東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

普天間合意の見直しが損なうものは

2009-12-08 20:51:14 | 社会・経済

普天間基地の移転問題のいわゆる「合意」見直しで日米関係が損なわれるわけがない。

国会で批准された条約ではあるまいし、胡散臭い合意が折に触れて見直されるのは当然である。

普天間「合意」の見直しで損なわれるのは、この合意に関係した日米の官僚たちと一部政治屋のメンツだけである。

& おっと忘れていた。付け加えておいたほうがいいだろう。普天間移転を見込んで利権に唾をつけていた連中の利益も損なうことになる。

合意は13年間も実施されていないわけだが、それでもかまわないのだ。なぜなら、その間、毎年百億円近い金が振興費というか保証という名目で地元に落ちているのだ。税金で。当然、その相当部分は関与している政治屋の懐に入っている。

民主党は来年度予算でも、見直し云々にかかわらず例年と同じく七十億だか百億の金をこの件だけで沖縄に予算をつけるようだ。

また、工事を見込んで土木、建設会社の利権あさりもある。工事に使う砂利を確保するためにそういう連中が山を買いあさってしまったそうだ。

要するにだね、日米合意を見直すと、損なわれるのは日米官僚のメンツと政治屋の利益だ。

しかし、そうは言えないから日本の安全保障が損なわれるなんて国民を脅かすのである。

さて、小沢一郎が600人の団体のツアコンになってチャイナに出発した、する? らしいが、普天間見直しという土産を持っていくから、チャイナ詣ででから帰ってくるまでは鳩山首相に決断をさせないわけであった。

人民大会堂でコキントウに謁見をたまわった時に、「普天間見直し」の御褒美に出るかな。

南海油田から撤収するとかさ、あるいは尖閣列島はそちの領土であるぞと安堵状でもくれるかな。小沢一郎君、政治生命がかかっておるぞよ。


オバマと官僚

2009-12-08 20:31:36 | 社会・経済

オバマ大統領は取り巻く官僚に担がれたみこしなのか、それが問題だ。

アメリカだって官僚がいる。取り巻きがいる。いま普天間だとか、合意があるなどと言ってすごんでいるのは、オバマ本人なのか、取り巻きなのか。これを見極めないと話にならない。

前にも書いたが、官僚というものは、大統領まかしておいてください、大統領は酒でも飲んでくつろいでいてください。日本なんてちょっとおどしつければ言うことを聞きますから、なんておべんちゃらをいう。

今日の夕方のテレビでなにやら日米のシンポジウムとやらを放映していたが、出席者は日本で言えば官僚だ。

大統領もあいつにやらせれば言ったとおりにするし、楽ちんだとなれば、口も出さなくなる。また、出せなくなる。そこが官僚たちの付け目である。アメリカの官僚は日本の官僚と違って身分保証が手厚くないから、逆に政治家に対するへつらいがきついのだ。

オバマさんの性格は分からないが、このようにして官僚に祭り上げられるのをよしとしているのかね。

鳩山流のやり方には案外メがあるのかもしれない。オバマを取り巻く官僚が面目を失えば、それが鳩山、オバマの「トラスト・ミー」関係の始まりになるかもしれない。

ロン・ヤスやジョージ・ジュンイチロウも結局は官僚たちに乗っかったものに違いないが、鳩山さんはほんとのファースト・ネーム関係になるのかもしれない。

存外、オバマもそれを待っているのかもしれないね。官僚を排除した直な関係をね。

これには石場くんも真っ青だろう。今後型落ち兵器のコミッションが入らなくなるからね。