東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

ディスプレー・マグロを食わされた客

2013-11-08 07:50:36 | 国際・政治

今回は時代的考察だ。つまり時代にかなった考察すなわちマスコミが喜びそうなネタである。

都心の老舗デパート**屋地下にある直営レストラン、友人がにぎりのセットを注文した。大きな白木の下駄の上にあらかじめネタが全部乗っかっている安直な定食である。

赤みのマグロらしきものが二つある。そいつを口にして友人は驚いた。無味無臭だが、触感が異様なのである。咀嚼口蓋運動というものは機械的なもので異物と思ってもすぐには停止できない。ある程度不随意筋肉運動である。

腐った匂いがするとか、いやな味がすればそれでもすぐに吐き出すだろうが、それはなかったので自動的にしばらく口を動かした。

まったく刺身を食っている感じではなかったそうである。なにか発泡スチロールを噛んでいるようだったという。ジャキジャキサクサク音がしたそうである。得体はしれない。発泡スチロールは噛み切れないかもしれないからね。ところがあいだに白い筋というか膜みたいなのがあるだろう。あれが別の物質で出来ているようで噛みきれない。

そこまで言って友人は不随意運動を停止した。

帰り際にレジにそのことを聞いたらレジはあっという間に奥に引っ込んでしまった。待っていても出てこないので質問の答えも聞けずに、気の弱い友人は帰ったそうである。

あとで考えるとあれはショーウィンドウにおいてあるディスプレーを間違えてだしたのではないか、というのだ。見た目は良くできているから本物に見える。

これは食品偽装以前の問題である。どうして調理場にディスプレーが置いてあったのか、ディスプレーをいじくりながらチープが新しい商品を考えていたのか。

とにかく何らかの理由で厨房に紛れ込んでいたものを、新米の右も左もわからないのが板の上に載せてしまったとしか考えられない。

この頃は経費削減とかで厨房の下働きには子供やチョンチャンを監督も行き届かないまま使っているのだろう。そうでなければ考えられないミスである。