般車には、一大陣容を誇る6000系あり (6000系は結構好き♪)、はたまた開往索多島的托瑪斯号旅游列車 (爆) あり……全然卵ボディは続かなかったのも事実。というわけで「何やらやけに運が良過ぎる」と心配になるひとときだったのでありました (^^;

小田急1000形の円熟、そして変化の予感

2010-04-22 00:00:00 | 大手民鉄 (小田急)


 かねてからマイクロエースより小田急9000形N模型の製作が発表され、時折模型ショウなどを通じて試作の過程も逐次公表されており、余りにも絶妙な形状把握具合に期待も高まっておりましたが(私だけ? ^^;)、ついにこの月末に発売のはこびとなりました。バンザーイ!\(^O^)/ 
 しかし残念ながら、肝心の9000形は4年前の3月に定期運用から離脱し、5月の唐木田撮影会を最後に廃車に……。デハ9001が保存車として残るのみとなってしまいました。定期運用の最後の数日間はHMを装着して主に江ノ島線を往復していましたが、運用が公開されなかったことから、沿線は割とのんびりムードで静かな別れとなったのが印象的でしたね……。その一方でさよなら撮影会は壮絶な混雑となり、厳格な入れ替え制でたしか1分半から2分ほどしか持ち時間がなかったのも生々しい思い出です。まぁ9000形といえば他にもいろいろな思い出がありますが、瞳を閉じればいつでも、カルダン駆動車にしては相当デンジャラスな域に達しているモーター音や、けたたましいコンプレッサー音が蘇って来るんですよね……。
 そんな9000形、幸い外観の基本デザインは同じ千代直として構想された1000形に引き継がれ、今でも常日頃1000形に出会うたびに嬉しい気分になりますね~。



 しかも小田急では伝統の小田急顔が絶滅に瀕し、性能は素晴らしいと思われるものの見かけは最高につまらない3000形、それにE233系そのものな新4000形が大増殖しているなど、1970~80年代の小田急の良き時代を覚えている者にとっては嘆かわしい状況となっていますので (T_T)、なおさらそんな良き時代の集大成としての存在感を保ち続けている1000形への思い入れは強くなる一方です。とりわけ、完成された外観はもちろんのこと、内装も8000系の最終ロットで試みられた暖色系への転換(数年前、小田急のことをロクに知らないどこかのワカゾーがRF誌に「8064Fが暖色系の車内となって検査を出場」なる投稿をし、それが本当に誌面に採用されてしまい、結果的にRF誌編集部が赤っ恥をかいたという逸話もありますね……おっと話題が脱線してしまった ^^;) が全面的に図られ、2600形で試みられたVVVFも「音の不気味度」を下げて本格採用されるなど、新しいイメージの小田急を余すところなく見せつけられて感動したものです……。また、まさに昭和から平成への転機に新造されたため、僅か7日間で終わった昭和64年の銘板を装着した車両があるのも特筆すべきでしょう (→またまた脱線ですが、偶然昭和64年1月7日で期限切れとなった小田急の通学定期券を持ってます。受験で自由登校気味となる高3の1月だったもので、買い換えずにそのまま所持……爆)。
 そんな1000形の登場以来、早いもので約22年。江ノ島線とは無縁そうだった10両固定編成がフツーに江ノ島線にも入線するようになったり、衝撃の2mワイドドア車が改造を経て6連6本に組み替えられて江ノ島線で絶大な威力を発揮するようになったり (乗車距離が短く、ドア近辺に人がたまりがちな江ノ島線のためにある車両だと言っても過言ではないでしょう)……まぁいろいろなことがありました。そして今や、8000形の大部分をVVVF化する工事も進み、そろそろ1000形もVVVF換装・内装リニューアルを中心とした大改造を受けるのではないか……という気がしております。その際には恐らく幕からLEDへと変更される可能性が大きいわけで、今から1000形も撮りためておかなければ……と思う今日この頃です。

2010春・関西私鉄半日遊 (2) 近鉄8000系列

2010-04-21 00:16:00 | 大手民鉄 (近鉄)


 近鉄京都線のお楽しみといえば、個人的にはひょっとすると昭和の特急よりも8000系列かも知れません。小田急沿線民の私から見ますと、近鉄は小田急と同じく有料特急と一般急行がバンバンやって来るという点で雰囲気が似ており親しみが湧くのですが、その小田急では伝統の小田急顔が今や風前の灯火になりつつあるのに対し、近鉄では2200系以来のデザインの延長にあるマスクを持った界磁位相制御車が未だ大活躍中であるのはうらやましい限り……。しかも京都線では、早いもので1年前の話となりました阪神なんば線開通以来、シリーズ21が大幅に減少して8000系列の濃度が急上昇! 利用者の皆様からすれば迷惑な話であることは百も承知ですが、小田急沿線民のヨソ者としてそんな京都線を撮っておりますと、この手の顔を撮るのにさほど待たされないというのは本当に気分的に癒されます(*^^*)。



 とくに、既に登場から40年以上経った8000系6次車タイプ(1枚目の画像)が、絶好のコンディションに整備された車体を輝かせつつ迫って来るのは、何とも心躍るシーンではありませんか!(^O^) しかも、普段はもっぱら普通列車用として使われているように見受けられる3連が2本組み合わされて6連急行となっているのは、かなりレアな光景であるような気もするのですが……そんなことはないか (^^; 単に沿線民ではないために珍しく見えてしまうのかも知れません)。
 いっぽう、屋根の形状がやや盛り上がった8600系は70年代前半の新造ですが、如何せんクの車番が8100となっていることから、8000系6次車や8400系 (クは8300台) よりも古参車両のように一瞬思ってしまうのは私だけでしょうか(^^;;)。
 何はともあれ、8000系列が急行・普通ともども主力として大活躍中の京都線、これからも折に触れて何度でも訪れたいものですが、前回も記しました通り特急のACE・Ace度が上がったのは少々残念ですね……(乗る分には最高ですが ^^;)。