北朝鮮制裁決議は国連憲章第七章に基づかない非難決議が採択された。日本はオフサイドトラップにかかった。オフサイド覚悟で紙面のトップを飾るのも一案であったが、アメリカの前衛軍に仕立てられたようだ。心得ていてあうんの呼吸で前衛を勤めたならそれでよい。将来の布石になろう。7月5日から10日間以上これだけ日本の主張が世界のマスコミに報道され、中国の態度が世界にさらされたのは大きな効果ではないか。
共同提案国イギリスとフランスの軟化はイラン核制裁への中国の譲歩が理由といわれるが、前に述べたようにいまやEUの重要なお得意になった中国からエアバス不買の脅しがあったに違いない。
中国の首相か主席がこの春ワシントンを訪問した時にもジャンボの大量購入を契約したり、IT関連の大型商談をばら撒いたが、今回それがようやく、きいてきたようだ。またイスラエル周辺がきな臭い。アメリカはこれにも気を取られたろう。
日本はアメリカがマカオの金融制裁で急所をついたように、独自に工夫しなければならない。中国に対しては円借款は即座に中止だ。どうせ北朝鮮援助に行く。償還期限が来ている借款が多額にのぼろう。ゆすり大国の中国は借り倒して返す気は最初からないが、きびしく取り立てるべきだ。北朝鮮に対してはマンギョンボウ号の入港は永久に禁止すべきだろう。手はいろいろある。