小金沢ライブラリー

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先々週のNXT #181

2013年08月31日 | 今週のNXT
US王座戦
ディーン・アンブローズ ×-◯ エイドリアン・ネヴィル
(シールド乱入により反則)防衛成功

現US王者のアンブローズは歪んだ正義を振りかざす一軍ユニット「シールド」の一員。NXTのTVマッチを経ずに一軍昇格した異色のキャリアで、27歳と若く将来を期待されている。
正直なところ特にどこがどう良いという特徴もなく、シールドの中では最もパッとしないのだが。
試合は派手な空中技でネヴィルが序盤を支配するも、当てるだけのクローズラインでアンブローズがペースを取り戻す。痛くなさそうだがきっと芯を食ってるのだろう。
だが猛攻を抜け出したネヴィルがやはり空中技の連発で逆転し、フィニッシュのコークスクリュー・シューティングスタープレスを命中させる。しかし3カウント寸前でシールドが乱入し反則裁定。ネヴィルはUS王者を追い詰め、タイトルは奪えなかったが彼の良い所ばかりが目立った。


NXT女子王座挑戦権争奪ダンス・バトル
サマー・レイ ×-◯ エマ

WWEではアームレスリング、ビキニコンテストと並んで伝統の余興対決。
ダンスの腕を買われて一軍昇格したヒールのサマーと、5秒で考えたようなステテコダンスで人気を博すベビーのエマの対決は、実力差は歴然だが当然のごとく観客の支持を得てエマの圧勝。
しかし一軍では「いいから試合しろ」と客の反応が薄いこの手の対決だが、物珍しさの強い二軍の舞台では好反応。サマーが一軍のパートナー・ファンダンゴでおなじみの入場曲(ヒットチャートでベスト10入りもした人気の曲)を掛けるとヒールにも関わらず歓声が飛んでいた。
対決後には判定に不満を持ったサマーがエマを襲撃。これもおなじみの展開。


タイラー・ブリーズ ◯-× ダニー・バーチ
(フライングニールキック)

ちなみに今日の解説は一軍所属ながら出番がなく二軍でくすぶっているアレックス・ライリー。好感触らしくセミリタイアしこのまま配置転換だろうか。
試合はブリーズがスマホで自分撮影を挟みつつフライングニールキックで快勝。デビュー戦よりもくどくないだけで内容は一緒である。


NXT王座戦
ボー・ダラス ◯-× レオ・クルーガー
(ストラングルホールドγ)防衛成功

それにしてもこうして見ていると二軍団体という形式は面白い。頭角を現した選手は一軍昇格してしまうし、あくまでも育成目的の団体ではあるものの独自に興行をするため、次代のスターを創り上げなければならない。ギミックを変更し、一軍選手と絡め、あの手この手で次のNXT、そしてWWEを担う才能を育てていく過程は実に楽しい。
現体制に移行して1年が経つが、歴代NXT王者のセス・ロリンズ、ビッグ・E・ラングストン。タッグ王者だったワイアット・ファミリー。シールドのディーン・アンブローズとローマン・レインズ(といっても彼らは現行のNXTにほとんど登場せず昇格したが)、ディーバのサマー・レイら8人を昇格させた。ギミック変更もあり一軍でプッシュ中のファンダンゴ、カーティス・アクセルも長い間NXTで調整していた。育成や再調整も成功していると言えるだろう。

試合はクルーガーが観客の後押しを受けて優勢に進める。だが先週ダラスを倒したスライスや必殺のGC3を浴びせても、謎の防御力に定評のあるダラスはフォールもタップも許さない。
焦ったクルーガーは普段使わないフライングボディプレスを披露するも剣山で返され、ダラスがすかさず初披露のストラングルホールドγで逆転勝利。どこから出てきたストラングルホールドγ。
見慣れない技を掛け合って決着という不思議な幕切れに、観客もブーイングを忘れていた。
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