取材、報道すべきことは韓国コンテナ船がなぜ追突を避けるために減速しなかったかということである。
狭い道で前の車に追突しそうになったら後ろの車はスピードを落とす以外にやることはないだろう。
後ろから前の貨物船の二倍の速度で数十メートル後ろまで接近して、右側から追い抜こうとしていたと韓国船の船長が言っているというのが今朝のNHKのニュースだ。
ルール、マナー、常識無視の追い抜き魔なら韓国船の船長は犯罪者である。
もう一つの可能性は操船技術が未熟で減速がうまく出来なかったか、である。
あるいはその時点でコンテナ船の不具合が発生していて操縦不能になっていた、減速操作が不可能になっていた可能性である。
これらは船員の資格をきびしく調べればかわる。あるいはコンテナ船の操船記録を押収して分析すれば分かるだろう。
韓国船の船長は、管制官から左から追い抜けと言われたから危ないと思ったがそうした、と弁解しているが、危ないと判断すれば追い越しをせずに減速するのが唯一の対処だろう。即刻身柄を拘束して捜査する必要がある。
たしかに左から追い抜けとアドバイスしたなら問題だが、減速不能で追突を避けるためにはその時点で左に回避して操縦技量でなんとかすり抜けてもらうしか方法が残っていないと判断したのではないか。
物事は原因、すなわち第一原因を突き止めることが大切だ。コンテナ船が前の船に合わせて減速しなかったことがすべての原因であろう。
なお、コンテナ船はほぼ海峡を直角に横切るように舵を切っているから、このことだけでも操船ミスあるいはコンテナ船の操舵システムが機能していなかったことは明瞭である。