東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

官僚文化は鳩山政権で狂い咲く

2009-09-21 18:50:32 | 社会・経済

第二次大戦後の現行官僚文化は鳩山政権のもとで最後の狂い咲きをするだろう。

鳩山政権は官僚制度の最終章を飾るもので、あたらしい政治主導の始まりではない。

鳩山政権は平成の満州事変として歴史にとらえられるだろう。つまり革新官僚という名の擦り寄り官僚によって自民党時代以上にコントロールがきかなくなるだろう。

民主党はソフトランディングのために官僚を温存していると主張するだろうが、即刻全次官を更迭すべきだろう。

官僚の身分保障というが、解雇しないということなんだろう。人事異動も政治の介入を拒否する口実に使っているのか。大体「身分保障」に法律的根拠があるのか。新聞は大衆のわれわれにやさしく懇切に解説してくれたまえ。

民主党が即刻40歳以上のキャリア全員を窓際族プールに入れたら、民主党を信用したのにね。


朝青竜が不機嫌な理由

2009-09-19 19:02:04 | インポート

朝青龍が取材陣にあいそがないとよく新聞なんかに書いてある。支度部屋で報道陣に背を向けて座り取材に応じないとか、なんとか。

久し振りで相撲中継を見たが、朝青竜の懸賞金の束が薄くなったね。今日は結びではないから白鵬のほうが多いのは分かるが、それにしてもあの薄さ、はっきりと言ってスポンサーが激減しているのではないか。

金に貪欲な朝が不機嫌になるのも分かる。


民主党の矛盾、金を使いたいのか、無駄を無くしたいのか

2009-09-19 06:07:31 | 社会・経済

やんばダムは中止する。既存投資の国費は回収不能(数千億円単位か)、地方自治体などは莫大な損賠賠償(一千億円を超える?)を求める。

日本航空へは民間から金を出させようとする。今年末に予定している二,三千億円では終わるまい。数年のうちに一兆円を超える国費が必要となる。それなのに政府保証をつけるのか。そうでなければ銀行は支援すまい。いっそ直接投資にしたらどうだね。銀行に無理強いしないで。前原君に税金の無駄遣いには終わらないという計算があるのなら。

日本航空という植物人間に永遠に生命維持装置を付けて国費を際限もなくつぎ込むのか。そんなことでは医療費は天文学的な数字になるよ。一方でしゃかりきに予算をぶった切るのはこうした数々の正当化できない、理由のつかない金を使うための原資をねん出するためなのか。

前原国交相はおそらく就任したばかりで日本航空問題を把握していないだろうに、早々と絶対につぶさない、と明言する、お里が知れてきたぜ。いかにも軽率すぎる。それとも、すでに日本航空から供応、収賄、あるいは親族の就職などで断ち切れない因縁でもあるのか。

彼にはムダをなくす、という民主党精神があるのか。やることが支離滅裂で分裂症的だ。


混乱のひとつ

2009-09-19 00:46:32 | 社会・経済

新政権で各省次官の定例会見を禁止しているの?、マスコミあたりが騒いでいるようだ。とおもったら、出先の大使が自主的に記者会見をやめたとかいうので外相がないたらかんたら。新聞をフォローしていないから詳細な経緯はわからんが。

実質政策にかかわっている官僚に、身分保障を与えているから無責任体制になって国を滅ぼしつつある。だから民主党の方向はいいのだが、混乱もおきるようだ。

民主党は制度慣行も変えたまえ。役所の局長以上はすべて政治任用にすべきだろう。例外的に官僚を再チェックの上政治任用する道は開けておくが。

それをより効果的にするために上級公務員は40歳定年にすべきだろう。もちろん天下りなしだ。40になったら廃材のように放り出す。それでは人材が集まらないとか、将来の生活設計のために収賄に励むようになるという信じられない反対論を述べたものがいた。それなら公務員に最初からならなければいい。ノンキャリアの公務員は40歳で定昇打ち止めにする。

40歳を過ぎれば特定の政権の期間中のみ政治任用の可能性を残す。

あわせて考えなければいけないのは、首相の任期を四年に固定すべきだ。罷免は国民投票でのみ可能にする。総選挙は四年に一度に限定する。ま、いくつかの国の大統領制に似ている。

首相の選任は現在のように国会議員からの選出にするか、国民投票にするか、どちらでもよい。これまでは国民投票には危険性が潜在すると思っていたが、昨今の議員の痴呆化をみると、国民投票でもいいように思われる。

