~あらすじ~
楓ヶ丘動物園に現れた「怪盗ソロモン」が盗んだのは、金銭的な価値の薄いイリエワニ。
なぜ怪盗は危険を犯して無価値なワニを盗んだのか? その後も謎の動物盗難事件が相次ぎ……。
~感想~
個人的に大プッシュしている伊神さんシリーズ(仮)でおなじみ作者の、初のシリーズ外作品。
某家の殺人なトリックは置いといて、葉山君β、アイドル、変人、無双獣医と取り揃えた個性的な面々の会話や、動物園の日常という特異な舞台設定がとにかく面白い。
捨てトリックの弱さが難点の作者だが、いっそメイントリックも捨てて物語の展開と会話の楽しさだけに特化した、末期の森博嗣みたいなファイトスタイルが成功したか。こういう開き直り方も悪くないし、作品の幅を広げるためにもいいことだろう。
またトリックは置いといて(2回目)動機の方は、動物園という舞台の特性を十二分に活かしたものであることは特筆しておく。
なにはともあれ創元推理文庫という一般層にはなじみの薄いレーベルを離れたことで、一般層に似鳥鶏の名が周知されれば言うこと無しなのだが。
12.
評価:★★★ 6
楓ヶ丘動物園に現れた「怪盗ソロモン」が盗んだのは、金銭的な価値の薄いイリエワニ。
なぜ怪盗は危険を犯して無価値なワニを盗んだのか? その後も謎の動物盗難事件が相次ぎ……。
~感想~
個人的に大プッシュしている伊神さんシリーズ(仮)でおなじみ作者の、初のシリーズ外作品。
某家の殺人なトリックは置いといて、葉山君β、アイドル、変人、無双獣医と取り揃えた個性的な面々の会話や、動物園の日常という特異な舞台設定がとにかく面白い。
捨てトリックの弱さが難点の作者だが、いっそメイントリックも捨てて物語の展開と会話の楽しさだけに特化した、末期の森博嗣みたいなファイトスタイルが成功したか。こういう開き直り方も悪くないし、作品の幅を広げるためにもいいことだろう。
またトリックは置いといて(2回目)動機の方は、動物園という舞台の特性を十二分に活かしたものであることは特筆しておく。
なにはともあれ創元推理文庫という一般層にはなじみの薄いレーベルを離れたことで、一般層に似鳥鶏の名が周知されれば言うこと無しなのだが。
12.
評価:★★★ 6