東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

千鳥ヶ淵と靖国神社

2013-11-17 09:37:25 | 国際・政治

旧聞に属するが、今日のパカ・TBSで誰かが相も変わらず鬼の首を取ったようなことをいうから、ちょっと言っておこう。

ヘーゲルとケリーが千鳥ヶ淵に行ったことで日本政府の方針が決められるような理屈ってあるのかね。媚米派の根性の卑しいことよ。

大体、彼らクラスの人間が千鳥が淵にすらいったことは今まであるまい。あったかな、ブッシュが行ったかもしれない。記憶定かならず、それほど世間で注目されたことがないということだ。

あれ以来、あまりテレビを見ないおいらでも数回鬼の首をとったようなコメントを聞くのでこの辺で一言。行ったことだけでも褒めてやったらいいではないか。日本の戦没者に哀悼をささげる気になったということで。

それを日本政府への命令や指示のように伏し拝んで靖国派(そんなのがあるのかね)に、どうだわかったかと自国民に対して自分の手柄のようにいう卑しさよ。

東条英機ほかの合祀については何回も触れているが、分祀が妥当というのが私の考えだ。あれは松平某という北陸の殿様の子孫(太平洋線当時海軍大佐かなにか)が靖国神社の宮司の時に行ったものだ。

いわば戊辰戦争時の官軍(敗軍)の悲願である。幕府軍の戦死者、徳川親藩連合軍の犠牲者は一人も祀られていない。もちろん君たちの好きな新選組の連中もまつられていない。

この宮司も徳川ゆかりの殿様でどうしても盛岡藩(幕府軍)の東条英機を合祀したかったのだろうが、いささか迷惑な話ではあった。

大体、東条英機はグアム、サイパンを奪われたときに腹をかっさばくべきであった。それならまだ合祀の資格がある。

自分が戦陣訓で唱導した武士の身の処し方を自ら示す機会がありながら身をあやまり、自殺を未遂に終わったことで、日本人のDNAが変わってしまった。曽我兄弟も忠臣蔵もなくなってしまった。その品格からして合祀は問題が残る。