日航の再建案だが、日替わりでああでもない、こうでもない、と報道されている。迷走気味のようだね。
企業再生機構だとか、ADRだとか。産業再生なんとかとか。そうかと思うと、金融機関に債権放棄をもとめたり、そのあとで政府資金の注入を財務大臣と談合したりと支離滅裂だ。
大体、タスクフォースのメンバーをみると、解体屋とパーツ屋だろ。そんなチームに頼みながら、最初から「日航は存続させる」と断言している。
タスクフォースもやりにくいだろう。最初からお気軽に結論というか、枠を押しはめてどうする。
大体、結論が出ないうちからこういう方式でやるらしいとか、いや別のやり方を考えているとか、決まらない途中でマスコミに報道されるというのはどういうことだね。しかもそれがここ数日日替わりだ。
朝刊の報道が夕刊で変わったりする。安っぽくなったものだ。
前原君の表情が毎日だんだんと途方に暮れたように変わっていくのも気がかりだ。
だんだんと再生案が甘くなっていくのも問題である。日航御用組合、御用組合出身の経営陣から上部団体である連合、民主党旧民社党グループへの工作の結果が出てきたようだ。
& こういう力学こそが山崎豊子の「沈まぬ太陽」の重要なテーマである。