1951年二度にわたるアメリカからの強い再軍備要求を吉田茂が断った理由は、経済復興発展最優先という思想であったと説明されている。軍事費負担がなければそれだけ経済復興に予算をつぎ込めるわけで、それは理由というよりかは、帰結というべきである。
本当の理由は朝鮮人の戦争で日本人の兵士が血を流せるか、という思いであったろう。終戦後の朝鮮半島での残留日本人に対する悪逆非道な非人道的行為、弱体化した日本本土での日本人に対する非道行為の数々、そんな連中(吉田茂の表現によれば不逞鮮人)のために日本人が血を流せるか、という当然の態度であった。
いかに彼らの無法ぶりがひどかったかは、日本のやくざまでが警察に協力して在日朝鮮人に対抗したことでもわかる。
おりから集団的自衛権の議論が行われているが、立法化にあたっては適用、非適用範囲を明確に規定すべきである。たとえ同盟国のアメリカが朝鮮での戦乱に巻き込まれても日本は絶対に集団的自衛権を発動すべきではない。
むこうさんも日本の集団的自衛権には反対しているからちょうどいいのではないか。
他地域での海賊対策、テロ対策では集団的自衛権の確立ではじめてまともな活動ができるようになるわけで、こちらのほうは制度化すべきである。
朝鮮半島全域が北の支配に入ったらどうするか、とか問題はある。日本は保険をかけておくことも必要だ。平安時代に唯一日本が外交関係を持った地政学的に重要なエリア(旧渤海国)とは戦略的関係を確立し維持する必要がある。