東方のあけぼの

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白鵬のタオルさばき:指導すべき二人の大関(2)

2006-07-19 08:17:13 | スポーツ

前回は千代大海の崩壊した更正美談を紹介したわけであるが、ひとつ間違えた。ジタンではなくてジダン選手らしいね。タバコと間違えた。

さて、白鵬であるが5月場所について書いた本欄の「白鵬の優勝を無効にせよ」も参照していただきたい。汗ヌルでそれも無理やり発汗させた形跡のある油を塗ったような体をタオルで拭かずに雅山のぶちかましを無効にした頭脳プレイを批判した。

今場所であるが、白鵬はあの手を使うのは大一番にとってあるらしくまだ見かけない。しかし、最後の仕切りに入る前にタオルを使わないことが多い。汗や汚れがないなら別にかまわないが、その態度である。

係りが両手でタオルを差し出している。他の力士は使わない場合には軽く会釈して「いらない」旨を土俵下の係りに伝える。あるいは片手を上げて合図をして謝絶する。白鵬はまったく係りのほうを向かず、合図も会釈もせずにしきりに入ることが多い。

この間はタオルを使ったが、そのタオルを係りの顔も見ずに放り投げた。他の力士は相手を見ながら確実に渡している。それが当たり前だから気にもつかない行為であるが、白鵬の特異な行為は他の力士との違いを改めて際立たせる。

無礼な態度で視聴者に非常な不快感を与える。千代大海が観客やテレビの前で「なんだ、オラ」と不良のような態度を取るのとおなじ不快感を与える。二十歳やそこらの外国人にしつけをするのは至難の技であろう。それをいえば大相撲が国技を気取るのは、もう限界ではあるまいか。

相撲の本質は一言であらわせば、「興行」である。スポーツでもない。伝統でもない。国技でもない。文部科学省の庇護を謝絶して、大いに面白くやってほしい気もする。