冒頭のトピックに戻るが大使の会見拒否は役人の保身かもしれない。あるいは民主党の方針を逆手にとった官僚の嫌がらせの可能性もある。そうだとしたら、民主党政権はなめられたものだ。断固たる処置が必要である。

いずれにせよ、上記のように原則として政権に四年間の信任期間をあたえるとしたら、国民もよく考えて慎重に投票するようになるだろう。


映画「沈まぬ太陽」をより楽しむためのヒント

2009-09-18 08:40:00 | 社会・経済

来月24日に公開される映画「沈まぬ太陽」理解のためのTip;

日本航空の御用組合は旧民社党傘下である。いまはほとんど民主党にいる。今回の閣僚人事では川端某というのがたしか文部大臣だね? ちょっと注目していたのだ。これが国交省大臣になるととんでもないことになると思っていたのだが、外れた。まずは直撃は免れたわけだ。

しかし、閣僚として暗躍する可能性を残している。マスコミで監視対象は産経と日経である。伊藤会長追い落としには御用組合とタッグを組んでいた。

国交相は前原さんか。どうなのかね。日本航空は共産党は別として各政党にまんべんなく毒まんじゅうを配っている。もちろん民主党さんはお得意中のお得意様である。今後の監視は怠れない。

日本航空は贈賄罪にならない贈賄工作が出来るという利点がある。国会議員の先生が遊び目的で頻繁に海外視察観光旅行に出かける。出迎え、カバン持ち、現地の買物、トラブル処理、ポン引きを28時間体制でこなすのが日本航空支店長である。

** 玉を握ると先生方の操縦が容易になる。

与野党合同の視察旅行なんてのが多い。単独でいっても、野党の先生にも支店長以下がまとわりつくのだから、合同旅行ならどうどうと贈賄工作ができる。

前原誠司くんは大丈夫かな。さっそく「日本航空の存続を前提として」とか言っている。前提も、方向も置かずに検討しなければいかんよ。すでに腰が引けているのか。

ま、「有識者会議」は白紙に戻すといっている。これは妥当だが。


日本航空が民営化を望んだのは自殺行為

2009-09-15 20:40:23 | 社会・経済

いまじゃ民営化なんて陳腐な囃しことばで、女学生でも使うが30年前はちと違う。

民営化なんて嫌だというのが、今でも当事者の本音だが、当時日本航空の御用組合は民営化を求めて狂奔したものである。なにを勘違いしたのかおおかた発狂したのだろうと思っていた。

航空業界は独占的な運航路線の権益で守られてぼろい儲けが苦労もせずに出来る業界であるのに、なぜ民営化なんていうのか。実は単純な理由だったらしい。運輸省や経済界の大物が航空会社の会長や社長になるのが慣例であったが、自分たちが社長になりたいと思い詰めたんだね。

スト破りを請け負って御用組合をつくり、それを梃子においおい単純な戦前からの気のいい飛行機野郎を役員から追い出して自分たちで重役の椅子を分配しようというわけだ。これが結局ごすたか山につながる事故体質の原因である。飛行機が好きで好きでしょうがなかった戦前、戦中からの航空屋を邪魔だと姥捨て山に捨てたのである。

運輸省の役人に聞いたのだが、彼らは民営化すれば生え抜きの自分たちが社長になれる。そのうえ、民営化すれば勝手に会社の定款を変えて役員の数を倍に出来る。それでお仲間でその役員の枠を分配しようと、それだけが目的だったらしい。単純というか、馬鹿というか。

民営化すれば当然業界は自由化されて日本航空の独占だったドル箱の国際線を全日空に開放しなければならないということには、かれらは思いも及ばなかったらしい。それまでやっていたように役人や運輸族の政治屋にわいろをおくり、飲ませ、抱かせで籠絡しておけば路線権益は民営化しても独占できると思っていたらしい。

あきれた阿呆といわなければならない。お仲間、御用組合専用のキャリア・パスで幹部は馬鹿ばかり、人材は枯渇しているからたちまち全日空に追い越された。

昔も今も運輸業界(どの業界もそうだろうが)では、有識者会議の諮問委員会というのが結構力を持っている。政策の隠れ蓑というかガス抜きの機関になっている。メンバーには大学教授なんかが多い。彼らは政治屋よりかもはるかに籠絡しやすいそうだ。純情なんだね、ま別の言葉で言えば田舎者ということだが。海外なんかに只切符で行かせてどんなご面相でも金髪の女を抱かせればいかようにも意見を調整するというのだから恐れ入る。

そっちのほうの工作で全日空は抑え込めると思ったらしい。

今回の日本航空の破たん処理は国交省主導だそうだが、国交省からの天下りを社長に据えることで決着しようとしているそうだ。30年たって、もとに戻った。ご苦労なことだった。


日本航空の生命維持装置を外せ

2009-09-14 21:46:20 | 社会・経済

凶星墜つとの吉報に接しまずは一献参らせ候。

「沈まぬ太陽」と凶星とはともに天を戴かざるは(天文地)理の当然なれど、長年の妨害を乗り越えて来月にはいよいよ映画も公開の予定とか、まさにシンクロナイズドの不思議と言うべきなり。

& 日本航空は北朝鮮型

長年、グループ・ダイナミックスのフィールド・ワークの対象として学生諸君と共に観察調査してきた結果から言うと、日本航空の企業内社会学的特徴は北朝鮮型である。すなわち、企業清算しか道は残っていない。

企業経営で一番危険なのはチェック機能が働かないということと、有能な人材がおべっか、追従、お仲間主義から排除されて経営能力が劣弱化することである。

ワンマン経営が問題とされるのも、まさに上記の脆弱性によるが、まだ救いがある。ワンマンを排除あるいはコントロールすることが出来れば、企業業績は急上昇することがある。そしてワンマンを特定することに何の困難もない。

ところが北朝鮮型になると救いはない。特定の集団が経営を壟断する。しかもそれが全体の2,3割を占める。なるほど、金正日は独裁者だろう。しかし、彼が権力を維持できるのは、彼を利用する大きな権力集団があるからである。

北朝鮮に救いがないのは金正日を排除しても問題は解決しないことである。国民の三割以上を清算しないといけないことである。普通、人体でも同様であるが、これだけのパートを外科手術で削除すると生命を維持することは難しい。

独裁者と、それを担ぎあげることによって自分たちの利益を享受する大集団とは相互援助の関係にある。それが国民の三割にもなれば、彼らに甘い汁を吸わせるために残りの国民が負担する重荷は耐えがたいものとなる。

日本航空の場合、その集団は御用組合の形をとる。そして北朝鮮の三割どころか五割を終えるのではないか。

一割の特権集団を9割の奴隷が支えるのと、五割の特権集団を五割の奴隷が支える場合を比較せよ。どちらが苛酷であるかは明瞭である。


出来ちゃった婚に戸惑うおやじ

2009-09-13 08:06:05 | 社会・経済

総選挙後の心境を問われれば、朝日に匂う山桜花、ちがう違う、出来ちゃった婚のパカ娘を前にして戸惑うしょぼくれオヤジの心境と答える。

出来ちゃったものはしょうがねぇ、なんとか善導していかねばなるまい。

鳩山新首相(もうそう言っておこう)のCO2,25パーセント削減は結構でした。こう来なくちゃ政治家と言えない。

第一次世界大戦後、アメリカのウイルソン大統領は国際連盟設立を主導した。ところがアメリカ議会が批准を否決した。それでアメリカは最後まで非加盟国だったが、ウイルソンはシレっとした顔で大統領を続けたのだ。これでなくちゃ政治家は務まらない。

鳩山君も世界があっと驚く大風呂敷を広げたのは大出来だ。やれるところまでやるさ、最後は国民の大反対でつぶれるだろうが、それは今から気に病む必要はない。社民党の環境テロリストが環境大臣をやりたがっているそうだから、やらせるさ。実現できなかったら後で責任を取らせて切り捨てればいい。

アメリカや欧米の世界政治の主導力というのはウイルソン的なのが多い。それでいいのだ。いまだにウイルソンは国際連盟の提唱者として歴史に名が残っている。いずれにしても鳩山君の名は残るぜ。

最近では例の京都議定書、あれも最初の言いだしっぺはアメリカじゃなかったかな。国内産業界の反対があると、あっさり批准を拒否した。とにかく、国際政治ではあること、ないこと、しゃべり散らすことが先決である。

そういえば、最近のオバマ大統領は矢継ぎ早に大風呂敷を広げているね。

沖縄基地撤退もいい。給油打ち切り大いに結構、日米地位協定見直し大賛成。問題はどこに落ち着くかだ。とにかく最初に張り手をかまさないことにはインディアン・ホロコースト実行者は動かない。

さて、明日から25パーセント削減反対運動をはじめるか。


藤井裕久財務大臣は問題

2009-09-10 17:06:34 | 社会・経済

岡田幹事長御苦労さん、まずは連立協定成立おめでとうと言っておこう。

マスコミ報道の閣僚リストが具体的になってきた。一ポストに数人候補がいたり、有力なんて注がついていたが、大体絞られてきたようだ。各紙によって勿論違うのだろうが、今日の日刊ゲンダイでは財務大臣藤井裕久となっている。前はどの新聞も有力なんてなっていた。

絞られてきたからコメントするわけだが、藤井先生は問題だよ。ほかのポストを見たが知らない名前ばかりでコメントしようもない。ただ、田中真紀子の名前がない(日刊ゲンダイ)のは正解だろう。鳩山さんも小沢にコネ込まれただろうによく踏ん張った。これで決まればね。

藤井氏だが古い政治家だ。だからおいらも顔を知っている。歯の汚いのが印象的でね。大蔵省のもと官僚だ。新生党だっけかな、そのころから小沢の腰ぎんちゃくだった。コチコチになって小沢の尻に向かって車の横で最敬礼していたのが印象的だった。

乳しぼり、おっと財源捻出で財務省を傷めつけなければならない大切なポストだが彼しかいないのか。これでは銭しぼりはとても無理だ。それに藤井氏がいたころの大蔵省よりも、政治家だましの手練手管は格段に変化しているだろう。今では政治家だましのソフトウエアは藤井氏の知っているころからでも、十数回もバージョンアップを重ねているだろう。まず、これで決まれば児童手当も何とか生活支援も全部実行不可能になるだろう。

そこにCO2、25パーセント削減の地獄がくる。しかも高速道路無料化でCO2が増える中で25パーセントを達成しなければならない。藤井氏の代わりのタマがいなければの話だが。

& 2010・1・7 追記

ここ、半年、一年ほどの小沢一郎と藤井氏の関係悪化を知らなかったので、最近の辞任騒ぎもあり、この記事を削除しようかとも考えたが、両者がごく親密な関係が長かったのも事実であり、そのままにしておくことにした。

小沢一郎と行動を共にした連中が多く、離反していったというのも事実であり、藤井氏だけが例外ではないようでもある。

両者の関係悪化といっても小沢側の一方的な嫉妬、猜疑心、狭量によるものであるようであり、いずれも小沢側から攻撃していったもののようである。


総選挙と総裁選挙はセット

2009-09-09 07:43:09 | 社会・経済

昨日は鳩山由紀夫の乱心と民主党の混乱を書いたから今日は自民党のことを書く。

首班指名にだれを立てるかで老若いずれも低能がかったのが、テレビカメラを意識して喚き散らしているがおかしいと思わないのか。マスコミと視聴者は。

ゲストのコメちゃんはこれも代議士とおとらず阿呆面をテレビ画面に雁首を並べているが、これから述べるような、ごく当たり前の意見を言う連中がいないようなので一言書いておく。

白紙を出す、というのも言うに事欠いているが、新しい名前を出すというのを正論のように喚く連中も狂人といってよい。大体、時期的にも首班指名は直前に行われる総選挙とセットだろうが。スケジュール上もネームチェンジは困難だ。

自民党は野党になったことが一回しかないからわからないんだろうが、野党でも選挙で負けたから首班指名に合わせてあわただしく党首を代えるなんてことに余裕のないスケジュールで党内が沸騰するようなことがあったのか。

大体、麻生首相で選挙を戦ったのはお前たちだろう。麻生さんはやめると言っているが、少なくとも首班指名までは麻生さんでいくのがまともな考えだろう。

このブログで麻生さんをどう考えているかは過去の記事を読んでいただく。上記は麻生擁護論ではない。

選挙で勝てなかったからすぐやめろというのはどういう根性かね。もし勝っていたら麻生さんでいいわけだろう。君たちは政治信条ではなくてばくちの丁半の目のように総裁を選んでいるのか。

もちろん選挙前から麻生さんに反対していて、しっかりとそれなりの言動を示していたなら別だがね。総裁選挙は粛々と議論をつくし、混乱なく、遅滞もなく行えばよいことだ。国民は見ているのだよ。